手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

糸ドライブのターンテーブルが、、、、

2011年03月20日 14時03分30秒 | PC_Audio
日本中が東日本の震災で大変な時期です。私の娘も東京に
棲んでいますが、当日は避難しました。で、今は余震が怖いと
いうことと、物不足ということで、こちらへ帰ってきています。

さて、我が家は幸いというか直接的には全く被害は受けていません。
そして無関係ではありますが、かれこれ10年くらい使い続けてきた 
糸ドライブのターンテーブルの駆動系がおかしくなった。
MicroのBL-77のDCモーターを制御する基板を流用していたが
先日、ついにおかしくなった。回転数を合わせるVRを回しても
ターンテーブルが反応しなくなってしまった。
FGサーボ回路らしいので、私には治せない。ICが昇天して感じだ。
DCモーターは、回転数は電圧に比例するらしいので、取敢えず
苦肉の策として、乾電池で、規定の回転になるようにして
回している。
ターンテーブルの上にレコードを押さえるインシュレータ? を
乗せると回転が狂うので、これは、どうも音にも良くないようで
心なしか、低音が軽いというか、希薄な感じがしている。
 さて、どうしたものか。


375 吸音材(?)を取り替える。その3

2011年02月22日 00時11分33秒 | PC_Audio
375が本来の状態で鳴りだしたことで、アンプの音も今まで
以上に解るようになった。
比べたのは、
①EL12pp:出力トランスはマグネクエストMQ47(だったか?)
②クリスキットⅡ :ケミコンをオリジナルよりも強化。
③頂き物のTRアンプ:バイポーラTRで、安井氏の回路に近い。
          終段の電圧は、22Vくらいなので、出力は低い。
          平滑コンは、8,000μFと平均よりもかなり小さい。
④SATRI-ICのアンプ : 終段は K1530とJ200で、電圧は50V。
⑤金田式UHC 2SK2554

使ったソースは主に 山中千尋の 「After Hours」と ケイコ・リーの
「Sings Super Standards」。

まず、
① 音場の雰囲気はかなり良い。低音はこれまで通り、
  膨らみ感あり。ただ、これまでは、高域が伸びてないトランスだな
  と思っていたが、そうではなかった。ちゃんと出ている。
  気になったのは、ウッドベースの中低音あたりが薄い感じが
  すること。
②これは、終段の石が、D188とA627というように金田式で用いられた
 石のアンプだ。DCアンプではない。小振りのアンプだが、中高域は
 なかなかいい音がする。低域も量感はあるが、ちょっと団子状態か。
 ドスッというような低音は望めない。音の傾向は金田式と相性が
 良いので、マルチの高域部には使えそう。
③このアンプは、見直した。音の粒立ちがよくて、私の好きな音色だ。
 音の立ち上がりも良い。夜、聴くならこれが一番と思えた。
 昼だったので、かなりの音量で鳴らしてみた。ちょっと低音が
 無理している感じがする。ブックシェルフのSPから出る低音と
 言えばいいだろうか。以前、作者に伝えたら「電圧を上げて
 電流も増やすと低音は良くなる」と言われた。が、いかんせん
 回路図がないので、手を出しかねている。
 オーバーオールのNFBを使っていないタイプなので、安井氏の
 アンプを作ってみたくなった。入力部が上下対称と呼ばれる回路も
 良さそうな気がした。まだ一度も作ったことがないので、意外に
 私に合っているかも知れない。
 窪田氏のアンプも興味が湧いてきた。
④これは、これまでの評価とあまり変わらず、電源が強力で、唯一
 モノラル構成だ。低音は、音がゴロンと床を転がるような音だ。
 音が前に出てくるので、迫力がある。ただ今回は、高域が少し
 荒れて感じた。ICに供給する電源に三端子Regを使っているので
 その辺りを改善すると、良くなるのかも知れない。
 金田式アンプとは、音の傾向が違う。Jazzのコンボなどには
 向いていると私は思う。人によっては、音のまとまりに欠けると
 言われるかも知れない。むづかしいところだ。
⑤一応、5台のアンプの中では、一番まとまりのある音だ。
 特に奥行き感が出るのは、金田式の特徴だろうか。
 Rock好きの知人達からは、低音の迫力がないと言われたり
 したが、今はバッテリー式のラインアンプの威力か、かなり
 払拭したのではなかろうか。若干、高域の透明感が③に負けて
 いる感じがする。
 高NFのアンプの音なのだろうか。帰還量を減らすと違う音に
 なるのかもしれないが、あまり試した人は居ないみたいだ。
 DCドリフトが増えるというデメリットが出てくるのかも。

