へぶつい (Heavenly Twins)

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咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 感想

2012-03-12 23:43:00 | 咲-Saki- スピンオフ
第8話 最強


表紙



 今号の『阿知賀編』は、表紙&巻頭カラーに加え、ポスター&ブックカバー2種セット付き。

 表紙を飾るのは、松実姉妹。
 とても可愛いけど、これが最初は『少年ガンガン』に見えなかったのは、僕だけだろうか?




特製アニメポスター



 ポスターは、表紙同様に松実姉妹がメイン。
 それはいいけど、穏乃はそんな後ろで何をやっている……。




特製着せ替えブックカバー



 ブックカバーは、小林立ver.と五十嵐あぐりver.の2種類。

 小林立絵の憧が可愛い。
 そして、穏乃の裸ジャージは、五十嵐あぐり絵以上にデンジャラス。

 一方、五十嵐あぐりの描く穏乃は、主人公らしい感じだね。



 ところで、灼の扱いがやけに小さいんですけど、これは仕方がないものなのでしょうか。
 クレームというわけではないのですが…。




本編



 全国高等学校麻雀選手権大会
 1万人以上の高校生がその頂を目指す
 これはその少女たちの物語――


 今回は久々にこのフレーズでスタート。
 久々というか、『阿知賀編』作中でこのフレーズが出たのは、今回が初めてだっけ?
 一応、連載開始前の予告には書かれていたけれど。
 ともあれ、これを聞くと、身が引き締まる思いがするんだよなぁ。


 ところで、上の絵だけど、一人は臨海の辻垣内さんだとして、もう一人は誰だろう?
 準決勝で、清澄、臨海、永水(?)と共に卓を囲む、もう一校の選手だろうか?
 一見、のどっちの様にも見えたけど、明らかに制服が違うよね。






 今回のサブタイトルは「最強」。
 その二文字と共に描かれた、見開きの宮永照が貫禄あり過ぎる。
 下手に編集がアオリを入れなかったのも、威圧感を出すのに一役買っていると思う。




 全国大会準決勝第1試合、先鋒前半戦。
 その東1局は、千里山女子・園城寺怜の得意技、リーチ一発ツモで始まった。



 起家の宮永照は、親っかぶりで最下位になった形。
 しかし、小鍛治プロの解説によると、元々東1局の照は「見」に回る事が多いらしい。
 すこやん、「これ有名だよ」というフキダシ外の書き文字が、相変わらず可愛い。



 東1局を犠牲にして、照が見抜くのは、クセや打ち筋を超えた、もっと本質的なモノ。
 DVDのブックレットで既出だけど、遂に作中でも「照魔鏡」という単語が出て来た。

 にしても、宮永「照」から、「照魔鏡」という発想は、全く頭になかったなぁ。
 衣が「月」や「海」だった事もあって、照は「太陽」や「空」に関係するのかと思っていた。




 東2局  親:すばら先輩  ドラ:玄の手の中

 観察を終え、この局より、いよいよ全国王者・宮永照が動き出す。



 まずは、玄の切ったで軽く1000点を出和了り。
 鳴いている様子は無いので、ただの平和のみ?

 現代麻雀のセオリーとしては、序巡の平和聴牌をダマにする事はまずない。
 オーラス前の大トップとかならともかく、東2局でラス目なら尚更である。
 しかし、宮永照は、和了る度に点数が高くなる「連続和了」を得意としているらしい。




 東3局  親:玄  ドラ:玄が独占中

 その「連続和了」を阻止すべく、東3局では怜が再び先制リーチを打つ。

 怜のリーチに対し、照は無スジの切り。
 そして、安牌のなかったすばら先輩がを合わせ打つと、



 照は自分で切ったばかりのをポン。
 強引に怜の一発ツモをズラしてみせた。

 怜の和了り牌は玄に流れ、一発ツモ不発。



 結局、東3局は、照が怜から、のみの点パネ1300点を和了り、終了となった。これで2連続和了。


 東4局も、照がチャンタツモの1000・2000を和了った。
 両面待ちのチャンタのみをダマにするなんて、僕は初めて見た気がする。
 ともあれ、これで3連続和了。


 南1局になり、照の親番。
 今度はすばら先輩がリーチを打とうとしたが、その宣言牌を照がロン。
 牌姿は分からないが、見えている部分から察するに678のタンヤオ三色?
 いずれにしても、7700点直撃で、4連続和了。




