愛読書、東海林さんの「丸かじりシリーズ」、ほぼ一年ぶりの登場です。
これがボクの17冊目の「丸かじりシリーズ」です。この文春文庫だけで25冊(2010年10月現在)。
まあぼつぼついきますか、、、
今回もやっぱり食べ物物語(当然だけどネ)全35話。
しかし、これだけあるお話の中で、何故「パイナップル」が本題に選ばれるのだろうか?
東海林さんが選ぶのか、それとも新潮社の編集者が決めるのだろうか・・・どうでもいいことがフト気になる、そんな内容の本です
先ずはその本題の「パイナップルは女王様」。
奇怪な形状がデザイン過剰とこきおろし、表面ツルツルの西瓜と対比。「くどいんだよ、おまえ」と言い放しつつ、てっぺんのフサフサ葉が見た目も可愛いし、手で持ってぶらさげるのに便利だと許しています。さらに、カットの仕方を詳細に解説しつつ、硬くて食べられない部分との境界線で迷う姿を面白くマンガ的に表現しているのが楽しいですね。
次は珍しい麺類のお話。
突然ですが、うどんをラーメンのスープで食べたらどういうことになるか? 考えたこともない疑問に取り組む東海林さん。ここで「らあどん」という名前の本物を紹介しています。杉並区上井草の実際にお店に出向き「『らあどん』食べてみよう」の試食記をこれまたリアルに独特のマンガ的表現法で紹介。食べ物のコメディ仕立てで、おいしい、とのこと。ボクは未だお目にかかったこともありません、当地ではどこかあるのだろうか?
次いで、懐かしい食べ物として「サクマのドロップ問題」
「サクマのドロップ」って言われて懐かしく思い出すのは幾つ位の方からかな~。そう例のブリキ缶に入っている。タテ約10cm、横8cmぐらいの缶、全体をブリキで密封していて上面の片隅に小さな丸いフタがしてある。サクマのドロップが懐かしい、、、と思い出すのは昭和30年生まれ以前の方々だろうか・・・
そうそう、ドロップの色は赤、黄色、オレンジ、白、透明、ピンク、紫、緑の8色。子どもの頃の記憶では白がめったに出なかった。だから白が出るとすごく嬉しかったものですよね。ハッカ系の味だったと記憶にあります。
そんな思い出のドロップを思い出させてくれました。ところで今でも売ってるのだろうか・・・という疑問。ネットで調べるとそれが今も販売中なんですね。記憶にある缶のデザインとは違うようですが・・・なんだかサクマのドロップ、久しぶりに食べたくなりました。今度、探してみようっと。
さて、話は変わって「食べる順番」の問題です。ここに美味しそうなトンカツがあります。
トンカツは一枚を大体6つに切って供されるようですね。今までこの人生でトンカツは数え切れない位にいただいてきました。が・・・そこで問題。
この6切れのどれから食べ始めるのか。右端に一片からか、左端の一片からか、いきなり中央突破か。貴方ならどこから・・・・
というよりそんなこと意識しなかったのでないでしょうか。さすが東海林さん、これを主題に見事なエッセーを纏めておられます。作者は中央の右側から突破でした。そういえばボクもきっと中央突破派じゃないかな・・・と改めて認識した次第です。この次にトンカツ食べる時は試してみよぅ~。
次の一話は「駅弁が3800円」というお話。ご存知でしょうか、3800円の駅弁が実在することを。東海林さん、東京駅で売ってる「極附」を迷いに迷った上、買いに行きました。
そりゃぼくだってずいぶん迷いました。その駅弁を売っている売店の前を何回も行ったり来たりし ました。だいたいこういう非常識な駅弁を売り出すからいけない。売っていなければぼくだって迷わずにすむのだ。 で、結局買って帰って食べたわけですが、結論を先に言いましょう。・・・
27種類のおかずの一品一品の紹介と東海林さん的な食し方や品定めを独特の軽妙なマンガ的文体で見事に描き出し、こちらまで楽しくなる一編です。
他に面白そうな話題のみを・・・
☆納豆を味噌で
☆ホリエモンのごはんは
☆スープとおじさん
☆宇宙食を食べてみる
☆エ? サンマがフランス料理に?
