手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

金田式 DCプリ No.210 AOCを追加

2010年10月07日 01時19分49秒 | PC_Audio
初めて、AOC回路を作ってみた。
パワーアンプに保護回路が入ってないので、いつもプリの出力は
コンデンサを入れて直流を切っていたから。
 ただし、今回のEQアンプ部は、AOCがなにやら音に影響を与えているらしい
と言われているので、付けてみることにした。
 昨夜、10時頃に重い腰を上げる。簡単な回路なのに、K170のペア取りを
したことがなかったので、そこから始める。この石はこれまであまり使うことがなかったので、手持ちが少ない。でも何とか3組ほどpairが取れた。
基板の配線はそれほど時間はかからず。ただ、EQ基板とフラットアンプの基板の配置を変えないと、取り付ける場所がない。これで手間取った。
が0時頃に何とか音出しまで辿りつく。
 初めてのAOCの調整で緊張したが、片chは、すんなりと終了。
デジタルテスタで 0-1mVに簡単に収まった。が、なぜかもう片方のchが
うまく行かない。AOCを付ける前にはちゃんと 70-200mVに収まっていたEQ出力
のドリフトが、AOCを付けるとズレてしまう。それを0Vへ持って行こうとすると、かなり初段2SK97のソース側のVRをかなり回すことになった。
それで、何とかEQの出力ドリフトは0Vあたりに収まるのだけども、音が出てこない。
はて、これは基板の配線を間違えたのだろうと思いチェックするが間違いは
なさそうだ。が、この夜は解決せず。

で、今夜も解決すべく取り組んでみた。
いろいろやった結果としては、
 EQ単独で、AOCを使わない状態に調整。ドリフトは0.2-0.5Vくらい。
これを 0.2μFのV2Aでフラットアンプにつなぐ。
これで、ちゃんと音は出る。
 これにAOCを繋ぐ、ドリフトは、そのまま500mVくらいは出ているので
コンデンサは繋いだまま。

この状態で、ピタリと電圧は張り付く。一応AOCは効いているみたいだ。
音もちゃんと出る。
要するにAOCは出力ドリフトを一定値に抑え込んでいる。
電圧もドリフトしない。
 そして0Vにすることもできる。
が、そうするとEQアンプの動作点が大幅にズレるらしく、音が出なくなる。
というのが今夜の結論だ。
 
肝心の音の方は、なんというか、とてもスッキリしている。
誇張がなくて、雑味がない。帯域は全般をカバーしている感じだ。
 中本マリのボーカルと渡辺香津美のギター + 鈴木勲(ベース)を
聴いてみたが、なかなか 渋くていい感じだ。
 ということで、また明日、AOCに取り組むことにしよう。



金田式 DCプリ No.210 EQ部を試す その4

2010年10月04日 00時38分30秒 | PC_Audio
 さて、今日は、SATRI-IC群と、No.210もどきの聴き比べをしてみた。
結果は、残念ながら、私の耳では、優劣つけ難しというところだった。
ただし、私の場合は、金田式EQの前提であるカートリッジがDL-103ではない。
一応、DL-103は2個持っているのだけども、先日、針先がどちらも劣化しているのを確認していた。今は、オーディオ・テクニカのAT-33PTG(確か)を使っている。
これは、SATRI-ICによるEQには向いているようで、DL-103よりも出力が大きかったと記憶している。
 ということで、これだと金田式のEQアンプにつなぐとDL-103よりも音が高域よりになる。ある意味繊細な音だと思うのだけど。
ということもあって、金田式EQの前提条件であるDL-103を使っての試聴とは行かなかった。それに、今回のNo.210の肝であるといわれている AOC回路も組み込んでいないので、
それもあってSATRI-ICとの違いが如実には出なかったのかも知れない。
 WE球を使った真空管DCプリとも、聴き比べたが、ノイズが小さいということを
除くと、それ程、抜きん出た音を聴かせてくれた訳ではなかった。
 ということで、この1週間ほど、かかりっきりだったNo.210の検証は
少し時間を置いてじっくりと取り組んで行こうと思う。
ただ、この時点で、このバッテリーアンプは常用プリになりうるのは確かだ。
大掛かりな電源を備えた「WE球使用の真空管DCプリ」の存在を揺るがしているのは
間違いない。



