命を救う

○メタルケルベロス（Metalcarberus）

　8ビット画で様々なロボットを書いてNFTアートマーケットに出品しているうちの1体です。

ギリシャ神話に出てくる地獄の頭3つの番犬ケルベロスを元にしました。

本家は尻尾が蛇なんですが、こっちは普通の尻尾にしてその代わり羽をつけて飛べるようにしちゃいました。

　犬はご主人様とともに生活し働いてきました。ギリシャ神話のケルベロスも地獄の王様ハデスに忠実で、地獄の入り口で、3つの頭が順番に眠って交代をしながら24時間番をしているそうです。怪物としては怖いですが番犬としては頼もしいやつです。

人間社会でも働き手として家族として多くの犬達が生活しています。

　しかし、普通に飼われているうちはいいですが、人間が飼いきれなくなった犬や、捨てられて野犬化した犬は行政機関が捕獲して一定期間保護したあと引き取り手がいないと殺処分されていまいます。猫も同様です。

すると「命を救う！」という立派な愛護団体が出て犬猫を引き取りシェルターで面倒を見て里親を探します。

ネットでも「次は僕の番だ」とか「殺処分ゼロ」とか広告を載せて寄付を募ってます。

　命を救うために引き取った以上エサをやらねばなりません。

犬は基本的には肉食動物です。

エサ（フード）の主成分は動物性タンパク質…牛や鶏、羊等の家畜動物の肉で、人間が食べる分を取った余りの部分だそうです。

家畜動物は寿命の途中で殺されて肉になるわけで、その一部を殺されないために引き取った犬猫に食わせているわけです。

すると、こっちの命が殺されないためには、あっちの命は殺されなければならない…という話になってしまいます。

　なんか「命を救う」とか立派な事は言わないで「犬猫だけ助ける」の方がいいような気がしますけど…どうなんですかね？

　

　

　

　

信用か、自由か、生き残りか

○キラーバット（Killerbat）

　8ビット画16☓16コマでいろいろなロボットを描いてNFTアートマーケットに出品しているうちの1体です。

コウモリ型ロボットで、巧みにヒラリヒラリと飛び回り敵の攻撃を避けながら光線や超音波で攻撃してくる…という設定で描きました。

　コウモリといえばイソップ童話の“卑怯なコウモリ”が有名です。

獣と鳥が争いをしていた時に、獣が優勢になると「僕は毛があるので獣の仲間だよ」と獣側に付き、鳥が優勢になると「僕は翼があるので鳥の仲間だよ」と鳥側に付いていたコウモリは、獣と鳥が和解すると両方から信用を失って暗い洞窟に住むようになったとさ…という話です。

　しかし考えてみれば、人生においては、対立する2つ（または複数）のグループにはさまれて、どちらかに属するか、どちらにも属さないか、あるいはどちらの機嫌も伺ってうまく立ち回るかの選択を迫られる場面が来るかもしれません。

どちらかに属すと属した方が勝てばいいですが負けた場合は共倒れになり、

どちらにも属さないと自由ではありますがどちらが勝っても冷遇されるかもしれず、

どちらの機嫌も伺ってその時その時で態度を変えているとやがて信用を失ってしまいます。

　コウモリは鋭い爪や牙があるわけでなく、すばしこく飛び回って虫を食ってる生き物です。どちらに属したとしても大した戦闘能力は無いので、なるべく戦いを避けるべく、情勢に合わせてどちらにもいい顔をするという方法を選んだのだと思います。