 南1局1本場  親:照  ドラ:

 7巡目、怜の予知は、照の親満ツモを察知する。
 その未来を変えるため、怜は鳴いて強引にツモ順を変えるが、照はお構いなし。
 ツモをズラされたというのに、難なく4100オールをツモ和了ってしまった。これで5連続和了。




 南1局2本場  親:照  ドラ:

 3巡目、



「1巡後に6000オール……!?」

 怜の予知した未来は、照の4巡目6000オールツモ。
 しかし、そんな未来が見えていながら、怜には何一つ打つ手がない。
 それは、ただ先に、絶望を告げるだけの予知。


 ツモ番が回って来た照は、左手で卓のヘリを掴む。



 そして、ダイナモ発動(?)
 気流を巻き付けた右腕で山に手を伸ばすと、



 その勢いで、和了り牌のをツモって来た。

 純全平和一盃口ツモで6000の二本場は6200オール!
 そして、6連続和了――!! まさに圧倒的!!!




 ここで怜の回想。
 途中でカラーページが始まるから、ちょっと驚いた。



 話によると、以前の怜は三軍だったらしい。
 それが、倒れて生死の境を彷徨ってから、1巡先が見える力に目覚めたのだとか。
 ただ、自分が予知とは異なる行動を取ると、2巡くらい何も見えなくなってしまうそうだ。

 へぇ~、怜の能力には、そんな制限があったのか。
 つか、怜って、フリだけじゃなくて、ホントに病弱だったんだな。

 なお、秋季予選オータムからエースを務めている怜だが、照とはこれが初対戦らしい。
 何でも、春季大会スプリングの白糸台は、インターハイとはオーダーが違っていたそうだ。




 三軍だった頃を思い出し、弱気になっていた怜。
 それを勇気付けたのは、何とすばら先輩だった。

 すばら先輩は、早々に三副露し、見え見えの食いタン聴牌。
 更に玄が同卓しているため、ドラを隠し持っている可能性もない。
 その意図に気付いた怜は、すばら先輩の待ちを予知し、手の中からを抜き打った。



