第97局 三麻
本編
東3局 親:咲 ドラ:
霞さんの支配により、絶一門状態となった他家3人。
索子と筒子ばかりの手を見て、末原さんはふと三麻を思い出していた。
大阪代表だけあって、末原さんも三麻の経験は豊富らしい。
……いや、大阪人だから三麻経験豊富というイメージが、正しいのかどうかは知らないけどね。
昔、僕が参加させてもらった某O阪大学の麻雀大会では、フツーに四麻やってたし。
勿論、今のこの状況と三麻とでは異なる部分が多々ある。
何より、三麻状態なのは3人だけで、霞さん1人が有利だという事実は覆しようがない。
それは重々承知の上で、末原さんはこの僅かなアドバンテージに活路を求めた。
「でも私は三麻に慣れてる
それが多少はつながるってもんやろ…?」
「この場での戦いやすさに――――」
三麻では不可能なチーも活かして、末原さんは速攻の和了り。
タンヤオドラ赤の1000・2000をツモり、まずはラスから脱出した。
この和了りに手応えを感じる末原さん。
だが、咲の切ったは、霞さんの門清聴牌を見抜いてか、末原さんへのアシストだった様だ。
±0が得意技だっただけあって、咲は他家を活かすのが上手いよね。
その点については、照の1人で和了り続ける麻雀とは全然違う。
勿論、照みたいにいつでも自分で和了れるなら、他家をアシストする必要なんてないけどさ。
東4局 親:霞さん ドラ:
前局は末原さんをアシストした咲だが、この局は自ら和了りに向かう。
まずはを暗槓すると、嶺上開花ではなく、そのままリーチ。
そして、この先制リーチを受け、当然超可愛い姉帯さんも動く。
絶好のツモでテンパった超可愛い姉帯さんは、すかさず追っ掛けリーチ。
超可愛い姉帯さんの「とおらばリーチ」は、文堂さんのそれと違ってよく通るなぁ。
ところで、「おかげでこっちも聴牌できそうだよー」って、どういう意味なんだろう?
もしかして、「先負」発動中の超可愛い姉帯さんは、先制聴牌出来ないんだろうか?
もしくは、先に聴牌を取ると放銃してしまうなんて制約があって、結果として出来ないとか。
そう考えると、やっぱり六曜は好きな時に発動出来る訳じゃないんだろうな。
開局時に設定して、終局するまでは変更出来ないとか、そんな感じかね?
一方、思考を続ける末原さん。
「永水は字牌もツモってる
それでいて永水以外の3人に最後まで絶一門が続くとしたら
牌の数を考えれば王牌には大量の筒子があるはずや
だがドラ表示牌は筒子やない………
ということは永水の支配力は山の深いところや王牌には及ばへんのとちゃうか…」
成程ね。
霞さんは、王牌に干渉する事は出来ないのか。
つまり、完全な絶一門は中盤までが限界で、終盤には霞さんの一色独占も崩れる、と。
独占色だけ切っていれば、絶対に放銃しないという訳にはいかないのね。
さて、先制リーチを打った咲は、超可愛い姉帯さんの当たり牌を掴まされる。
しかし、仮令リーチ後であっても、他家の当たり牌を掴む事と放銃する事はイコールではない。
それが自らの和了牌でなかったとしても、暗槓で握り潰す事は可能。
「もいっこカン!」
「さっきの嶺上牌も筒子ではなかった つまりそこが今の石戸霞の弱点――
トヨネの先負も無効化せずに受けきっている………
これが天江衣を倒した清澄の大将――
宮永咲……!!」
……って、トシさん、シリアスなセリフを口にしながら、何でまたカップ麺食べてんの?
「ツモっ 嶺上開花!」
をカンした咲は、そのまま嶺上牌のラスでツモ和了り。
リーヅモ嶺上開花、符は――20+32+16+2+2=72符を切り上げて80符かな?
まぁ、とを暗槓した時点で70符以上にはなるので、数えずとも2000・4000。
霞さんの絶一門と、超可愛い姉帯さんの先負。
その2つの影響を受けながら、咲はそれでもなお和了り切る力強さを見せた。
カン待ちだから、超可愛い姉帯さんが暗槓警戒で辺嵌に受けても和了りだなんて、完璧過ぎる。
僕は、何だかんだ言っても清澄が一番好きなので、ずっと空気だった咲が活躍してくれるのは嬉しい。
にしても、前回は霞さん強過ぎだって思ったけど、咲にとってはカンしやすくなったに過ぎないのかね?
