それぞれの家庭環境が描かれたお話。
以下ネタバレあり。
主人公の信夫は一人っ子。
でも本当はお兄ちゃんがいた。
信夫が4歳の時に交通事故で死亡。
だから今は一人っ子。
同級生の公子、あだ名はハム子。
母一人子一人の家だったが
母親が再婚して
父親と弟ができた。
しかしハム子は反発して
新しい父親には全然懐かない。
4歳の弟にも冷たい。
信夫の家の下の階に住む老夫婦の元に
遠い親戚の子がやってきた。
小学4年生のオサム。
お調子者で嘘つきでみんなに嫌われている。
そして泥棒癖がある。
それぞれ複雑な事情を抱えている
そんな家族の日常。
オサムの家が一番きついかな。
両親はオサムを置いて自殺。
オサムは親せきをたらいまわし。
せっかく馴染んだ北嶋家は老夫婦。
みんな仲良くなったのに面倒が見切れなくて
結局オサムは施設に行った。
せっかくこの家に来てオサムの泥棒癖も治ったのに。
もうしばらく幸せに過ごさせてあげたかった。
短すぎる。
施設に行ってすぐに老夫婦は他界して
オサムはこの時の思い出を良い方向に人生に生かせただろうか。
この一家が一番泣ける。
てかこれ書いてる今も思い出して泣いてる。
ハム子の家は時期尚早だったと思う。
全く懐いてないのに突然家族になってひとつ屋根の下に過ごすとか。
子供は自分の物じゃないんだから。意志がある。
どんなにいい人だったとしても、やり方ひとつで失敗するよ。
これは母親が悪い。結局全てうまく掛け合わなかった。
早々に離婚。ならばもう少し様子見ればいいのに。
親の勝手で子供が振り回されて気の毒。
信夫の家はこの中では一番安定してるけど
お兄ちゃんが亡くなっていて
それも母親の目の前でと言うのがきつい。
ひいた人も悪い人じゃないし
ひかれた方もタイミングが悪かった。
こういう場合気持ちがやりきれない。
信夫がいい子に育ってくれる事が救い。
この本読んで、後戦争の時の話を読んで思ったのは
やはり両親がいるといないでは人生大違いで。
特に戦後親が生きている子と戦災孤児になった子では
その後の人生が大きく違っている人が結構いて
(そうでない人もいるかと思いますが)
親がいるってすごいありがたいんだなと思った。
普通に学校行って、普通に働いて、普通に生活する。
親がいないとこれができなくなっちゃうんだな。
特にお金がないと、普通に学校に行く、ができなくなる。
それで人生詰む。
親でもクソみたいな親もいますから
親がいる、と言うよりかは
庇護者がいるかいないか、かな。
そう思うと、それなりに普通に過ごせてきたので
自分はまあまあ幸せだと思う。
信夫はハム子が好きなんだろうけど
結局最後はすごくあっさりと別れてしまって
最後の奇跡の3分間がすごくせつないシーンでした。
何度も電車で涙をこらえながら読みましたw
最初は信夫って名前どっちかって言うと古い感じがしましたが
あとがきのドアの『ノブ』の意味があるというのを読んで
めっちゃカッコイイ名前に見えてきました。
全体的に盛り上がるシーンがある訳ではないのですが
読後せつなさというか哀愁というか
そういった感情が残る作品でした。
星は3.5くらい。
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