咲 -Saki- 感想

第95局　形代


　霞さんの回想。



　今更だけど、『咲-Saki-』はこうやって、頻繁にキャラクター名を書いてくれるのが良いよね。
　単行本で追っている作品だと、唐突に名前を出されても、誰の事だか咄嗟に分からない場合があるし。

　ただ、今回の「石戸霞　９年前・８歳」は、酷い誤植だ。
　９年前に８歳だったら、現在は17歳という事になっちゃうじゃん。
　恐らくは、９の前に書かれていた数字が、何らかの理由で消えちゃったんだろうけど。


　閑話休題。




　回想によれば、霞さんは、神代が極稀に降ろす「恐ろしいもの」を宿し、手懐ける役割を担っていたらしい。
　それはもしかして、上手く行けば、神代より強くなれる可能性も、あったりなかったりするのだろうか？

　勿論、「生きた天倪」と言われるくらいだから、リスクも高いのだろうが。
　「姫様」のため、他の子供を身代わりにするという話は、ちょっと厭なものがある。
　そういや、永水女子がこの大会に参加しているのも、何か目的がありそうな感じだったね。




　東１局２本場　　親：姉帯豊音　　ドラ：

　宮守女子――遠野のチームは、小瀬川白望マヨヒガの子以外怖くないと思っていたという霞さん。
　だが、姉帯さんの真の実力を知り、霞さんも自らの内に宿していたものを解放した。



　対局室には、霞さんから発せられた「何か」が立ち込め……って、あれ？
　今は末原さんが南家で、咲が西家じゃなかったっけ？
　このシーンだけ、逆の――大将前半戦の並びになっている様な。


　それはさておき、同卓していた咲たちは、霞さんからのその気配に目を見張る。
　そして、トシさんが「まずい」と一言呟いた次の瞬間、霞さんが「ツモ」と言って、手を倒した。



　……でも、胸が邪魔で、手牌の一部が見えねぇ！
　つか、何をどうしたら、手牌の上に胸が乗るんだよ？
　まさか、おっぱいで倒牌したとでも言うのか！？

　まぁ、見えている部分から判断すると、手役は門混ツモ北ドラ１。
　ハネツモで、3000・6000の２本場は、3200・6200。



　これで点数状況は、宮守：105700点、永水：99000点、姫松：98100点、清澄：97200点

　場は更に平たくなり、トップからラスまで、たったの8500点差。
　現時点では、永水女子が２位に浮上し、代わりに姫松が３位、清澄はラスへと順位を落とした。

　ホント、末原さんは、期待通りに転落していくなぁ。
　そして、咲には、驚いてばかりいないで、もっと頑張ってもらいたい。

　あと、姉帯さん、「全体効果系」って何だよ……。
　いや、大体分かるけど、最早ゲームの魔法みたいな扱いだな。
　六曜の中で、全体効果系っぽいのは、「大安」や「仏滅」かね？


　次回掲載は、次の4月20日発売号。
　なお、次回は、巻頭カラーだそうだ。






巻末コメント

　今月のお題：新年度の抱負は？



　『咲日和』より面白いネームを１ページくらいは書けるようになりたいです。

　お～い、原作者が、スピンオフ４コマを目標にするなよ。
　相変わらず、謙虚というか、自信なさ気なコメントに笑った。






ポスター



　今号のYGは、小林立描き下ろしの『咲-Saki- 阿知賀編　episode of side-A』特大ポスター付き。

　憧と宥という組み合わせは珍しいね。
　この二人、予備知識がなかったら、姉妹に見えるかも。
　少なくとも、麻雀部の先輩と後輩だとは思わないだろうな。