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カタスミ

『クリムゾンの迷宮』貴志祐介著

無人島漂流物探してる時に見つけた作品。
漂流…というよりはサバイバルゲーム的な話でした。
以下ネタバレあり。

























他人を蹴落として生き残る、
血で血を洗うゼロサム・ゲームの始まり。
見知らぬ土地に突如放り込まれた主人公は
ヒロインと共に生き残りをかけて戦う
みたいな話でした。
が、このヒロインが最初っから胡散臭いんだよねぇ。
このゲームに放り込まれたのは合計9人になるんだけど
いずれは敵対するに違いないからと
食料に罠が仕掛けてあるのを知りながら教えないよう
主人公に提案するんですけど
その地点でなんだこの女は…ですよね…?
最初から協力し合えばいいものを…
そのせいで後からえらい事になるんですが
他の登場人物が名前と背景をさらっと紹介するだけで
ほとんど出てこないので
ばったばったと人が死んでも、大して思い入れがないという。
そして、こういうサバイバルな話って
なんですぐ男女でまぐわいたがるのですかね…
しかも敵が目前まで迫ってるかもしれないってのに
いや、そんな事してる場合じゃ…
生命の危機を感じた時ほど動物的本能がどうのこうの…
という感じの流れになるのですが
だいたい相手は若い美女だというね。
願望じゃねぇか…という冷めた目線で読む私であった…w

面白くない事はないんですが、ハラハラドキドキ感が全然なくて
まぁ、普通かな…といった感じでした。
やはり主人公とヒロインばかりの視点で
他のキャラが最初からモブ同然、敵同然の扱いだったせいかなぁ。
かといって、主人公達も薄情なのであんまり思い入れなかったし。
登場人物が個人的に微妙だったかもしれない。
星は3つで。

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