
お前百までわしゃ九十九まで、共に白髪の生えるまで、なんて古事がある。
なぜ共に百歳じゃないのか?
これにはいろいろな説があるらしいが、まあ、白髪になるまで仲良く長生きしましょう、という意味であり、中国では結婚式で「白頭偕老(=共に白髪まで添い遂げて」」という言葉が祝言に使われるらしい。
女房殿は「黒髪だと重い感じがするからカラーリングしてる」と言い張るが、数年前から美容院で白髪染めをしていることを爺は知っている。
爺の白髪は全体ではなく、耳の上あたりに集中しており、最近それが少しばかり目立ち始めてきたので、昨日初めて、白髪染なるものを買ってきて髪を染めてみた。
付属の櫛に2種類の薬剤を載せ、気になる部分を梳かして5分ほど放置するだけでよい。髪を洗う前にチョチョイとこれをやり、薬剤を流した後、普通にシャンプーすれば、あら不思議。
白髪はあっと言う間に黒髪に変わっていた。
「ちょっと黒過ぎるんじゃないの~」と女房殿のコメント。
我が家は百歳のターニングポイントを折り返したばかりの初老の夫婦ではあるが、白髪に関しては「お前五十、わしゃ五十三、共に白髪を染めるまで」という状況である。
次回宴席の時に私の自慢の?黒髪を見てください。