○メカニカルプランツ(Mechanicalplant)
このところ何かと忙しく更新が延びがちで、Openseaへの作品出品も今までできていたのが原因不明でできなくなっていて、そのまま放置状態…まずいです。早く対処しなくては。
今回は8ビットロボットシリーズから植物系で描いたメカニカルプランツです。草です。
モチーフは食虫植物なんですけど、とりあえず草とロボットってあまり無い取り合わせだなと思って描いたわけです。
草だから切られても切られても茎とツルが伸びて敵をがんじがらめにしてしまいます。
草といえば…なぜか記憶に残っているエピソードがありまして。
私は近所の道を歩いていました。
母親と幼稚園児らしい女の子の親子連れも同じ道を歩いていました。
すると女の子が道端に生えている草を見つけて
「あ、草だ。草さん、こんにちわー」
と草に向かって挨拶をしました。
親子はどこかに向かっていたらしく、母親は
「はいはい、行くよ」
と女の子に声をかけます。
女の子は歩き出しますが、別の草を見つけました。
「あ、また草さんだー」
母親が声をかけます。
「いいから、いいから」
まあ、それだけの事なんですけどね。
母親の気持ちもわかります。
草や花や葉っぱを見つけるたびに、いちいち挨拶していたら、日が暮れてしまいます。
ただ、物言わぬ草木や動物、道具や石ころに、声をかけて挨拶するって大切な事かもしれない気がするのです。
周りの全てに挨拶していたら切りがありませんが、ちょっと目についた動物や植物、今から使う道具、これからいただく食べ物でも、挨拶をしたり気持ちを伝える…そういう感覚を持ち続ける子供は、きっと優しい人間に育つと思うのです。
そして子供だけでなく、我々大人もそういう感覚を持つ事は大切ではないかと思います。
別にいちいち声に出さなくても、少しだけ頭を下げるとか目礼程度でもいいのです。
挨拶は人間や神様仏様相手だけでなく、何に対してしてもいいのだと思います。
人も動植物も、石ころや土や空気や水も、みんな素粒子という小さな粒の塊であって、みんな同じ宇宙のかけらの兄弟姉妹です。
だから、気持ちを向けて挨拶をしてもいいのだと思います。