週刊少年ジャンプ 感想

週刊少年ジャンプ 2012年31号 感想


暗殺教室



　新連載。
　作者は『魔人探偵脳噛ネウロ』の松井優征。


　あの『ネウロ』の作者という事で、気構えはしていたつもりだったのだが、



「初めまして　私が月を爆やった犯人です
　来年には地球も爆やる予定です
　君達の担任になったのでどうぞよろしく」



　蓋を開けて飛び出たのは、斜め上どころか捩れの位置にあるカオスっぷりだった。
　ツッコミどころにツッコミどころの服を着て歩かれては、逆にツッコめない。
　ここで、直径が～とか、重力が～とか、自転が～とか口にしたら、失笑（誤用的表現）ものだ。


　当然、各国は秘密裏にこの謎生物を抹殺しようとしているのだが、今のところ悉く失敗。
　この謎生物はマッハ20の移動速度を誇るため、最新鋭の戦闘機でも駄目だったそうだ。
　それどころか、この謎生物は戦闘機を迎撃する代わりに、空中でワックス掛けしてくれたのだとか。

　さて、そんな謎生物が、何故か椚ヶ丘中学校３－Ｅの担任をやると言い出した。
　そして日本政府は、生徒に危害を加えない事を条件に、やむなくこれを承諾。

　その上で、



　防衛省は、生徒たちに「先生」の殺害を依頼した。
　故に、この作品のタイトルは『暗殺教室』。

　防衛省から生徒に渡されたのは、対先生用の弾とナイフ。
　対先生用特殊弾は、一見ただのBB弾だが、当たれば先生の細胞を豆腐の様に破壊出来る。
　もっとも、先生はクラス全員の一斉射撃を余裕で避け切る上、傷も数秒で再生してしまうのだが。
　対先生用ナイフの詳細は不明だが、弾もナイフも人間には無害だそうだ。



　先生暗殺の成功報酬は100億円。
　暗殺のタイムリミットは来年の３月まで。
　果たして生徒たちは、先生が地球を爆破する前に暗殺する事が出来るのか？


　生徒たちが、今回どうやって先生を暗殺しようとしたかは語らないでおく。
　ただ、超生物による人間賛歌というのは、ネウロに似たところがあるね。

　なお、生徒に宇宙人かと訊かれた先生は、自分は生まれも育ちも地球だと憤慨していた。
　もっとも、それが本当でも、まだ地球生まれの宇宙人という可能性は残っているが。



　意外な事に、この「先生」は教師としても優秀らしい。



　百人一首のパクリはさておき、生徒たちからは教えるのが上手いと好評価の様だ。
　しかも、古文の他に数学を教えるシーンもあったから、全教科を１人で受け持っているのかな？