さて、これで東場も終わり、残るは南場の4局のみ。
現在の点数状況は、永水:110000点、清澄:100200点、宮守:97700点、姫松:92100点。
ラスだった清澄が2着に浮上したため、宮守と姫松は順位を1つずつ落とした形。
しかし、「先負」が破られ、3着目になったにも関わらず、超可愛い姉帯さんは何処か嬉しそうだった。
一方、自分が散々苦しんだ先負破りを見せ付けられ、ラスへと逆戻りした末原さんは、
「メゲるわ……」
……何かもう駄目そうだ。
このまま、「考えても勝てないので末原さんは考えるのをやめた」と、ならないと良いが。
次号は休載となり、次回掲載は6月15日発売号。
特製クリアファイル
今号のYGは、アニメ『咲-Saki- 阿知賀編』のクリアファイル付き。
片面は、咲&のどっち。
今は試合中だから仕方ないが、原作でもこのくらい仲良くしているトコが見たい。
もう片面は、しず&憧。
第6話で、しずがラーメンを口実に皆を連れ出した時の憧の表情は良かったなぁ。
でも、第1話の「二人揃って和の前に」というセリフは、どうなんだろう?
そこは、「あたしとしず」だけではなく、玄ちゃんも入れて「三人揃って」と言ってあげた方が……。
咲取り!! 阿知賀にゅーす YG版 第10号
今回の『阿知賀にゅーす』は、CDの発売情報や、照やすばら先輩の紹介等。
そういや、amazonに注文したOPテーマのCD、発売日は過ぎているのにまだ届かないな。
ところで、右下の予告って、サブタイトルが間違ってない?
アニメの次回予告では第7局は「信念」だったし、内容的にも「修行」は第8局では?
『咲-Saki-』第10巻&『阿知賀編』第2巻発売
6月25日発売の『咲-Saki-』第10巻と『阿知賀編』第2巻の広告。
咲とのどっちは以前の表紙、阿知賀5人は以前のクリアファイルに描かれたイラストだね。
なので今更だけど、改めて見ると、灼が必殺技を喰らって吹っ飛ばされている人みたいに見える。
対局中に役満の直撃でも喰らったんだろうか?
本編
東3局 親:咲 ドラ:
霞さんの支配により、絶一門状態となった他家3人。
索子と筒子ばかりの手を見て、末原さんはふと三麻を思い出していた。
大阪代表だけあって、末原さんも三麻の経験は豊富らしい。
……いや、大阪人だから三麻経験豊富というイメージが、正しいのかどうかは知らないけどね。
昔、僕が参加させてもらった某O阪大学の麻雀大会では、フツーに四麻やってたし。
勿論、今のこの状況と三麻とでは異なる部分が多々ある。
何より、三麻状態なのは3人だけで、霞さん1人が有利だという事実は覆しようがない。
それは重々承知の上で、末原さんはこの僅かなアドバンテージに活路を求めた。
「でも私は三麻に慣れてる
それが多少はつながるってもんやろ…?」
「この場での戦いやすさに――――」
三麻では不可能なチーも活かして、末原さんは速攻の和了り。
タンヤオドラ赤の1000・2000をツモり、まずはラスから脱出した。
この和了りに手応えを感じる末原さん。
だが、咲の切ったは、霞さんの門清聴牌を見抜いてか、末原さんへのアシストだった様だ。
±0が得意技だっただけあって、咲は他家を活かすのが上手いよね。
その点については、照の1人で和了り続ける麻雀とは全然違う。
勿論、照みたいにいつでも自分で和了れるなら、他家をアシストする必要なんてないけどさ。
東4局 親:霞さん ドラ:
前局は末原さんをアシストした咲だが、この局は自ら和了りに向かう。
まずはを暗槓すると、嶺上開花ではなく、そのままリーチ。
そして、この先制リーチを受け、当然超可愛い姉帯さんも動く。
絶好のツモでテンパった超可愛い姉帯さんは、すかさず追っ掛けリーチ。
超可愛い姉帯さんの「とおらばリーチ」は、文堂さんのそれと違ってよく通るなぁ。
ところで、「おかげでこっちも聴牌できそうだよー」って、どういう意味なんだろう?
もしかして、「先負」発動中の超可愛い姉帯さんは、先制聴牌出来ないんだろうか?
もしくは、先に聴牌を取ると放銃してしまうなんて制約があって、結果として出来ないとか。
そう考えると、やっぱり六曜は好きな時に発動出来る訳じゃないんだろうな。
開局時に設定して、終局するまでは変更出来ないとか、そんな感じかね?
一方、思考を続ける末原さん。
「永水は字牌もツモってる
それでいて永水以外の3人に最後まで絶一門が続くとしたら
牌の数を考えれば王牌には大量の筒子があるはずや
だがドラ表示牌は筒子やない………
ということは永水の支配力は山の深いところや王牌には及ばへんのとちゃうか…」
成程ね。
霞さんは、王牌に干渉する事は出来ないのか。
つまり、完全な絶一門は中盤までが限界で、終盤には霞さんの一色独占も崩れる、と。
独占色だけ切っていれば、絶対に放銃しないという訳にはいかないのね。
さて、先制リーチを打った咲は、超可愛い姉帯さんの当たり牌を掴まされる。
しかし、仮令リーチ後であっても、他家の当たり牌を掴む事と放銃する事はイコールではない。
それが自らの和了牌でなかったとしても、暗槓で握り潰す事は可能。
「もいっこカン!」
「さっきの嶺上牌も筒子ではなかった つまりそこが今の石戸霞の弱点――
トヨネの先負も無効化せずに受けきっている………
これが天江衣を倒した清澄の大将――
宮永咲……!!」
……って、トシさん、シリアスなセリフを口にしながら、何でまたカップ麺食べてんの?
