「あの女全然自分が撮られていることに気が付かないんですよ。」笹浦の声は大きいので普通にこっちまで聞こえてきた。撮る?どういうことだ。僕にはまだ良く分からなかったが笹浦と一緒にいる男たちがこういった。「これだけ撮れれば上出来だよ。こいつは高く売れるぞー。」分かった。笹浦は高山さんのことを盗撮していたのだ、だから笹浦は高山さんと付き合っているフリをしたのだ。そのことを知った瞬間僕は今すぐにでも笹浦をぶっ飛ばしてやりたかった。僕はこらえてじっと聞いていた。「これだけ撮ったらだいたいいくらなんでしょうか。」と笹浦が言うと「そうねえ、だいたい5万ぐらいかな。まあこれからもがんばってね。」と男が言った。そして笹浦が僕に気が付いた。「あっれー、お前盗み聞きしてたのか。ま、いいか。お前学校のやつらに言ってもいいけどそしたらお前殺すからな。」と笹浦が言ってそのまま立ち去った。許せない。僕はその後高槻との約束があったのでデニーズに言った。僕は高槻に笹浦が盗撮していることを言うと高槻は「なるほど。やっぱり裏があったか。そしてお前はどうするんだ?」と言った。僕は「笹浦をぶっ飛ばす。あいつが誤るまで許さない。」と言うと「お前、喧嘩もしていないししかも帰宅部なんだろ? 勝てるわけないじゃん。」と言った。確かにそうだ。僕は全然喧嘩もしたことがないし、臆病だ。僕はそんな自分がいやだった。笹浦に金を出せって言われたときもそうだ。僕は何にも出来なかった。こんな自分なんて死んでしまえばいい、最弱で雑魚くてまったく喧嘩も強くないただの独りぼっちのただのクズ。僕は自分のことをそう思っていた。僕は高槻に「そんなの俺だって知ってるさ、俺は強くなりたい。いままで俺は人から逃げてきたただのクズだった。だけど笹浦だけはぶっ飛ばしてやりたい。俺は死んでもいい、ただ高山さんをそいつらから守れればそれで良いんだ。」と言った僕からそんな言葉が出るとは思わなかった。高槻は「ついて来い」とだけ言って僕をある場所に連れて行った。
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