「ようやく お気づきになられたようで すばらです!
 この卓は あなたたち二人だけではありません!!」

 お~、すばら先輩、すばら!
 まさか、すばら先輩が照の「連続和了」を止めるとは。

 ……いや、「すばら先輩」で定着しちゃっているけど、まだ2年生なんだよね。
 でも、僕にはもう、玄と同い年にも、怜より年下にも見えない……。



「なるほど……… 当たり前のことやけど忘れてた
 他のプレイヤーがいることを考慮すれば宮永照を止められる
 まだ戦える!!」



「二人なら照に並べる
 二人なら照を超せる」




 しかし、南2局。
 怜が予知でを止めたものの、すばら先輩がを切って、照に放銃してしまう。

   ロン

 仕方のない事だが、これで再び照の「連続和了」がスタート。
 しかも、は一盃口の高目で、開始点数は倍の2600点から。




 南3局  親:玄  ドラ:玄が持ってんじゃないの? 知らんけど。

 ここまで焼き鳥の玄。
 この親番で何とかしなきゃと思いつつを切るのだが、直後に照にツモ和了られてしまう。

   ツモ

 現在は南場なので、雀頭がでも平和が付く。
 なので、平和三色ツモで、和了り点は、1300・2600。

 でも、それならば、玄のでも平和で和了る事が出来たハズ。

「あれ…っ!?」



「私が捨てたでも和了れたはずなのに…
 なんで……!?」

 そして、玄と同様、憧たちもこの照の見逃しに違和感を覚えていた。

「もしかして………
 チャンピオンも玄と同じなのかも…」



「宮永照は過去に何度もこういう見逃しをしてるけど
 必ずその後に高い点で和了ってる
 だからその見逃しは王者の余裕だと思われてたんだ」

「でもそれが本当は余裕じゃなくて」



「王者の弱点だったら…?」



「玄のような仲間がいるから
 私たちはその可能性があると思える………」

 この憧のセリフは良いね。
 ただ気付くんじゃなくて、仲間がいるから気付けたというのが。

 ……いや、のどっちだけは、いつまでも「そんなオカルトありえません」のままで良いんだけどね。




 南4局  親:怜  ドラ:ドラの由来って ドラゴンなんだよねー

 オーラスは、南家の照がダブルリーチ。



 そこにすばら先輩が一発放銃して終了。
 和了り点は、ダブリー一発で8000点。
 哀れ、当たって事故死。


 さて、今までずっとダマだった照だけど、別にリーチ出来ない訳ではないんだな。
 リーチをしなかったのは、玄や憧が気付いた通り、打点制限があるから?

 やっぱり、前局より高い手でないと和了れない、みたいな制限があるのかね?
 打点を下げると、堕天しちゃう……、いや、何でも。

 でも、見逃しても、後から高目で和了れるなら、弱点という程でもないよなぁ。
 聴牌速度が人並みならともかく、1巡先が見える怜よりも早く和了っちゃうし。
 こんな相手を、玄はどうやって攻略するというのだろう?


 ところで、照の「連続和了」って、県決勝で裸足になった時の咲に似ている様な。
 やっぱり姉妹だから、似た様な能力を持っているのだろうか?
 もっとも、咲の場合は、「連続和了」を止めても、和了点は下がらなかったけど。




 先鋒前半戦の結果は、白糸台:157700点、千里山:90200点、阿知賀:83100点、新道寺:69000点。
 前評判通り、照が圧倒的な力を見せ付けて、終了となった。



 しかし、小鍛治プロ視点では、照は「打点が低い」部類なのか。
 確かに、衣やハッちゃんみたいな「高火力選手」に比べると、安手は多いけどさ。



 それと、すこやん、「日本最強」は否定しないのね。
 いつの間にかハードル上げまくっているけど、どれだけ強いんだろう?




 休憩時間が終わり、すぐに先鋒後半戦開始。



 前半戦終了時は卓に突っ伏していたすばら先輩だが、もう復活した様だ。

 また、玄は、憧たちと話した、照の制約を突く事が出来るのか?
 そもそも、照の安目見逃しは、ホントに制約故なのか?


 引き続き、目の離せない先鋒戦。
 次号に続く。




次号予告



 なお、次号も、表紙&巻頭カラー。
 更に付録として、ストラップとポスターが付いて来るそうだ。





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27 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2012-03-13 00:00:01
今日遅かったからもうない思ったけどそんなことは無かったぜ
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 00:49:41
ドラの項目が面白いw
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 01:54:49
玄ちゃんが2戦連続良いとこ無しってのも無いだろうし
一矢くらいは報いるかね
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 07:14:35
もしかして、制限って「照魔鏡」で判明した情報を数値化して一番ダメな人からは出和了りしないとか???
だとすれば、玄は相当舐められている気が・・・・。
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 07:43:26
照の連続ツモはすごいな。
ということは地区大会和了率全国一位のエイスリンちゃんはもっとすごい!
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 07:46:54
↑連続和了と書こうとして、連続ツモと書いてしまいました。失礼。
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 07:49:00
お姉ちゃんは他2人と比べても別格だった
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 10:57:36
起家率が高いタコスさんはどうなるんだろう??
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 11:49:27
↑南場でこってり絞られます
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Unknown (Unknown)
2012-03-13 12:09:41
色々人外な作中にあっても実戦で相当強そうな能力の怜が、ちゃんと全国屈指の強豪校でエース評価っていうのがいい感じ。能力モノだけど、インフレしないよう上手いことバランス取ってると思う。
そしてそれを寄せ付けない照さんスゲー。ラスボスはこれくらいやってくれないとね
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