カタスミ

『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン著

SFです。
いろんなところでお勧めされてるのを見て読んでみました。
正直言いまして、
ドグラ・マグラ以来の悪夢!!
でした^^;

以下ネタバレ有りです。


月面で真紅の宇宙服をまとった死体が発見される。
しかしその死体は5万年前のものだった。
その死体『チャーリー』は一体どこから来たのか?
謎が謎を呼び、そして驚愕の事実…!

みたいな話だと思います。

とりあえず、難しい。
文章が頭に入ってこない。
読む→頭に入らない→読み返す→寝るw
という事を繰り返す始末。

ああ、この感覚…ドグラ・マグラ読んだ時と一緒や…
読んでも読んでも理解できない。
って言うか頭に入らない。

文章自体が古いせいか読みづらい。
訳が下手なんだろうか…直訳みたいな文章に感じる…
そして様々な専門分野からのチャーリーの研究結果を
延々と読まされる…(が知識がないので全く分からない…)

理系の人には面白いのかなぁ?
自分は完全なる文系なのでチンプンカンプンでした。

そして文章がくどい!
だってさぁ、例えばガニメデから地球に映像を送る時の文章とかさぁ
『カメラが捉えた一連の映像は地底管制室のプリプロセサーで処理され、そこから有線で
ガニメデの表面に送られた。現地指令所のコンピュータはそれを信号に変換して、七百マイル離れた
ガニメデ・メイン・ベースにマイクロウェーブで中継した。信号は減衰を補った上さらに
軌道上の司令船に転送され、そこでメッセージ・エクスチェンジ・アンド・スケジューリング処理装置を経て
強力レーザー変調波に変換され、地球向けのシグナル・ビームに乗った。データは秒速十八万六千マイルで
一時間にわたって太陽系を横切って飛び、火星軌道から数百マイルと離れてはいない太陽軌道に浮かぶ
長距離中継ビーコンのセンサーは宇宙空間からもとの出力にくらべたらゼロに等しいほどに減衰した
微弱な信号を検出した。(この辺でもうよく分からないがまだ続く。)
再びここで増幅された電波は、地球と月のトロヤ平衡点に浮かぶディープ・スペース・リンク・ステーションに達し、
最終的にアメリカ中部上空に静止している同期通信衛星に辿り着いた。
衛星はサン・アントニオの地上局にビームを飛ばした。サン・アントニオとガルヴェストンの管制センターは同軸ケーブルで
結ばれている。作戦司令本部のコンピュータは情報を貪欲に飲み込んだ。
ジュピターⅣは十一か月かかってこの巨大な惑星に辿り着いた。
が、その重大な発見に関する最新の情報は四時間足らずで、そっくりUNSAのデータ・バンクに納められたのである。』

ぜーはー、全部打ったぜ…
その説明必要!?とか思いましてね。
ここの文章は最後の『ジュピターⅣは~』からの文章だけで十分だと思うんですけど。
なんかそれっぽい言葉羅列してSF感出すのはいいんですけど
物語としてはダラダラ文章読まされるだけで全然面白くないんだよ…
だいたいこう言うよく分からない説明みたいなのが延々と続く事が多い…
特に前半は本当に苦痛だった。
多分興味がある人が読んだらすげぇわくわくするんだろうけど。
自分こういう理系展開を求めて読んだ訳じゃないから、きつかったわぁ…
全然興味のない内容の論文読んでるような感じかなぁ…

チャーリーの手記とかが翻訳される辺りは面白く読めました。
そして、ラストは胸熱でした。
コリエルなんかあるだろ…?と思ってたので
最後の一文で涙出そうになったわ…
(しかし、コリエルの事巨人って訳すのはどうかと思う…すげぇ紛らわしいんだけどぉ!)

謎の解明もよく考えられていると思うし、
物語部分は面白いんですが
いかんせん、物語部分より論文部分が多すぎて
文系の私には合いませんでした。
よく寝れました(笑)

☆は2つで。
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