俺の本音

本音を徒然と書いていきます

砂漠の世界 第六話

2013-04-25 19:10:54 | 小説
僕はそれを夢だと信じたかった。僕はすぐその場から逃げようと思ったが立ち止まった。絶対何かの気のせいに違いない、偶然か僕の勘違いだと決まっている、そう信じた。二人の声が聞こえてきた。「笹浦君、今日はありがと。また部活無い日に一緒に映画館行こ。」高山さんの声だった。すると笹浦が今まで聞いたこともない口調で話した。「ああ、また今度行こうな。」僕は頭が真っ暗になって僕は気付いたら走り出していた。僕は走りながらケータイを取って電話をかけた。僕は目的の場所に着いた。僕が電話をかけたのは高槻だ。なぜ電話をかけたかわからない。とにかく急に誰かに相談したくなったからだ。高槻は「どうした、そんなに急いで。何かあったのか?」と言った。僕は今まで起きたことをすべて話した。すると「なるほどね、お前のきらいな笹浦ってやつがお前の好きな人と付き合ってたって訳か。」と言った。彼女はそして何かを考えているみたいに黙ってしまった。しばらくして「確かにお前はクラスでも静かなやつらしいし友達もいない、しかも帰宅部。魅力ないからなー、その笹浦ってやつは魅力とかあるの?」と言った。僕は「魅力か、あいつはみんなから嫌われているからな。魅力と言ったら金髪に染めてることと喧嘩が強いぐらいだな。」と言ったら「お前の好きな人はそんな事で好きになるのか?もっとほかの理由があるはずだが。
」と言われた。確かにな、あいつには何か理由があるはずだが頭も悪いし性格も悪い。何か僕の知らない理由でもあるのか?考えてる時に彼女が「お前がもっとそいつより魅力的になればいいんじゃないか?」と言った。その通りだ。僕は焦っていたせいでこんなこともわからなかった僕は「魅力的って例えばどんな?」と言ったら「その笹浦ってやつより喧嘩で強くなること。」と言われた。僕は「そんなの無理だよ。」と言ったら「だったらしばらく様子を見れば?何か裏があるかもしれないし。」と言われた。それもそうだ。普通に考えてクラスの嫌われ者があんな優しい人と付き合うはずがない。絶対裏があるはずだ、絶対に。彼女は「てかそれだけでウチを呼び出したの?」と言った。僕は焦って「いや、それだけで呼び出したわけじゃないけど。」と言った。その後いつも通りに僕がおごって家に帰る途中に笹浦を見つけた。こんな時間に何をしているんだ?すると怪しげな男たち数人と話している。僕はその話を聞いてようやく裏が分かった。笹浦が高山さんと付き合う理由が。

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