第34話 副将戦
本編
中堅戦終了。
自らの選択の結果、チームを窮地に追い込んでしまった慕は、涙を零しながら帰還した。
麻雀が大好きで、どんな状況も心から楽しめる慕。
そんな慕が麻雀で泣く姿を見るのは、リチャにとっても初めてだったらしい。
前回も書いたけど、やっぱり団体戦は個人戦とは違う。
個人的には、慕の選択は決して間違いではなかったと思う。
万原中と40000点以上の差が開いている現在、半荘2回でそれを覆すのは難しい。
ならば、総合得点で勝つのは諦め、トップ3回での逆転勝利を目指すというのは合理的。
ただ、トップと4600点差なら、2600点の直撃狙いではなく、5200点の手を作った方が良かったね。
単騎のツモか直撃条件となり、更に曖奈ちゃんが同卓していた以上、妥協線は考えておくべきだったかも。
さて、慕は泣いている時、リチャにダイビングヘッドで抱き着く癖があるらしい。
中学生だからという理由で我慢していた慕は、リチャから許可が出ると、
長~い助走を取って、
ドカッ
慕リチャは和む。
リチャに慰めてもらったあと、慕は野津部長とバトンタッチ。
頼られて嬉しそうな野津部長可愛い。
副将戦で野津部長と卓を囲むのは、この面子。
万原中2年、小村真葉。帽子ちゃん。
魚瀬中3年、安部花恋。ポニテ可愛い。
第六中3年、土江珠季。ちょっと羊先輩に似てる。
先鋒、中堅、大将に強い者を置くセオリーからすれば、副将を務めるのは各校の4位以下。
だから勝てると、前向きなのか後ろ向きなのか分からない理屈で、野津部長は自らを鼓舞するが、
結果はこの通り。
各校の4位を侮っていた野津部長だが、自らも湯町中では4位だったらしい。
野津部長が4位という事は、5位は杏果さんなのかな?
それにしても、東パツで「タンピンドラ1の3900」ほど勿体無いものもないと僕は思う。
まぁ、河が書かれていないから、リーチを打つべきでない事情があったのかも知れないが。
野津部長は、反省してリーチを打つも不発。
それからも野津部長は和了れず、遂に焼き鳥のままオーラスを迎えてしまう。
ここまでの点数状況は、万原中:37800点、魚瀬中:34800点、第六中:29800点、湯町中:17600点。
湯町中がラス目な上、このまま終われば大将戦を待たずして万原中が勝ち抜けという大ピンチ。
唯一の救いは、ラス親が野津部長だということ。
南4局 親:野津雫 ドラ:
野津部長にとって、このラス親が最後のチャンス。
しかし、どうしても和了らなければならないこの局面で、配牌はコレ。
この絶体絶命のピンチに、野津部長が思い浮かべたのは閑無ちゃんの事だった。
湯町中のランキング1位は閑無ちゃんなのか。
閑無ちゃん、非公式戦では強いんだけどなぁ(笑)。
さて、野津部長は、後輩の閑無ちゃんに倣って鳴き速攻に出た。
をチー、をポンし、
ツモで、価値ある500オール!
連荘で望みを次局に繋ぐ。
野津部長、後輩の強さを素直に認め、格好付けずにそれを真似出来るというのはすばらだね。
あと、ガッツポーズしている李緒先輩可愛い。
南4局1本場 親:野津雫 ドラ:
野津部長自らの和了りで勝ち取ったこの1本場。
その配牌はコレ。
配牌を見た野津部長は、今度は慕を思い浮かべる。
これは野津部長、もしかしてマホの様なコピー能力に開眼か!?
ツモ ドラ
……と思ったら、ツモは内側に寄り、123の三色どころかタンピン形に。
成程。
野津部長は、調子に乗ると失敗するタイプだな(笑)。
シロのマヨヒガではないけど、何事も迷ったり、悩んだりしながら決めた方が良い結果になりそう。
でも、閑無ちゃんに慕。
この試合で不本意な結果に終わった二人が、野津部長に力を与えているのは良いね。
数巡後、
ツモ ドラ
野津部長は、123の三色ではなく234のタンピン三色ドラ1で聴牌。
ただし、それは高目のが出ればの話で、安目のでは平和のみになってしまう。
逡巡し、野津部長がこの手をダマに受けたところ、
何と、トップ目の万原中がを切り、野津部長がそれを直撃!