ということで、今回のことで、③のアンプに興味が出てきた。
それと、食わず嫌いというか、MJ誌に連載されている落合氏の
アンプも試してみたくなった。


375 吸音材(?)を取り替える。その2

2011年02月21日 00時41分00秒 | PC_Audio
今回の375のバックキャビティを開けたことで、とんでも
ないことになってしまった。
とんでもないというのは、悪いことではなくて、良い方にという
意味でだ。
 これは、すごい時間を無駄にしてきたことを意味する。
たぶん7-8年前だと思うが、自作のJBLの2397を真似た木製ホーンに
LE85を取り付けたことがあった。
 そのときすごく解像力が上がったように思え、375は必要ないのでは
ないかとまで思った。そのことをベテランの知人に話したところ、
「そんなことはない。375はLE85の比ではないので、絶対、手放したり
してはいけない」と言われた。そうかなと思い、これまで高域が
今ひとつだなあ、とか、オーケストラを聴くと音が荒れるなあ、などと
思いながら マルチ・アンプを試したり、アンプを替えたりとして
来た。そして、行き着いたところは、375の高域を5khzで切り、LE85を
乗せるという使い方だった。これで、かなり改善が見られた。
 要するに、その7-8年前に、ホーンから375を外したり、取り付けたりと
していたので、そのとき、劣化した吸音材が、ダイアフラムにくっついた
のだろう。
 その時をもって、375の振動系はダンプされた状態になったのだろうと
推測される。
 
 で、今回のように音のバランスが崩れ、高域が賑やかになり、
アッテネータを絞り込むことになったのだ。
 当然ながら、375の高域にLE85が重なった訳だから、賑やかになるはずだ。
と、推測できたので、LCネットワークを普通に戻すことにした。
 低域は800Hzの12dB/octとし、375の低域側も同じように12dB/octで切り
上は8Khzで6dB/octで切った。077は6dB/octとした。
 これで、375のアッテネータも上げることができるようになった。
1-2時くらいでいいようだ。

 これで、音が激変(ちょっと大袈裟か?)した。
オーケストラの弦が、尖らずに、かなり聴き易くなった。
聴き易くというと、なんだか音がスポイルされたように聞こえるが
そうではなくて、解像度も上がった。要するに本来の375の姿に
戻ったようだ。低音までが変わった。ベールがはげたように、
立ち上がりも良くなったようだ。

 金田式のUHC Mos FETの音が 大人しくなった気がする。
代わりに、クリスキットや、EL12ppや、安井式(準拠?)のアンプ達が
ビックリするくらい、いい音を出すようになった。
 逆に、これまでいい感じだった SATRI-ICのアンプが高域にちょっと
癖を感じさせるようになった。低域はいいのだが。
 またSATRI-ICのライン・アンプも、金田式のバッテリー式ラインアンプと
比べると、かなり聴き劣りするようになってしまった。

ということで、7-8年のブランクを取り戻す 音 が帰ってきた。

375 吸音材(?)を取り替える。

2011年02月07日 00時14分17秒 | PC_Audio
さて、30年近く、開けたことがなかった375だが、前の持ち主がメンテナンスを
されたのか、マジックでマーキングした跡などがあった。
肝心のダイアフラムはと言えば、写真では、光を反射してわかり難いが
中心部が少し鈍い色をしていた。



ひょっとしたらボロボロになったスポンジがくっついていたかも知れない。
ベタベタの状態だったので、その可能性は大だ。
 ということは、ダイアフラムがダンプされた状態だったことも想像される。
それは、思い当たる節がある。何となく、それまで375+077を組み合わせて
来ていたが、数年前に、試しにLE85を加えて4Wayにしたとき、Vocalや
弦の音が、クリアになったと感じ、そのままで来た。
 それは、どうもこのスポンジの劣化が関係していたのかも知れない。
適当な、クッション材が手元にあったので、それを両面tapeで貼り付けた。
意外に短い時間で作業は終了。



