カタスミ

『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢 沙呼著

霊媒である美少女城塚翡翠と、推理作家の香月史郎が
数々の殺人事件を解決していく。
以下ネタバレあり。

























幽霊系なので買いましたけれどもね、
城塚翡翠のキャラがすごいうざくて
読むのしんどかったです…

というのも、この女あざとさ全開で
脇チラ胸チラ足チラ
無駄に距離を詰め男に近寄り
無防備にキス顔とかしちゃう。
で、天然キャラって言うね。

もう読んでてイライラしちゃって
ネタバレしない程度に皆様の感想を
読みに行っちゃいましたよね。
結果完全なるネタバレはないものの
『胸くそ展開』で『翡翠が豹変』する事を知る。

ストーリーは過去の3つの事件を描くと共に
現在進行形の猟奇殺人事件が登場するのですが
全く証拠を残さない犯人について
ネタバレのキーワードから
途中から『もしかしてこれ作家先生では?』ってなってしまいました。

結果まぁ、そういう事でして、
翡翠の霊媒の力で過去の事件を解決してきたと思ったら
霊媒はインチキで実は奇術師でした~!
最初から香月先生怪しいと思って
キャラ演じてました~!
それぞれの事件は秒で犯人分かってました~!
金の力で会話も盗み聞きしてました~!
と、次々暴露がはじまるのですが
全部『ふーん…』って感じの展開で。

やたら露出しまくってブリブリだったのも
敵を罠に嵌める為だった…という事らしいのだが
豹変した後もあんまり好きになれるキャラじゃなくて
その豹変も演技入ってたみたいな感じで
結局本当の翡翠はどういう人物か分からなくて
全く感情移入できなかった。

探偵役が実は犯人だった、というのは
どんでん返しとしては時々あるので
まぁ、その展開は割と良かったのですが
過去の事件の解決を霊媒ではなく
鋭い観察眼で解決していた、という解き明かしは
全然納得出来るものではなく、
んなあほな!んなもんで分かるかい!って感じで、
だったらまだ霊媒の方が真実味あるわ…と思ってしまった。
奇術師って事が逆に非現実的に見えてしまって。
特に水鏡荘の話は、犯人特定するのに
献本の数が1冊足りないから、とか言うのですが、
は?献本が普通偶数とか知らんがな。
てか10冊ももらえるの?知らんがな。
という気持ちでいっぱいでしたw
そんなに秒で解決できるのなら
女子高生殺人事件で新たな犠牲者出してんなよと。

そもそも奇術師であるのなら
霊媒を名乗る必要性があるのだろうか?
お金をもらわずに嘘の霊媒で
人々を救う…という事にいまいち
共感が持てない…
最後まで読んだ翡翠のキャラだと余計に
ボランティアで人助けなんてするタイプに見えないので
その辺も置いてきぼりをくらう事になった。

香月先生が猟奇殺人の犯人だった、という点だけは良かったが
その他全ての殺人事件の推理パートが弱くて
なんとなく読み進んでなんとなく解決して、
解決方法もパンチ弱くて、なんだかなぁ…という感じでした。
そもそも幽霊系だと思ってるのにインチキだなんて
騙された気分ですわww
翡翠のキャラが大分うざかったのも敗因かと。
正直つまんなかったです。
星は2つ。
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