「ツモっ 嶺上開花!」
をカンした咲は、そのまま嶺上牌のラスでツモ和了り。
リーヅモ嶺上開花、符は――20+32+16+2+2=72符を切り上げて80符かな?
まぁ、とを暗槓した時点で70符以上にはなるので、数えずとも2000・4000。
霞さんの絶一門と、超可愛い姉帯さんの先負。
その2つの影響を受けながら、咲はそれでもなお和了り切る力強さを見せた。
カン待ちだから、超可愛い姉帯さんが暗槓警戒で辺嵌に受けても和了りだなんて、完璧過ぎる。
僕は、何だかんだ言っても清澄が一番好きなので、ずっと空気だった咲が活躍してくれるのは嬉しい。
にしても、前回は霞さん強過ぎだって思ったけど、咲にとってはカンしやすくなったに過ぎないのかね?
さて、これで東場も終わり、残るは南場の4局のみ。
現在の点数状況は、永水:110000点、清澄:100200点、宮守:97700点、姫松:92100点。
ラスだった清澄が2着に浮上したため、宮守と姫松は順位を1つずつ落とした形。
しかし、「先負」が破られ、3着目になったにも関わらず、超可愛い姉帯さんは何処か嬉しそうだった。
一方、自分が散々苦しんだ先負破りを見せ付けられ、ラスへと逆戻りした末原さんは、
「メゲるわ……」
……何かもう駄目そうだ。
このまま、「考えても勝てないので末原さんは考えるのをやめた」と、ならないと良いが。
次号は休載となり、次回掲載は6月15日発売号。
特製クリアファイル
今号のYGは、アニメ『咲-Saki- 阿知賀編』のクリアファイル付き。
片面は、咲&のどっち。
今は試合中だから仕方ないが、原作でもこのくらい仲良くしているトコが見たい。
もう片面は、しず&憧。
第6話で、しずがラーメンを口実に皆を連れ出した時の憧の表情は良かったなぁ。
でも、第1話の「二人揃って和の前に」というセリフは、どうなんだろう?
そこは、「あたしとしず」だけではなく、玄ちゃんも入れて「三人揃って」と言ってあげた方が……。
咲取り!! 阿知賀にゅーす YG版 第10号
今回の『阿知賀にゅーす』は、CDの発売情報や、照やすばら先輩の紹介等。
そういや、amazonに注文したOPテーマのCD、発売日は過ぎているのにまだ届かないな。
ところで、右下の予告って、サブタイトルが間違ってない?
アニメの次回予告では第7局は「信念」だったし、内容的にも「修行」は第8局では?
『咲-Saki-』第10巻&『阿知賀編』第2巻発売
6月25日発売の『咲-Saki-』第10巻と『阿知賀編』第2巻の広告。
咲とのどっちは以前の表紙、阿知賀5人は以前のクリアファイルに描かれたイラストだね。
なので今更だけど、改めて見ると、灼が必殺技を喰らって吹っ飛ばされている人みたいに見える。
対局中に役満の直撃でも喰らったんだろうか?
最後ページの末原先輩の顔わろた
何度も言ってる気がするけど言い足りないな姉帯さんかわいい。
普通じゃない麻雀してるって意味もサブタイトルの「三麻」にはあるのかな
まだ2位と8100点差なのに悲観的すぎじゃあ・・・
あ、姉帯さんも超可愛い!
これは姫松2位滑り込みフラグだな!!
なので色々なアニメ雑誌でも7話と8話の順番が逆になってたりして混乱してるみたいですね
今回の闘牌を見て、照が咲を嫌う理由が何となる解ってきた。
照は、あくまで一人で連荘するのに引き換え、咲は、他者を上がらせるサポートもできる。
家族マージャンの場では、プラマイゼロの咲は、両親にとって、自分達を手助けしてくれる上、勝ちもしない良い子であり、照は、直ぐ自分ひとりで勝ち続ける嫌な子。
仮に両親が照と同ランクでも、勝ったり負けたりしてたはず。
そして咲の言い方では、負けたらお小遣いを減らされ、勝っても嫌な顔をするという本気で大人気ない面を子供に見せる両親の振る舞いは、勝ちを求め続けた照にとっては、不快であり、そんな両親に媚びている咲のマージャンというか態度にかなりご立腹だったのでは、ないでしょうか?
因みに私は、意外性という意味で、今回の大会が終って仲直りした咲が姉と同居する為に白石台に転校するなんて急展開があったら面白いなと思ってたりします。
毎回楽しく読ませてもらっています。
これからも頑張ってください。