へぶつい (Heavenly Twins)

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最近観た映画の感想

2017-01-29 18:20:44 | 映画
最近観た映画の感想




(以下、色々とネタバレを含む。)




フルメタル・ジャケット(原題:Full Metal Jacket) : ☆☆☆☆☆



 ベトナム戦争を題材にした戦争映画。
 物語は、ハートマン軍曹が新兵を教育する前半と、新兵がベトナム戦争に参加する後半とに分かれている。

 前半はハートマン軍曹の独壇場。
 彼が新兵たちを罵倒する言葉はユニークな上にボキャブラリー豊富で、どの場面でも笑ってしまう。

「口でクソたれる前と後に“Sir”と言え。分かったか、ウジ虫ども!」

「貴様ら雌豚どもが俺の訓練に生き残れたら―― 各人が兵器となる。戦争に祈りを捧げる死の司祭だ。
 その日まではウジ虫だ! 地球上で最下等の生命体だ。
 貴様らは人間ではない。両生動物のクソをかき集めた値打ちしかない!」

「俺は厳しいが公平だ、人種差別は許さん。
 黒豚、ユダ豚、イタ豚を、俺は見下さん。すべて――
 平等に価値が“ない”!」

「パパの精液がシーツのシミになり――
 ママの割れ目に残ったカスがお前だ」


 おかげで、ハートマン軍曹が退場した後半部は、前半に比べて物足りなく感じてしまった。
 ドア・ガンナーの有名なセリフは、インパクトがあって良かったけど。

「逃げるやつはベトコンだ!
 逃げないやつはよく訓練されたベトコンだ!」

「よく女子供が殺せるな」 → 「簡単さ。動きがのろいからな」




バトル・ロワイアル : ☆☆



 『バトル・ロワイアル』の映画版。

 原作は読んだ事がないが、漫画版に比べると面白くなかった。
 漫画版では理不尽な殺し合いを強いられる生徒たちに同情したものだが、映画版は序盤で生徒が教師をナイフで刺したり、全員で授業をボイコットしたりしているため、コイツ等が死のうがどうでも良くなってしまった。
 殺人ゲームも、少年犯罪が増加し、校内暴力による教師の殉職者が1200人を突破した社会で、大人が子供たちを抑制するために作られた法律によるものだと改変されていたので、尚更子供たちの自業自得に思えてしまう。

 漫画版より殺し合いがリアルだったのは良かった。
 ただ、登場人物の掘り下げが甘く、顔を覚える間もなく次々に死んでいく。
 映画は時間が限られているんだから、もうちょっと生徒数減らせばよかったのに。

 元担任の設定も原作や漫画版から大きく改変されており、正直イマイチだった。
 単なる元教師がどうして軍人を顎で使っているのか分からんし、コイツの人生にも興味が持てない。




IT-イット-(原題:IT) : ☆☆



 子供のみを狙う殺人ピエロ、ペニー・ワイズが登場するホラー映画。

 アメリカでピエロ騒動が流行っていたので観てみる事にした。
 一説によると、ピエロ恐怖症患者を生み出す原因となった作品らしいのだが……全然怖くない。
 ピエロは脅かすばかりでなかなか手を出して来ないし、幻術ばかり使うのも萎える。

 また、原作には子供たちが乱交する事で、“子供”ではなくなるシーンがあるそうだが、映画では改変されていた。
 仕方ないのかも知れないが、そうやって見所をカットしていたら、面白くなる訳ないよなぁ……。




スクリーム(原題:Scream) : ☆☆☆



 ホラー映画。

 『IT-イット-』がイマイチだったので、続けてホラー映画を視聴。
 まぁ、面白かった。面白かったのだが……、これコメディチックなメタホラーじゃん!!
 作中で、ホラー映画クイズを始めるし、ホラー映画のお約束を語り出すし(笑)。
 殺人鬼も転んで標的に逃げられたりと、ちょっと間が抜けていて笑ってしまう。

 望んでいた面白さではなかったけど、楽しめたから良いや(笑)。
 でも、次こそ怖いと思えるホラー映画を観よう。




ダイ・ハード(原題:Die Hard) : ☆☆☆☆



 有名なアクション映画。
 テロリストに占拠されたビル内で、主人公が大暴れ。

 単純明快かつ派手で爽快で面白い。
 少年を誤射したトラウマで発砲出来なくなっていた警官が、最後に銃でテロリストを射殺するところも良かった。





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