作中では「11900」と申告しているけど、タンピン三色ドラ1なので12300点だね。
ともあれ、デバサイで湯町中は2位に浮上、逆に万原中はラス目に転落。
更に、2本場でも野津部長がツモのみの900オールを和了。
この和了りで湯町中は逆転トップ。和了り止め終了となった。
野津部長、オーラスだけで、ラスから一気にトップ逆転しちゃったよ……。
これで総合得点は、万原中:153500点、湯町中:115400点、魚瀬中:114200点、第六中:96400点。
……って、あれ?
これでは百の位が0にならないよね。
中堅戦終了時、湯町中の総合得点が82200点、野津部長の獲得点数が33700点だから、計115900点かな?
もっとも、前回に続いて今回も計算ミスがあったから、それも含めて単行本で修正されるだろうけど。
スピンオフが増えて余裕がないのか、ここ最近は計算ミスが多いな。
ともあれ、野津部長の活躍により、湯町中の命運は大将の杏果さんに委ねられた。
万原中と湯町中は未だ40000点弱の点差があるが、トップを取れば大逆転勝利。
大役を任され、ちょっと緊張気味の杏果さん可愛い。
果たして、杏果さんは湯町中を勝利に導けるのか?
次回掲載は、次の7月25日発売号。
ところで、柱に「人生初の麻雀大会」と書かれているけど、杏果さんは小学生大会のファイナリストだよね。
もしかしたら、団体戦が人生初だと書きたかったのかも知れないケド。
「咲-Saki-」シリーズ特製クリアしおりセット
今号のBGは、『咲-Saki-』シリーズのクリアしおり付き。
こういう付録で、のどっちがいないのは珍しいな。
好きなキャラが付録にならない人の気持ちがちょっと分かった気がする。
いや、今回付録になっているキャラも好きだけどね。
『咲-Saki-』本編からは、モモ。
りんご飴に、かじゅのものと思われる髪の毛が映っている。
『シノハユ』からは、慕と兒生。
せっかく同じ全国大会に出場したのに殆ど接触がなかったので、一緒にいるところを見られるのは嬉しい。
新作『怜-Toki-』からは、竜華と怜ちゃん。
『咲日和』からは、咲と衣。
本編
中堅戦終了。
自らの選択の結果、チームを窮地に追い込んでしまった慕は、涙を零しながら帰還した。
麻雀が大好きで、どんな状況も心から楽しめる慕。
そんな慕が麻雀で泣く姿を見るのは、リチャにとっても初めてだったらしい。
前回も書いたけど、やっぱり団体戦は個人戦とは違う。
個人的には、慕の選択は決して間違いではなかったと思う。
万原中と40000点以上の差が開いている現在、半荘2回でそれを覆すのは難しい。
ならば、総合得点で勝つのは諦め、トップ3回での逆転勝利を目指すというのは合理的。
ただ、トップと4600点差なら、2600点の直撃狙いではなく、5200点の手を作った方が良かったね。
単騎のツモか直撃条件となり、更に曖奈ちゃんが同卓していた以上、妥協線は考えておくべきだったかも。
さて、慕は泣いている時、リチャにダイビングヘッドで抱き着く癖があるらしい。
中学生だからという理由で我慢していた慕は、リチャから許可が出ると、
長~い助走を取って、
ドカッ
慕リチャは和む。
リチャに慰めてもらったあと、慕は野津部長とバトンタッチ。
頼られて嬉しそうな野津部長可愛い。
副将戦で野津部長と卓を囲むのは、この面子。
万原中2年、小村真葉。帽子ちゃん。
魚瀬中3年、安部花恋。ポニテ可愛い。
第六中3年、土江珠季。ちょっと羊先輩に似てる。
先鋒、中堅、大将に強い者を置くセオリーからすれば、副将を務めるのは各校の4位以下。
だから勝てると、前向きなのか後ろ向きなのか分からない理屈で、野津部長は自らを鼓舞するが、
結果はこの通り。
各校の4位を侮っていた野津部長だが、自らも湯町中では4位だったらしい。
野津部長が4位という事は、5位は杏果さんなのかな?
