6384の音は、かなり個性的なのだろうか。
全体の音がこのアンプに支配されてしまっている感じがする。
高域がまだちょっと かすれた感じがする。低域は出過ぎている
感じもしなくはない。とは言っても マルチCH方式の 中高音を受け持って
いるのに、低音が盛大に出るようになった。
久しぶりにCDで 山本 剛の「Misty]を聴いてみる。
以前のように ウーファのBOXが220L のときのように 床を音が
伝わる雰囲気は出ないが、左右の手の動きによる 細かい音は
ちゃんと再現してくれる。和音の余韻が揺れるところなども
ちゃんと出る。
カラヤン指揮によるウィーン・フィルの「新世界より」の導入部の 弦と管の
音もなかなかいい感じで出てる。
ライン・アンプを 2SK117(2個だけ)のソース・フォロアから C3mに
変えると ぐっと落ち着いた音になった。
6384という球の音は、いまもって良くわからない。管球王国のNo.5に
是枝氏が発表されたときから、追っかけをやっているが いまだに
使いきれていない。
今回、手持ちのBendixのうちの1本が プレートが赤熱する状態になり、
どうも昇天したようだ。これで手持ちのストックも無くなった。
こういうあまり使用例がない球はむづかしい。
EL-12のように 素直な音が期待できるアンプを キチンと作ったほうが
いいのかも知れない。