カタスミ

『人間の証明』森村誠一著

昔ドラマで見たような記憶があるけど
あんまりちゃんと覚えてなかったので読んでみた。
以下ネタバレあり。

























もっと小難しい話かと思いましたが
まぁ、殺人事件を軸にしたお話で
そこまで読みにくくはなかった。
ただ、推理物…というよりは人間ドラマって感じでした。
意外にいろんな人が絡み合って成り立つお話で
なかなか面白かったです。
母性、をテーマにしている話ですが
昔生き別れた息子を思う割に
今の子供たち全然大切にしてないの何なん。
後、親の愛情がないと分かったからと言って
なんですぐ薬遊びとかに走るのか分からんわ。
さっさと家出て自立すればいいのに。
そこに甘えがあるんだろうなぁ…

棟居刑事の父親が米軍になぶり殺しにされて
棟居刑事が恨みに思ってる記述がありましたが
あれ、父親も悪いと思うわ。
幼い息子連れてるのに、確実にやられそうな相手に
真正面から無防備に挑んでるんでしょう?
自分に武術の心得があるならまだしも
子供巻き込むかもしれないんだから
もうちょっとやり方考えた方が良かったよね。
しかしこの時の登場人物が
後になって関わり合いが出てくるの
ちょっとご都合主義的な感じがした。
間接的に棟居刑事は復讐を成し遂げたって事なのかしら?

母を慕う子供、子を思う親、といったテーマ押しが結構くどいですが
昭和的くどさで嫌いじゃないよ。
それなりに面白く読めました。
星は3つ。
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