それにしても、東パツで「タンピンドラ1の3900」ほど勿体無いものもないと僕は思う。
まぁ、河が書かれていないから、リーチを打つべきでない事情があったのかも知れないが。
野津部長は、反省してリーチを打つも不発。
それからも野津部長は和了れず、遂に焼き鳥のままオーラスを迎えてしまう。
ここまでの点数状況は、万原中:37800点、魚瀬中:34800点、第六中:29800点、湯町中:17600点。
湯町中がラス目な上、このまま終われば大将戦を待たずして万原中が勝ち抜けという大ピンチ。
唯一の救いは、ラス親が野津部長だということ。
南4局 親:野津雫 ドラ:
野津部長にとって、このラス親が最後のチャンス。
しかし、どうしても和了らなければならないこの局面で、配牌はコレ。
この絶体絶命のピンチに、野津部長が思い浮かべたのは閑無ちゃんの事だった。
湯町中のランキング1位は閑無ちゃんなのか。
閑無ちゃん、非公式戦では強いんだけどなぁ(笑)。
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あと、ガッツポーズしている李緒先輩可愛い。
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野津部長自らの和了りで勝ち取ったこの1本場。
その配牌はコレ。
配牌を見た野津部長は、今度は慕を思い浮かべる。
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ともあれ、デバサイで湯町中は2位に浮上、逆に万原中はラス目に転落。
更に、2本場でも野津部長がツモのみの900オールを和了。
この和了りで湯町中は逆転トップ。和了り止め終了となった。
野津部長、オーラスだけで、ラスから一気にトップ逆転しちゃったよ……。
これで総合得点は、万原中:153500点、湯町中:115400点、魚瀬中:114200点、第六中:96400点。
……って、あれ?
これでは百の位が0にならないよね。
中堅戦終了時、湯町中の総合得点が82200点、野津部長の獲得点数が33700点だから、計115900点かな?
もっとも、前回に続いて今回も計算ミスがあったから、それも含めて単行本で修正されるだろうけど。
スピンオフが増えて余裕がないのか、ここ最近は計算ミスが多いな。
ともあれ、野津部長の活躍により、湯町中の命運は大将の杏果さんに委ねられた。
万原中と湯町中は未だ40000点弱の点差があるが、トップを取れば大逆転勝利。
大役を任され、ちょっと緊張気味の杏果さん可愛い。
果たして、杏果さんは湯町中を勝利に導けるのか?
次回掲載は、次の7月25日発売号。
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もしかしたら、団体戦が人生初だと書きたかったのかも知れないケド。
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こういう付録で、のどっちがいないのは珍しいな。
好きなキャラが付録にならない人の気持ちがちょっと分かった気がする。
いや、今回付録になっているキャラも好きだけどね。
『咲-Saki-』本編からは、モモ。
りんご飴に、かじゅのものと思われる髪の毛が映っている。
『シノハユ』からは、慕と兒生。
せっかく同じ全国大会に出場したのに殆ど接触がなかったので、一緒にいるところを見られるのは嬉しい。
新作『怜-Toki-』からは、竜華と怜ちゃん。
『咲日和』からは、咲と衣。
麻雀は思い通りになることが少ないのが普通ですからそこを一生懸命試行錯誤するのは見ていて好きですね
無茶な大暴れがなくても接戦に持ち込めていいな
のどっちがいないのはたしかに珍しいけどモモの特典自体は珍しくないという不思議
全国編(団体)も終盤になろうというのにいまだに全国キャラ以上に採用され続けてるモモやはじめちゃんは色んな意味で凄いな