まさかの笠間生活

三鷹に住む私が100㎞離れた笠間に月の半分住んで気づいた。平凡なはずの笠間は「まさか」が一杯の街。

シニアが出版の自分史読了>「在郷太郎 人生劇場」22万字に驚き。

2016-11-28 11:37:49 | まさかの笠間生活

在郷太郎・人生劇場
「在郷太郎 人生劇場」22万字(250ページ)宮間愛(みやま いとし)著 

笠間市に住むM氏の自分史(自費出版本)を読了し、その熱情,緻密さ
に感動したので紹介する。

ペンネーム宮間愛の実名は公開を了解されてないので伏せる。

氏は10月に開催した「シニア・女性の始めるネット講座」の受講生。

この自分発信ブログ講座で「宮間愛」の読者交流のSNSを構築したいと

氏は講座に参加してきた。

本書の内容は下記のような構成である。宮間愛は本書の中で繰り返し

「これはフィクションで事実ではない」と書くが、恐らく自分史であろう。

ちなみにこの本の表題は氏の郷里方言で”ゼアゴタロ”と読む。

 

第一部は、3編からなる幼年から退職後の充実したシニアライフ活躍。

「望郷哀歌編」は先祖、郷里を紹介し、幼年、学童、学生、電機製造会社へ

の入社までを語る。

「青年謳歌編」は、企業内専門学校での研究、情報システム部業務、結婚

生活、中堅職場管理、管理職、早期退職とシステムコンサル担当と退職。

「晩年寂歌編」は退職後のセカンドライフの充実を存分に語る。郷里へ貢

献、丸太小屋作り、震災ボランティア他の地域貢献、デジタル活用の文筆。

 

第二部は、宮間愛のライフワークである「遺伝記憶子研究」の展望である。

遺伝記憶子研究の意義と犯罪事件捜査への4つの活用事例(国鉄松川、

三億円強奪、グリコ、JFK暗殺)、今後の実用化の展望を語る。

 

第三部は、老成を迎えた今の社会の理不尽への存分な主張を前編で語り、

後編で、人生の週末へ対処の戦略を計画し、詳細な実行計画を構想する。

「後編1~3」では、「老体帆待ち編」で、高齢者のあるべき老後生活設計術

  を自分の実践として解説し、詳細なマニュアルを提案する。

  「終末安静編」では、エンディングノートの実践版を解説する。

  「臨終絶句編」では、臨終指図書の事前計画を提案する。

「後編4:輪廻転生」では、死後の世界も視野に入れ構想する。

 

とても愉快な自身の失敗や成功の事例で書かれた文章で、あっという間に

250ページを読破した。私の感想は二つの面があり下記のとおりである。

1.宮間愛は企業人としての現役生活で「情報システム現場人」を体内化し

 た人。人生の全側面を、輪廻転生までを「計画」「実行」「整合化」という

 サイクルで捉える。完成度の高い自分史として、真似したい素晴らしい

 ものである。

2.別の側面から見る。激変の中にある「超高齢社会でのシニアのありよう」

 を宮間愛がどう考えるかを私は注目する。第三部後編1編がそれに充る。

 「生きがい醸成」「社会貢献」「自愛・智力保持」「夢物語」の部分である。

 この宮間の実践を書くことで、周囲の仲間や後輩が読んでくれて、同じよ

 うな仲間が 一人でも増えることを意図しているのではないか。

 緻密な計画実行者ではなく、その未来志向に私は共感する。

 

 「シニア・女性の始めるネット講座」にM氏が参加したのは、宮間愛の「人生

 劇場」の読者の意見交換のsns(ブログやフェイスブック)の構築のためとも

 聞く。今後は氏と思いを共有する人たちの意見交換の司会ぶりが注目される。 

(追記)

 在郷太郎の自分史ではないが、宮間愛が書いた小冊子(19ページ)がある。
 「海を渡った人形」。全文の漢字にルビを振った幼児向けの本である。

  

 昭和の初期に、関東大震災で疲弊した日本の子どもたちにと、アメリカで

 人形を日本に贈る運動があり1万3千体の人形はが全国に配られたが、

 太平洋戦争になり、人形は打たれ焼却されるなどした。しかし、それを隠れ

 て匿う所もあった。

 戦後に、その町とアメリカの町が人形交換の交流をしている。実はそれが

 宮間愛の故郷なのであった。この本は、故郷の子どもたちにその事実を知

 らせる活動の一環である。



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