ところで、この作業をやるときの注意は、強力なマグネットにドライバが吸い寄せ
られることと、参考にしたBlogなどには書いてある。それで、昨年の夏に
秋葉原へ行ったとき、非金属のドライバを買おうと思った。で、専門店に行き
値段を聞いたら、5千円もするというので、買うのを止めた。
 今回の作業でも、バックキャビティに付いているSPターミナルからのコードを
振動板から外すときは、慎重に作業をした。
 が、取り付けるときに、ちょっと油断して、ドライバの先端が吸い寄せられ
そうになったときは、「アッ!!」と声を出しそうになった。が、無事何事も
なく終了した。

早速、ホーンに取り付けBOXの上にセット。音出し。
うーーん、バランスが崩れてしまった。中高域が賑やかになった。
375のアッテネータを、それまでの3時くらいから、9時くらいまで
絞ることになった。やっぱり、375の高域がダンプされていたのかも
知れない。
 それに、ウーファの416の低音が、ボンつく感じがする。

これは、どうやら全体的なバランス調整が必要になったようだ。

(続く)




JBL375のバックキャビを開ける

2011年01月31日 00時17分48秒 | PC_Audio
以前からスピーカの構成で気になっていたことがある。
それは、ウーファより上の帯域を 3つのJBL製ホーン用ドライバで
カバーしていることだ。

中域 : LE375 -- かれこれ30年ちょっと前に、MJの交換欄を
    通じて入手した。譲ってくれた人は、北海道の人だった。
    当時は、宅急便も北海道からだと時間がかかり、ちょっと
    心配になったことを覚えている。
   これに使っている木製ホーンもMJの交換欄にて入手した。
   譲ってくれた人は、WEのホーンに換えるので、売りに出したとのこと。
   当時の私のターゲットがJBLの2397だったので、タイミングが
   良かった。どこかの特注だと聞いた。確かに、ピアノと同じ塗装で
   仕上げてあり、重厚な雰囲気がある。

中高域 : LE85 -- これは、5-6年前にオークションで入手。
     高域の077の力感を補うのに、075よりも安く買えそう
     だったので、意外にいいかも知れないと思った。
高域 : 077 -- これが、JBLのすごさを最初に実感した
     ユニットだろう。ギターアンプ用に、JBLのK120と
    Altecの417Hを持っていたので、海外製品のSPの良さは
    わかっていたつもりだったが、オーディオとしての凄さを
    感じさせたのは、このドライバだった。

これらを、一応 800Hz、3,000HZ、8,000Hz の12dB/octの
LCネットワークで繋いでいる(つもり)。
当然のことながら、この4つのユニットをうまく繋ぐのは、
むづかしい。位相に、前後位置など調整の要素が多い。
 Jazzには、そこそこ合っているように思うが、どうしても、
Classicのオーケストラを鳴らすと、うまくいかない。
 中高域というか、オーケストラの高い音が、鋭く、刺激的に
なってしまう。音の分離も良くない。ピークというか、ヒステリックさを
感じてしまう。

というようなことを普段から感じていた。で、長年、愛用してきた375
の交換まで、考えていたところ、あるHPを見ていて JBLのドライバの
バックキャビティのウレタンの劣化というのに目が行った。
JBLのウーファのエッジは、日本では湿気による劣化は避けられないと
いうのは、常識だが、ドライバのバックキャビティにも、ウレタンが
使われている。それも当然ながら劣化する。
 劣化すると、最悪の場合、振動板にくっ付くこともあるとか。

我が家の375も、長いこと使っているので、そうなっている率も高い。

ということで、バックキャビティを開けてみた。

推察のとおり、ボロボロだ。


ただ、以下のように、バックキャビのカバーには、フェルトが貼り付けてあ
り、両面テープ状のもので覆ってある。



その上に、ウレタンが張られていたようだ。そのウレタンは、もうボロボロで指で触ると、崩れてしまう程。
これは、補修するしかない。
                ( 続く )