生徒さん達をみると、一人一人必ず光る特性が備わっています。ゆっくりだけどコツコツと積み上げることが出来る芯の強い子、とにかく音楽が大好きで感覚的に音楽の中身を掴む能力と耳の良さを備えた子、面倒くさがりだけど読譜はばっちり読めて強弱を丁寧に弾く子...。
発表会の選曲においては、それぞれの子供たちの現在の技量よりも2足3足跳びの難易度の曲を指定しました。曲映えするのはやはり難易度が高くなるにつれて、その確率も高くなります。失敗を恐れてそれなりの曲をあてがうよりも、その光る特性を信じて素敵な曲に向かってどれだけ完成度を高められるかに挑戦したかったからです。
やはりつまづく部分はあり、かなりぎりぎりの状態でした。曲変えや1曲のみの選択肢も頭をよぎりましたが、「絶対弾ける。」という確信がありました。ラストスパートで自覚が芽生えたようでした。かなり追い上げ、本番でそれぞれベストをつくすことが出来ました。
諦めずに子供たちを信じて良かった。私も含めて得手不得手はあるけど、それぞれの力を信じて目標に向かった先には頑張った努力の痕跡、充実感が、子供たちにも感じられたと思います。
本当にお疲れ様でした。
次は弦楽アンサンブルの演奏会について綴ります。