その前に前回の出典を・・
基盤地図情報のWMS配信は、独立行政法人農業・食品産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センターというところで行っています。本格的に利用したい場合は使用条件を一読してくださいね。レイア構造等もここで確認できます。
QGISのインストールは無事済んだでしょうか?
今回は座標系についてさらりとご説明いたします。(少し長いのでご存知の方は読み飛ばしてください。)
GISでは座標系というものは非常に重要です。ちなみに現在日本の地図は世界測地系、測地成果2000(JGD2000)という座標系を利用しています。日本の地図はこの座標系で作成されることが測量法で定められています。平成14年以前は東京測地系(Tokyo_Datum)という座標系を利用していたのですが、これは世界測地系(ITRF)とずれがあるため JGD2000(ITRF94座標系 GRS80楕円体) に変更されました。尚、Tokyo と JGD2000 を重ね合わせたい場合は座標変換が必要です。これは Tokyo(ベッセル楕円体) と JGD2000(GRS80楕円体)の楕円体パラメータが違うためです。
ちなみに表記法は JGD2000/(B,L) 緯経度での表現となります。
もうひとつ重要なのが地理座標系と平面直角座標系です。地理座標系はカーナビなどで使われている緯経度であらわされる座標系で、平面直角座標系は、日本を19系に分割し、それぞれの原点を X=0,Y=0 とした座標系です。座標の表現方法は数学座標とは違い縦軸がXなので、ほとんどのGISシステムは数学座標系ですから、座標の数値を直接入力する場合は注意が必要です。
ちなみに表記法は JGD2000/9(X,Y) となります。
JGD2000/の次の 9 は座標系番号で、私の住む福島県や東京都なども 9系 となります。
詳しい情報は国土地理院のホームページ 日本の測地座標系 を参照してください。平面直角座標系の座標系番号もここで調べることができます。
QGISでは上記の座標系を取り扱うことが可能ですので、実際に作業を始める前に、どの座標系を利用するかを、既存のデータの状況などから決める必要があります。
私は長年使いやすい平面直角座標系を利用していたので、今後は主にこれを利用していきたいと思います。また、データのダウンロードやデータ変換時に必要な座標系を選択できる場合もありますので、その都度説明しながら進めて行きたいと思います。
QGISの場合、デフォルトの座標系は WGS84 になるようです。測地座標系の場合は WGS84 と JGD200(ITRF94) はそれほど変わりなしのようです。平面直角座標系の場合はそういうわけにはいきませんので、いずれにせよ作業前にプロジェクションの設定を行うよう癖をつけましょう。
ではQGISを起動して、プロジェクションの設定を行いましょう。
QGIS のメニュバー 設定 → Project_Properties を開いてください。
Project_Title には作りたい地図のテーマなどを入れます。地図単位はメートルを選択してCoordinate_Reference_System(CRS)タブをクリックします。
下の Search に 2451 と入力して Find ボタンを押すと、上の図のような表示になります。JGD2000 9系が選択されました。一覧を見てみると、無数の座標系が存在することがわかります。その中から目的の座標系を探すのはなかなか大変ですので、2451 のような お使いになる座標系の EPSG_ID を控えておくと便利です。ちなみに地理座標系の JGD2000 の EPSG_ID は 4612 となっています。
OK を押して設定完了です。
次回は国土交通省のオルソフォトをダウンロードして表示してみることにします。
基盤地図情報のWMS配信は、独立行政法人農業・食品産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センターというところで行っています。本格的に利用したい場合は使用条件を一読してくださいね。レイア構造等もここで確認できます。
QGISのインストールは無事済んだでしょうか?
今回は座標系についてさらりとご説明いたします。(少し長いのでご存知の方は読み飛ばしてください。)
GISでは座標系というものは非常に重要です。ちなみに現在日本の地図は世界測地系、測地成果2000(JGD2000)という座標系を利用しています。日本の地図はこの座標系で作成されることが測量法で定められています。平成14年以前は東京測地系(Tokyo_Datum)という座標系を利用していたのですが、これは世界測地系(ITRF)とずれがあるため JGD2000(ITRF94座標系 GRS80楕円体) に変更されました。尚、Tokyo と JGD2000 を重ね合わせたい場合は座標変換が必要です。これは Tokyo(ベッセル楕円体) と JGD2000(GRS80楕円体)の楕円体パラメータが違うためです。
ちなみに表記法は JGD2000/(B,L) 緯経度での表現となります。
もうひとつ重要なのが地理座標系と平面直角座標系です。地理座標系はカーナビなどで使われている緯経度であらわされる座標系で、平面直角座標系は、日本を19系に分割し、それぞれの原点を X=0,Y=0 とした座標系です。座標の表現方法は数学座標とは違い縦軸がXなので、ほとんどのGISシステムは数学座標系ですから、座標の数値を直接入力する場合は注意が必要です。
ちなみに表記法は JGD2000/9(X,Y) となります。
JGD2000/の次の 9 は座標系番号で、私の住む福島県や東京都なども 9系 となります。
詳しい情報は国土地理院のホームページ 日本の測地座標系 を参照してください。平面直角座標系の座標系番号もここで調べることができます。
QGISでは上記の座標系を取り扱うことが可能ですので、実際に作業を始める前に、どの座標系を利用するかを、既存のデータの状況などから決める必要があります。
私は長年使いやすい平面直角座標系を利用していたので、今後は主にこれを利用していきたいと思います。また、データのダウンロードやデータ変換時に必要な座標系を選択できる場合もありますので、その都度説明しながら進めて行きたいと思います。
QGISの場合、デフォルトの座標系は WGS84 になるようです。測地座標系の場合は WGS84 と JGD200(ITRF94) はそれほど変わりなしのようです。平面直角座標系の場合はそういうわけにはいきませんので、いずれにせよ作業前にプロジェクションの設定を行うよう癖をつけましょう。
ではQGISを起動して、プロジェクションの設定を行いましょう。
QGIS のメニュバー 設定 → Project_Properties を開いてください。
Project_Title には作りたい地図のテーマなどを入れます。地図単位はメートルを選択してCoordinate_Reference_System(CRS)タブをクリックします。
下の Search に 2451 と入力して Find ボタンを押すと、上の図のような表示になります。JGD2000 9系が選択されました。一覧を見てみると、無数の座標系が存在することがわかります。その中から目的の座標系を探すのはなかなか大変ですので、2451 のような お使いになる座標系の EPSG_ID を控えておくと便利です。ちなみに地理座標系の JGD2000 の EPSG_ID は 4612 となっています。
OK を押して設定完了です。
次回は国土交通省のオルソフォトをダウンロードして表示してみることにします。
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