SATRI-IC EQアンプをバッテリー駆動

2010年10月04日 00時21分14秒 | PC_Audio
かなり期待して SATRI-ICによる CR型EQアンプの電源をバッテリーから
供給してみた。
本家SATRIのオリジナルEQアンプキットにも、単三電池(アリカリ or
マンガン)によるものがある。それが、バッテリー駆動になった形だ。
 +-それぞれ同じ電圧が必要なので、急遽、12本を購入。
7.2V×2となる。先月、秋葉原へ行ったときに、電池Boxも余分に買ってきていたので、丁度よかった。
EQ部とK117によるソースフォロアだけのシンプルな回路なので、実に簡単に
バッテリー化できた。
 さて、これを同じくSATRI-ICを使ったラインアンプにつなぐ。
普段の音の方はというと、金田式に比べて、全体的にふくよかな傾向にあるSATRI-ICによるアンプ群である。
 が、これが、スリムになった感じの音だ。良く言えば引き締まった音。
先日来、試している金田式バッテリー プリアンプと似た音になった。
うまく行けば、SATRI-ICの音が、ぐっと締まって力強くなるかのと思っていたが
そうはいかなかった。
ラインアンプの方も含めてバッテリー化して比較するのが本当だろうが、
別筐体なので、ちょっとむづかしい。
 金田式No.209のパワーアンプに使われたような、もう少し大きなバッテリーで
あればいいかも知れない。


金田式 DCプリ No.210 EQ部を試す その3

2010年10月03日 01時06分20秒 | PC_Audio
 今日、やったこと。
単3のバッテリーを12個買ってきた。
即、充電した。
SATRI-ICで作った EQアンプを バッテリー対応に配線。
オリジナルは、12Vで作られているが、とりあえず+-7.2Vでも
動作は可能なはずだ。
 で、SATRI-ICのラインアンプ(AC電源)を通して聴く。
SATRI-ICの持っていた 包み込むような音場から スッキリした感じに変わった。
なんだか金田式のアンプに似た感じだ。
SATRI-ICアンプの持つ、独特の雰囲気が弱まった感じだ。
 ということで、あまりプラス面は感じられなかった。

 次は、久しぶりにWEの球を使った 真空管DCプリアンプを引っ張り出してみた。
 以前は、かなり劇的な音に聴こえたが、それほどでもなく感じてしまった。
これだけ物量を投入したアンプなのに、それに見合う音には思えなかった。
 悪いというのではなく、それなりのクオリティは保っているのだけど、、、。
で、No.210もどきで聴いてみる。
 それ程でもないかな。
オリジナルと違ってAOC回路も入れてないどころか、EQからflatアンプへは
V2Aの0.4μFで繋いでいるし、出力側も 日通工のフィルムコンで繋いで
いるのだから仕方ないか。
 で対策として、そのフィルムコンに OSコンをバイポーラ接続にして
パラでつないでみた。
 若干、低域が伸びた感じだ。高域の粗い感じも和らいだ。
次は、EQアンプとflatアンプの位相補正に使っているコンデンサを
本来のSEコンへと取り替えた。
 これで、かなり良くなった気がする。
何枚か、LPを聴いてみる。
 かなり「いい感じだ」。WE球のアンプを越えたかもしれない。
で、聴いているうちに、なんだか音が歪んできたので、電圧をチェックしたら
-側が、2Vしか出てない。+側は、新品のpanasonicだけども、-側は
昔、デジカメ用に買った、SANYOのバッテリーだ。もう劣化が始まって
いるのかも知れない。幸い、今日、12個panasonicのを買ってきていたので、
それに取り替える。

 で、今夜の最終チェックは 荒井由美の「海を見ていた午後」を聴いてみた。
これまでの手持ちのアンプの中では、最高かも知れない。
ということで、残るは、オリジナルどおりに A1145->A606 と 
 C2709 -> C960 に交換しなくては。


金田式 DCプリ No.210 EQ部を試す その2

2010年10月02日 09時18分32秒 | PC_Audio
 昨夜は、珍しく残業と、この数日、夜中まで基板とにらめっこしたせいか
少々、疲れていたみたいで、レコードかけながらうたた寝をしてしまった。
 鈴木勲さんの ピッコロベースがガンガン入った「String Band Featuring
 ISAO SUZUKI」を聴いていた。
記憶にある真空管DCプリとも、Satri-ICのプリとも違う音だというのは、すぐに
感じる。ガーーンと音場が押し出してくる感じよりも、際立つ感じとでも言ったら
いいのか。
見透しの良い音場のように感じた。
いづれにしても、かなり適当に作ったにしては、かなりのレベルの音なのは確かだ。
 この音がバッテリーによるものだとすれば、Satri-ICの方もバッテリー化して
みたくなってきた。
+-12Vを供給するようになっているのを、7.2V×2 12本で動作するように手を加えればいいかな。
 久しぶりに、アンプいじりの楽しさを味わっている。