前回に引き続き。
競技かるたは文化部としては珍しくかなり身体をつかいます。
運動神経の話の前に、前段として
「競技かるたはスポーツか」という問いについては「スポーツと呼んで構わない」と答えます。
「文化部か運動部か」と問われたら、「文化部の域は超えない」と答えます。
専門的な定義付け等は調べていないので、あくまで直感的な意見ではありますが。
中学まで運動部であった私は
実戦以外の練習に費やす時間の少なさに違和感を覚えました。
いわば、野球部やサッカー部が毎日練習試合をしているようなものです。
基礎練といえば払い練習くらいなもので、筋力トレーニング、走り込み、etc..運動部がやっているような活動はありません。
(全国的にどうか分かりませんが、私の知っている範囲では。)
体力がいる、といってもそこまで身体を酷使するわけでもなく、吐くような辛い練習があるわけでもなく、運動部的な要素は少ないと感じます。
将棋部は運動部か、吹奏楽部は運動部か、そうした議論と横並びかと思います。
それぞれ当事者にしかわからない辛さはあれど、文化部であることにかわりはないように感じます。
ただ、別段、スポーツか否か、運動部か文化部か、そこに変に拘る必要もないのではと思います。
競技かるたが魅力的で楽しいものであることに変わりはないので。
前置きが長くなりました。
競技かるたをやる上での運動神経。
運動神経と競技かるたの強さの関係性について、正直なところ「わからない」です。
母校かるた部を例に挙げると、A級になった選手のほとんどが元運動部でした
ただ、元文化部も一定数はおり
元運動部とはいえ、運動神経はさほど良くない者もいました
運動神経が良ければかるたは強くなるかと言われるとそうでもなく
スポーツテストで3年連続して80点満点なのにかるたはたいして強くない子もいたり
逆にスポーツ全くできず、体育の成績1だったけどA級になった子もいたり
払いのコツを掴む早さなんかは、やっぱり運動部上がりの方が早いのだけれど
感性的な部分で文化部の方が強かったり
本当にいろいろで「強くなる条件」をなかなか見いだせません。
運動神経はよいに越した事はないけれど
運動神経が悪くても強くなれる
といったところでしょうか。
以前、元名人とお話しすることがあり、
かるたで一番大事な要素は何か
耳の良さでしょうか
払いの速さでしょうか
頭の良さでしょうか
といった質問をしたところ
負けず嫌いであること
と回答がありました。
負けず嫌いであれば、勝つためにいろいろと研究をする、工夫をこらす、努力をする
とのことでした。
この辺に色々と集約されている気がします。