　なお、先生は暗殺には寛容だが、勉強を疎かにすると怒られる。
　今回も、授業中に発砲した中村さんが、罰として教室の後ろに立たされていた。


　さて、先生が担任を務めるＥ組は、通称「エンドのＥ組」と呼ばれる脱落組らしい。
　進学校である椚ヶ丘中では、落ちこぼれた生徒は山の上の旧校舎に通わされるのだとか。

　単なるバカ集団ではなく、進学校の中の落ちこぼれというところが面白い。
　そして、「先生」がこのクラスの担任をしている背景には、誰かと交わした約束がある様だ。


　ちょっと天然っぽい茅野さんにより、名無しの先生が「殺せんせー」と名付けられて、次回に続く。



　第１話は面白かったけど、第２話以降はどんな話になるんだろう？
　これから先、一体どんな作品になるのか、全く読めない。




斉木楠雄のΨ難

　今回も安定して面白かった。


　以下、僕が個人的に好きなシーン。



（あの人だかりは『ラーメン』というより…
　『アーメン』という感じだな）




「説得！？　それよりそんな所で何やってんだ！？
　死にてーのかオッサン！」
（死にたいんだろ）


　それと、前回のあらすじの「あ…あの尻は…」って……。
　いや、確かに嘘は言ってないけどさ。




「これが１万枚あるんだろ？　つー事は１枚千円で売ったとして…
　全部売りゃ１千万じゃねーか！！　バッチシ返せるぜ！！」
（１千万だ バカ）



（合ってる…だと…！？）




ニセコイ

　三人目登場。
　分裂という予想はハズれたか。




黒子のバスケ



「灰崎君は　技を奪う」

　黄瀬の「模倣コピー」に対して、灰崎の能力は「盗奪スティール」か。
　いや、バスケでスティールと言ったら、ボールを奪う意味になっちゃうけどさ。

　黄瀬と違って、奪われた相手が技を使えなくなるというのは凶悪だ。
　とは言っても、流石にフツーのレイアップとかは奪えないよね？
　万が一、灰崎が基本技まで奪えるとしたら、その時は勝ち目ないな。




めだかボックス

　今回は、ようやく影武者を倒した後の話が描かれた。



『いや だからそういうことを言ってるんじゃないんだって』
『影武者だろうと僕達はもう六回勝ったんだから』
『漆黒宴はお開きだって言ってるんだよ 馬鹿じゃないの？』

　流石は球磨川。
　ちゃんとそこも指摘してたのか。
　例によって、余計な一言で煽るのを忘れないトコも素敵。


　しかし、めだかは敵の出した条件を受け入れ、漆黒宴の続行を承諾した。
　その条件とは、まず婚約者６人同士で戦い、勝ち残った者がめだかと戦うこと。
　そして、めだかが優勝した暁には、鶴喰梟博士の殺害犯を教えること。

　……意味が分からない。
　だって、安心院さんの使ったボス系スキルに、答を知るスキル『模範記憶マニュアルメモリ』ってのがあったじゃん。
　なら、鶴喰梟を殺した犯人なんて、安心院さんに教えてもらえば済む話じゃないの？
　というか、めだかならそのスキルを『完成ジ　エンド』して、答えを知る事も出来るだろ。

　そもそも、それ以前の問題として、死んだなら『劣化大嘘憑きマイナスオールフィクション』で生き返らせてあげればいいじゃん。
　『劣化大嘘憑き』が駄目でも、言葉が実現するスキル『有言実行ネクストオネスト』とか、歴史を変えるスキル
『歴史的かなり違いイニシャライズヒストリー』とか、再生のスキル『蘇生組織リピーターキッチュ』とか、使えそうなスキルは幾らでもあるし。
　正直な話、もうこの作品でシリアスをやる事自体、無理がある気がする。


　以前善吉が言っていた、めだかたち６人に共通する攻略法が判明。



　それは、６人とも基本的に敵の初撃を避けないため、封印等の一撃必殺技なら勝ち得るということ。

　へぇ～、それは盲点だったなぁ。
　全く気付かなかった。

　確かに、不知火半袖と不知火半纏なんて、一度も敵の攻撃を避けた事がないかな？
　何せ、僕の記憶にある限りでは、この２人が敵に攻撃されたシーン自体皆無だし。
　あと、めだかが宗像先輩の刀を避けたのは、善吉の言う通り反射神経だからノーカウントだよね。



　その話とは全っ然関係ないけど、この時の安心院さんの横ピースは可愛かったなぁ。




パジャマな彼女

　あれ、まくら元に戻ったの！？
　最近読み飛ばしていたから知らなかった。
　でも、戻っちゃって、作品的には大丈夫なの？




クロガネ



「俺は……　手を抜かない男」
“互陽の構え”

　……これ以上、僕を笑わせるのはやめてくれ。
　その長い竹刀２本持って、何か言う度に吹いてしまう。
　オリジナルの構えまで創っちゃって、単行本で修正出来るんだろうか？


　にしても、剣道の二刀流って、意外と知られていないのね。
　僕の中学・高校は剣道が必修な上、顧問の１人が二刀流だったから、常識くらいに思ってた。
　ちなみに、その顧問の得意技は、小太刀の方でペコペコと叩く舐めプ（対生徒限定技）。