『太陽のパスタ、豆のスープ』宮下奈都著

結婚式直前に婚約破棄された女性が
自分を見つめ直すお話。
以下ネタバレあり。


























いや、良い話ではあるんでしょうがね、
結婚式直前に婚約破棄された割にはみんな感情がきれいすぎるよ～！
怒りという感情がほとんど誰にも見当たらない。
主人公は自分の何が悪かったのか、みたいな感じだし
下手したら最終的に自分を見つめ直せて感謝、って感じだし。
周りは周りで、主人公を励ますんだけど
どうして誰も譲に切れないのか不思議でしゃーなかった。
え、だって結婚式直前で破棄でしょ？？
こんな直前になる前に断れや！！むしろ婚約すんなや！付き合うなや！
てか、こんな直前で言い出す優柔不断男と結婚しなくて正解だったけど
もっとこいつに対して『ふざけんなくそがぁ！！』って思う人がいてもよかったような。
主人公は落ち込みすぎて無理というのなら
主人公の父親が譲ぶん殴ってがつんと一言言ってやっても良かったような。
主人公の幼なじみとかも平手一発食らわせて、がつんと言ってやれば良かったような。
そういう修羅場があっても然りな出来事なのに
さら～っと流されてみんなが元気出そうね、みたいな感じなのにすっげー違和感があった。

さて、そんなこんなで主人公は立ち直るために
ドリフターズ（漂流者）リストを作成するのですが
このドリフターズリストはなかなか面白い試みだなぁと思いました。
自分のやりたい事、楽しそうな事、ほしいものを書き出す。
ちょっと私もやってみようかなｗ
この中に出てくる『豆』は
私にとっては漫画だなぁ～、と思いつつ読んでました。
なんか熱中できることがあるっていいよね。
私は物心ついた時から漫画一直線だったので
何も持たない人に比べれば
幸福だったなぁ～、と思います。
まぁ、がんじがらめの時もありますがｗ

時々じーんと来るシーンなんかもありましたが
そんなに起伏のある話ではなかったので
お話の盛り上がりには欠けるかなぁ。
別に悪い話じゃないんですが
どうしても譲がむかついてしまって
楽しめない部分がありました。
星は3つ。