どっくんのひとりごと

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黒澤

2010年11月11日 | Weblog

”黒澤”と言って思い浮かぶのは、代表作品のひとつに”「七」人の侍”が挙げられる世界的に名の知れた映画監督”黒澤明”である。

永田町の議員会館の横に、黒澤組の美術スタッフが映画さながらに内外装を演出した「黒澤」という、ちょっと小洒落たお座敷レストランがある。ホテルやオフィスビルが立ち並ぶこのあたりだが、ここだけが江戸の雰囲気を醸し出している。また、店内の柱や壁も凝った造りになっていて、あちらこちらに黒澤作品のポスター等が飾られている。



ランチメニューの「黒豚ロースカツ定食」を注文すると、店員が竹で編んだカゴにいろいろな野菜を入れて持ってくる。その中から3品選ぶことができるので、人参、小蕪、赤く小さな大根をいただき、これらに自家製の味噌を付けてガブリと齧ると、しっかりとした根菜の味がする。



注文してから20分ほど経過しただろうか、ようやく運ばれてきたロースカツは重厚な二段の重箱に入れられて善の上に置かれた。
蓋を開けると、ライスとキャベツが現われ、どちらも食べホーダイ。
そして主役の侍ならぬ”「七」切れのトンカツ”は存在感たっぷりである。







ん~、この切口。厚みのある肉から肉汁がにじみ出ていて、肉の端にはプルプルの脂身がバランスよく付いている。
「最初の一切れはお塩で召し上がっていただくことをお勧めします」と強制ではないが、やんわりと塩で喰えって言われたので、言われたとおりに塩をハラハラとふりかけトンカツの真ん中あたりを前歯で齧る。
サクッとした歯ざわりの後、柔らかではあるが少し歯応えある肉の食感、そして黒豚の肉と脂の旨みがジワーとにじみ出てきて、口いっぱいに広がる。
うまーい。こってりしたロースカツも塩味なので、後味がさっぱりしている。

続いてポン酢で一切れ。これもあっさり、さっぱりしていて何切れでもいけそうな気がする。
そして王道のソース。この濃厚さがトンカツを喰ってるぞー!って言う充実感で満ち溢れる。
あまりに美味いので、カツが三切れになった時点で、ご飯をおかわり!
あー、美味い、美味い。しかし、腹がぐるじぃー。

デザートにさっぱりスッパイ「ゆずシャーベット」が付いて1,980円は決して高いとは言えないだろう。



サクサクの衣、柔らかな肉、プルうまの脂、塩・ポン酢・ソースで味わう黒澤のロースカツは絶品であり、『夢』のようなランチタイムとなった。
しかし、肉厚のトンカツに心『乱』され、『野良犬』のように飯を貪ったので、夜になっても胃もたれが納まらず、昼と夜とではさながら『天国と地獄』であった。

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2 コメント

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黒澤 (多摩爺)
2010-11-13 18:01:52
ここって、お蕎麦屋さんだったと思うけど
トンカツも出してるんだ?

でも・・・ 昔からそうだったけど
やっぱ、ちょっと高いね。
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トンカツ (kazzdokk)
2010-11-13 18:19:36
10月5日から昼限定で始まったようです。
普段はおにぎり1個の昼食なので、たまにはガッツリと思いトンカツを喰いました。
1,980円は安い居酒屋1回分ですね。
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