それを卑怯と言ってしまえばその通りですし、

結果的に両方から信用を失ってしまいましたがある意味弱者の生き残り戦略の一つです。

　どちらかのグループに属してグループと運命を共にする代わりに仲間として信用を得るか、

自由のためにどちらにも属さないと決めてどちらからも冷遇される道を選ぶか、

生き残りのためにいつでも有利な方に飛び込めるように立ち回るか、

どれにも良い結果も悪い結果もあり得ると思います。

　もしその選択を迫られる場面が来たとしたら、皆さんはどうしますか？

笑ってごまかせ…ない

○日差しの中で（In the sunshine）

　ニコっと白い歯を見せて笑う女。

なんで笑っているのかはともかく、その自然な笑顔だけで心が和んでしまいます。

かつて明石家さんま師匠は「どんなに男が偉くても　女の乳房にゃかなわない」（作詞作曲・高見沢俊彦「真赤なウソ」）と歌われました。

しかし自分的には、生まれてたいしてたってない赤ん坊から笑うと入れ歯が落ちそうなおばあさんまで「女の笑顔にゃかなわない」です。

　男の笑顔を見てもそうはなりません。

まあ、男にもよりますが、男の笑顔の奥には何か隠し事を感じてしまいます。

笑っているほど、その奥に悩みや問題、次にしなければならない事を抱えているように勝手に思ってしまうわけで、心がほぐれません。

　たぶん自分がそうだからでしょう。

人が楽しんでいる事も本気で楽しめずに、常に「次はどうしよう？」「こんな事してていいのか？」等の思いが頭から離れず、

笑うにしてもどこか引きつった、ぎこち無い、無理をして作った笑いになってしまいます。

　人生にはいろいろ問題が生じます。

中には笑ってごまかせたり、笑って話して穏やかに解決に進める場合もあるでしょう。

しかしその笑顔が何かぎこちないと、相手も胡散臭く思って怪しんで、笑って済ませられなくなってしまうかもしれません。

これは損です。本当に楽しい事も楽しめず、笑顔で和やかに進められるチャンスを失うかもしれません。

　皆さんはどうですか？

自分の笑顔に人を和ませる自信がありますか？自信が無かったとして、付け焼き刃的なトレーニングで無理に作ってもダメな気がします。

日頃から自然に笑ってた方がいい気がします。

なんか、何でも面白がって笑ってみたらどうでしょうね。よく言うじゃ無いですか。

「ハシが転がっても笑う」…みたいな、あれです。

　

　

　

自分の寝顔を見たことあるかい？

○大男のうたた寝（Napping of big man ）

　いかついおっさんがうたた寝してる絵です。

力仕事終えて夜の屋台か居酒屋で1杯やって、仕事の疲れが出てテーブルでうつらうつらして寝ちゃったみたいな感じです。

　ところで、自分の寝てる時ってどんなふうになっているかご存知ですか？

当然自分は寝てるので自分では見られないわけで、そうなると誰かに寝姿を見ててもらって起きた後に聞くのが手っ取り早いです。

でも、少しくらい寝像が悪いとか寝言くらいならまあいいとして、一晩中ものすごいイビキを立ててたり、ヨダレだらだらたらしてたり、目を開けたまま寝てただけでなくその目が白目だったり、夢遊病みたいに起き上がって何かしてたり、その他、とても人様には見せられない状態かもしれないと思うと、誰かに見ててもらうのも恥ずかしいものです。

　だとすると一晩中カメラで撮影して自分で自分の寝姿をチェックするのが一番いいわけですが、スマホだと短時間しか撮れないし、ドライブレコーダーを流用するとメモリーカードが上書きされて始まりの方が消えてしまうかもしれません。

　どこかのメーカーで、簡単にセットして長時間撮影できる寝姿のセルフチェック用カメラ…スリーブレコーダーみたいなの出したら売れるかもしれません。（もうあるのかな？）

未来はどうなる?

○スピードマウス（Speed mouse）

　 8ビット画でいろいろなロボットを描いてマーケットに出品しているうちの1体です。

見ての通りのネズミ型で、すばしこく走り回り、鋭い歯で何でもかじって砕き、長い尻尾の先からは光線を発射します。

　ところでネズミのキャラクターって何かいるかと思い出してみると何人（何匹？）か出てきます。

まずは世界的に有名なミッキーマウス、トムとジェリーのジェリー、日本ではダイの大冒険に出てくるチウ、ガンバの冒険のガンバとその仲間たち、ゲゲゲの鬼太郎に出てくるビビビのねずみ男なんてのもいます。（まだまだいたかな？）

※ちなみにピカチュウはハムスターっぽいので個人的に除外！

　ネズミといえばネコです。ジェリーを捕まえようと追っかけまわしてひどい目に合うトムは毎度毎度のワンパターンながら飽きません。

そして気絶するほどネズミが嫌いなネコ（型ロボット）といえばドラえもんです。

たしか23世紀の未来でネズミに酷い目にあわされてトラウマを持っているような設定だったと思います。

ロボットなんだからそんなトラウマのデータは消去すればいいじゃんか！…と言っちゃあ野暮ってもんですから言いませんけど。

　ちなみにドラえもんについて、ちょっと疑問がありまして…それはこれです。

現実が23世紀になっちゃったらドラえもんの話はどうなるんだろう？

①　その前に最終回になって終わってる

②　今のまま、のび太の時代の設定は20～21世紀で延々と話は続く。

③　ドラえもんは25世紀あたりの未来から23世紀ののび太のもとに派遣されてきた話になっている。

さあ、未来はどうなる?

まあ…23世紀には私はいませんけどね。