『マスカレード・ホテル』東野圭吾著

本屋でこの本めっちゃおもろい！ってしゃべってる人がいて
どれどれ…と思って買ってみました。
以下ネタバレあり。























東野圭吾は今回で4作目ですが
最初に読んだ本がいまいちで
2作目は面白かったけど、今となっては全く内容を覚えてなくて
3作目もいまいちってのだけ覚えていて
今作もやっぱりいまいちでした…
私、東野圭吾合わんわ！！！
それとも外ればっかり引いてるんですかね…

今回はホテルでの殺人予告に備え
警察がホテルマンに変装して張り込むって話でしたが
口止めされている事べらべら話しすぎ！！って感じでした。

刑事・新田→ホテル従業員には詳細を漏らすなって言ってるのに
ペアを組まされたホテルフロントの山岸にはペラペラ話しちゃう。
頭いいか知らんけど、決まった方針を守れないのは優秀ではない。
まぁ、それからの成長物語なのかもしれんけど。
あんまり好きになれなかった。

ホテル従業員・山岸→新田とペアを組んだ女性フロントクラーク。
首突っ込んで教えて教えてうるさいうえに、教えたら教えたで
そのやり方気に入らないから公表する！みたいなの何なん…
やっぱり好きになれない。

ホテルでの張り込み中にいろいろと小さなトラブルが起こって
多分これ伏線なんだろうなぁと思いつつ
伊坂幸太郎なら全部後の殺人事件に絡ませてくるだろうなぁと思いながら読む当たり
案外伊坂幸太郎が好きなのかもしれないｗｗ
東野圭吾は伏線の貼り方とか絡ませ方が微妙に下手くそな気がする。
後、作品盛り上がってるのがすごい内輪って感じで
いや、そない盛り上げられても…みたいな冷めた目線の私…
どうも作品に入り込めない。

読みやすいし、さくさくは読める。
ただ、これ面白いのか…？という疑問を持ちながら読み進めていました。
面白いのかなぁ…？いや面白くないよなぁ…？
多分一番の原因は登場人物が好きではないってところなのかもしれない。
小説内で個性出すのって漫画よりも難しいと思うので
もっと振り切れてないといけないんだろうなぁ。
微妙にふてくされ気味の新田も
どうせならガチ変人一匹オオカミ協調性ゼロ問題児だけど
いざというときにものすごい頭脳発揮するみたいな感じにしたり
優等生山岸さんも超絶おせっかいやきで首突っ込みまくりで
勝手に耳そばだてて情報仕入れて犯人捕まえるのにやる気満々！みたいな感じにしたり…
特に山岸さんは頼んでもいないのに中途半端に自分で推理したり
その割に真相知ったら捜査妨害しようとしたりするのに
すごい抵抗があったので、もっと自然に事件解決に絡ませた方が
抵抗なく読めたかなぁ…
唯一能勢さんくらいが良いキャラだったかな？

多分山岸さんが危険にさらされるんだろうなぁと思ってたら
案の定そんな展開で
しかし5つくらい部屋回るのに1人で走り回る新田…
手分けして探せよ…
そして危険にさらされてるけど
あんまりハラハラドキドキもなく…
つまらなさ過ぎて手が止まるって事は無かったけど
面白くてやめられないって事もなかった。

東野圭吾作品で結構マイナーなのばっかり読んでたりするから
外してる感はあるんだけど
これでまた東野圭吾は敬遠してしまいそうだなぁ…
一般に受けてる人よりマイナーな作者の方が
自分には合うのかもしれない…
星は2.5です。

どうでもいいけど、映画のキャスト見て
『やっちまったなぁ！』と思いました（笑）