建築士のたわごと!    ひとりごと!

ぶつぶつ独り言(いや!内容を復唱しながら?)を言いながら図面を描いてます。たまに近くにいる人が反応してます。(笑い)

地震に負けない木造住宅

2015-10-27 11:36:13 | 住宅
また 起きてしまった偽装事件

同じ業界にいるものにとっては、辛い事件です。

大プロジェクトとなると報道のように大勢の人が業務に当たっています。

個人のプロ意識がもっともっと必要なのかも!(自分を含め)

今回は、マンション等大きな建物であったけど

自分たちの扱っている住宅なども色々な事情は、あります。

すべての業者では、ないですが(ほとんどは、まじめにやってますよ!)

住宅というのは、法令上 構造審査は、されません。(木造2階建て程度)

つまり 梁の大きさや材質というのは、誰が決めているのか?

一番多いのが、工務店さんの技術者なのかもしれません。(修行をして熟知している担当者なら安心ですが)

その図面を事前にチェックできる状態にないのが現状で、再三の催促でやっと送ってもらえばまだ良い方です

なので 当社は、先に構造計算から構造図を作成しているのです。

設計事務所も工務店さん紹介で図面を作成しているのが一般的で もちろん予算は、決められ

その範囲内で出来る限りの事をさせて頂いている事が、多いです。(壁量計算、n値計算までがほとんど)

しかし 壁量計算だけでは、本当に地震に負けない木造住宅は、難しいと考えます。

何故なら それに伴う梁の断面を適材適所に配置していかなくてはなりません。
(ほとんどここはノ-チェック)


壁量計算では、必要な全体の壁量は、計算できますが、やはり必要な箇所に配置しないと

地震対して本当に安心できないのです。(壁量計算は、構造計算ではないから)

少しオ-バ-でしたが、壁量計算していれば直ぐに倒壊する事はないですよ(大地震に対して)

当社では、木造2階でも構造計算(許容応力度計算)をして筋交いを適材適所に

梁も材質を設定し必要な断面を適材適所に配置して安心を届けています。

最近では、以前と違い筋交いを使用せずに面材(ベニヤ)などで耐力を確保しています。

そうなると梁サイズも大きくしてあげないと筋交い自体が100%発揮できないのです。

ここまでが、耐震に関する計算で、 梁というのは、法律上というか計算上では、

長さの1/300までは、たわんでも良いよとなっています。(最大は、2センチまで)

たわみとは、梁の真ん中が、力が加わった事で下がる(曲がる)事で 力が、抜けると元に戻る

しかし たわみって常に力が掛かっている 材料自体の重さや家具の力などに影響が、大きいので

力が、抜ける事ってないかな

材料も年数が経てば弱ってきますからだんだんと たわみというのは大きくなるばかり
 
実際 2センチのたわみで家を作っていくと どうなるか?

恐らく建具は、隙間だらけ 下手すると閉まらないという現象も起きていくと思います。










最新の画像もっと見る

コメントを投稿