カタスミ

『きよしこ』重松清著

吃音持ちの少年の成長期。
以下ネタバレあり。





















いやぁ、とってもよかったです。
小学生から高校生までの少年の成長の物語。
作者がモデルみたいですね。
どもってしまう少年が主人公なので
子供の頃のからかわれ方とか
大きくなってからの気の使われ方とか
何気ない日々のちょっとした出来事が
非常にリアルに感じる。
別に泣くような事でもないんだけど
日常のちょっとだけ切ないエピソードとかが
めっちゃ胸に来る。
思いっきり泣かせにかかられるより
こういった日常の風景の方が
めっちゃ心にしみるんだよなぁ…
どんぐりのおっちゃんとか、ゲルマとか、野球部の話とか
ちょっとしたすれ違いとか、ある、こういうのめっちゃある、って
多分自分の人生にもいっぱいある、
そんなエピソードをちょっとだけひっぱり出してきて見せるのが上手い。
幼い頃の自分を身近に感じられるお話でした。

ただまぁ、エピソードのインパクトは欠けるので
数年たってから読んだらすっかり内容忘れてそうではありました^^;

星は4つ。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近の「小説感想」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事