伝説の勇者の伝説

伝説の勇者の伝説　第４話「ライナ・レポート」　感想

　ライナが投獄されてから、釈放されるまでに丸々１話掛けるとは意外だった。
　こうやって、詳細に描写してくれるのは嬉しい。


　ライナって、２年も牢獄生活してたんだっけ。
　でも、囚人の癖に、随分と楽しそうだよな、ライナ。
　もしかして、この頃が一番自由だったんじゃないだろうか？


　ライナが蜘蛛に語り掛ける、アニメオリジナルのシーンが良かった。

「ほんと、おまえ物好きだな。
　ここよりもっと明るくて、餌も多くて、暮らしやすい場所なんていくらでもあるだろ。
　なんで、この場所にこだわってんだ？」

　その気になれば、脱獄して、他の国に亡命する事も出来たんだよな、ライナは。


　ライナの釈放時、原作では10歳だった看守の娘が、アニメでは３歳になっているな。
　赤ん坊が成長していく様子を見せる事で、時の流れを分り易く描写したのか。
　それはいいんだけど、「いまどきの３歳は、すっごいんだぞ」は、ねーだろ。


　改めて思うと、ライナがマダムキラーだという話がカットされたのは勿体無かった気も。
　原作だと、フェリスがその言葉を口にして、ライナを驚かせるシーンがあったのに。
　もっとも、アニメだと、新王がシオンだというのは既に分かっているからいいのか？


「俺の命令を聞かなきゃ死刑だ」
　実に良い笑顔で言う、シオン。
　やっぱり、悪魔……、いや、勇者なんだけど。


　ライナレポートの「あの子も、キファも泣かないし」という部分。
　これ、普通に聞いていたら、「あの子 ＝ キファ」と思わせるミスリードだよな。
　原作では１巻冒頭にあった「あの子」の話は、次回の頭にでもするのかね？


　次回サブタイトルは「目覚め始めた世界」。