☆百円均一酒屋出現
等々35話全てを紹介するわけにもいかず、内容の紹介はこの辺で終了、どうぞ手にしてお読みくださいませ。
東海林さんの丸かじりシリーズ、これはものの見方と表現方法がしゃれた表現でセンスよく、というんじゃなくまっすぐに実相を見つめる潔さが適切な語句でずばり表現されているところが好きだな~。
まだまだ手にしていない作品が数々あるようです。愉しみはゆっくり味わいたいですね。
サクマのドロップス、現在売られている缶は赤い色だった気がします。
食通の本かしら?
私はグルメでないですが、玉村豊男の本で記憶があります。食材関連が多かったですが、玉ねぎや大根のことで記憶があります。
玉ねぎや大根はすぐれものだったかな?題名は忘れました。
「和幸」のとんかつのよう!
しじみのお味噌汁とお変わりできるキャベツの千切り、あ~食べたくなってきました。
大好きです。
サクマ~のドロップス~♪はまだ売ってるんでしょう~か?
もう70はとっくに過ぎてますよね。
でも、この丸かじりシリーズは2005年に
週間朝日に連載されたものだから・・・
それにしても60代後半ですよね。
ということはフットワーク抜群だね(笑)
愛読書の一つですか???
サクマのドロップこれ以来、いろんなお店
で探してますが、未だ手にしていません。
この写真の缶は現在の缶ですよ。。。
コメントありがとう
東海林さんはボクが思うには決して食通
じゃないと思います。
本職は漫画家ですから、マンガ的思考方法
で「食」を追求されてるように思います。
とにかく「食べる」ことについて食事そのもの
は勿論、それにまつわる広範囲な考察が
読み手に意外性を感じさせる面白さが好き
です。ボクは・・・
一度だまされたと思って文庫本一冊を手に
してみて頂きたいですね。
コメントありがとう
トンカツお気に入りなんですね。
それにしても、この写真、我ながら上出来
でしたね。美味しそうに見える!
アレ、、どこから召しあがるのかな???
ボクは中央突破派だな(笑)
カツ丼のときは右端からでしょうね。
サクマのドロップ、懐かし派ですね。
お歳が解りますよ~(笑)
今でも売ってるそうです。サクマ製菓の
HPからネット販売もされてましたよ。
ひと缶210円のようでした(笑)
コメントありがとう
気持ちになっちゃいました^-^v
私は食通では無いけど な~んか気になる1冊…
じゃ~無くてシリーズ本です^-^;
あっ、東京駅で売ってる この駅弁 TVで
紹介してるの見ましたよ♪
それにサクマのドロップスは今 息子が嵌まって
食べてますしね(笑)
日の出の写真を撮りに朝が早いのに
この時間にお出でいただきありがとう。
この本は決して食通向きの本じゃないと
思いますよ。時に珍しい食べ物のお話も
ありますが、だいたいはごくありふれた
普通の食べ物です。
それを愉しく愉快に表現できる東海林さん、
さすが漫画家の本領発揮でしょうか。
サクマのドロップ、息子さんが嵌って
おられる(笑)。何処に売ってるのかな~
昔のように駄菓子屋さんが無くなって
しまったので・・・スーパーにはないよう
ですが・・・
そろそろコメント再開しましょうよ(笑)
コメントありがとう
でもパイナップルの写真見て身震いしました(^^ゞ
ニガテなんですよ…生パイナップル。
サクマのドロップは蛍の墓を思い出します。
優しいお兄ちゃんだったなぁ( ′ ′)トオイメ
背中から腰が痛くて、座ってられなくて
寝転がって本を読んでると、寝ちゃう(^^ゞ
東野圭吾の時生が序章で止まってます(笑)
面白いですね。
こういった感じ方、考え方のできる方と
ご一緒したら楽しいでしょうね。
日常を特別にしてしまうユーモアセンスを磨きたいものです。
ドロップの白、今度見つけてみます。
もちろん、知ってますよ!
とんかつは、右から2番目からかしら?
パイナップルは、一度に食べきれないときは冷凍してシャーベットで楽しみます。