カタスミ

『世界でいちばん透きとおった物語』杉井光著

人にお勧めされたので読みました。
以下ネタバレあり。






















とある小説家と、ファンであった母親が不倫をした結果
主人公が生まれる。
父親とは会った事がなく、18歳まで母親と暮らすが
その母親は交通事故で死亡。
その2年後、父親も病気で死去。
異母兄弟の依頼でその遺作を探す事になるが…

という話です。
とても読みやすく、さくさく読めましたが
ストーリーに関してはそこまで心に来るものは無く…
なんか出版社の編集の姉さんが、最後ネタばらしするも
非常におせっかいだし、余計なお世話だなぁ…としか思えなかった。
ただ本出したいだけちゃうの?
父親が殺そうとしたのはあなたです、とか言わなくていいやん。
主人公が父親のアイデアを継ぎ、小説を書くのだが、
個人的には書くんだ…という感じで。
1度も会わず、クズみたいな父親で、
それでも自分の為に裏でいろいろしてくれていた事を知り、
それで…書くんだ…と。
自分だったら今更父親面するな!とか思っちゃうけど。
そこまで関わりがないからこそ出来たのかもしれないが。

まぁ、そんなこんなで話の流れとしては
ふう~ん…という感じで読み終わり…
正直この本の真髄はそこではなかったのだが
読み終わっても全然気付かなかったww
裏表紙の帯に書かれた『紙の本でしか体験できない』という文字で
ようやく(まさか…?)となったのでした^^;

確かにこの形を維持するのには相当の労力が必要だろうし
大変だったとは思う…思うんだが…
正直な感想は『で?』だった…(;´Д`)
そこに労力割くの違くない?
読者求めてるのそこ??みたいな…
このからくりこそがこの本の真髄なのでしょうが…
う~ん、自分はあまり響かなかったなぁ…
別に私はこの主人公みたいに目に障害がある訳でもないし…
このからくりが私に何か恩恵を与えてくれるのか?
それならもっとストーリーを面白くするべきでは…?
なんて言ったら身も蓋もないんだがww

最後の空白のカギ括弧も全然気付かなかったけど
後からこのからくりを知って見てみたら、
ちゃんとそこにもからくりが施されてましたね。
でもどうせなら、この本の作者名も主人公の名前にすべきでは?
そうするとネタバレになっちゃうのかな?
この形を維持する事が読みやすさに繋がってるんだとしたら
そこは良かったのかもしれない。

自分ストーリー重視なもので
からくりに気付いていないときは星3.5かなぁ…
と思ってたのだけど、気付いてからは星3になってしまった。
ひどいwww
何か興醒めしちゃったのでした…^^;
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