手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

No.167もどき UHC MOS FET G2版

2012年08月29日 00時59分59秒 | TRアンプ

パーツを取り付け、基板は裸のまま電源と接続し、チェックを始めたが、今回は
実に情けないというか、初歩的なミスにみまわれて手間取ってしまった。
原因は、年齢といえばそれまでだが、基板が手書きパターンなのでエッジの切れが
悪い。込み入った部分はパターンとの隙間がかなり狭い。細く描くとエッチングのときに
切れてしまうため、ある程度の幅をとってしまうからだ。
基本的には、金田氏の基板のパターンをもとに石の足をいびつに曲げたりせずに
済むようにしている(が、思ったように合理的にはいかないのだが)。

 それと、パターンに直に配線材を半田付けして引き回すのは、見かけはいいが
メンテナンスがやりづらいので、私は、ピンを立てるようにしている。
なので、サンハヤトの基板よりも一回り大きい。今回は、周辺が余ってしまったが
切り取ることは止めたので、結構 余裕がある。




有り合わせのパーツを使ったりしている。何だか見た目が窪田氏の基板に似ている。

 で、今回の調整でのトラブルは、終段へ電源を繋がない状態で発生した。
初段の2SK117に流す電流を調整して、2SK214までは通電してバイアス電圧がちゃんと
2.5Vくらいまで発生するかをチェックしようとしたが、なぜかマイナス側がうまく
いかない。+側はちゃんと半固定のVRの回転に応じて変化するのだが。
1時間ほど悩んだ末に マイナス37Vのラインに入れているFUSEが切れているのを
発見。終段へ配線していないのでまさかそんなことがあるとは思いもよらなかった。

FUSEを取り換えても、電源ONと同時に切れているようだ。

基板をチェックすると、なんと パターン間に半田のクズが乗っていた。

いやはや、配線後それなりに目視でチェックしたつもりだったが、、、。

これで、いつものような手順でチェック用のSPにつないで音出しもOKとなり、
もう片方の基板のチェックに入った。

次も妙な症状に見舞われた。電源を入れたら何か燃える臭いがした。慌てて電源を切った。
どこからか煙もわずかに出たように思えた。これは、初段でトラブり、電流が流れ
過ぎたと思った。で、定電流回路の2SC1775の抵抗に替えてVRを入れてチェック。
指定の750Ωより大きな2KΩを入れて、再度、電源ON、どこからも煙はでないのを
確認してチェックを進める。すると初段のカスケードの2SC1775のコレクタ電圧が75Vくらいに
なるはずなのに55Vと低い。電流が予定の4mAの倍の8mAくらい流れている。
あちこちチェックしてみると2SJ77の片方にやたらと電流が流れている。触ると熱い。

ということで、2SJ77の周辺をチェックしてみると、またも パターン間に半田クズが
跨っていた。

と、原因がわかれば、あとはいつも通りに手順でチェック完了。

なお、今回は、終段の石に UHC MOS FET G2を使ってみた。昔、2台分として
調達しておいたものを使ってみようと思ったからだ。以前、試しにNo_192だったか
電圧を16Vで動作させる回路があったときに試しに使ってみたが、そのときは
なんだか高音域はきれいな音なのだが、低域のしまりがない音だった印象がある。
今回の回路だとどうなのかと思い使ってみることにした。

明日には、音出しができるだろう。


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