kazzdokkのひとりごと

酒呑みの翁の日常の出来事

黒白の世界

2015年02月24日 | Weblog

鮮やかなカラー画像より黒白の画像が似合う世界がある。

古い写真を見ると、爺が幼児だった頃までの写真は黒白の世界であったが、昭和40年代頃からカラー写真が少しずつ混じり始めている。
その頃から、街並みの光景も人々の服装も少し華やかになりだし、カラー写真が映えるようになってきたようだ。

先日、所要があり浅草に出かけた。
古い浅草は知らないが、今は、外国人観光者も多く、寺院や街並みもカラー画像が映える街であることに間違いない。

散策を終え、ちょっと一杯をどこでやろうかと路地裏等をプラプラしていたが、浅草の地下飲食街を紹介していたwebサイトの記事を思い出した。
さて、どこにあるのだろうか?
何となく銀座線あたりだろうと感じ、そちら方に向かって歩き出す。
ありました、ありました。地下鉄銀座線の入口に、浅草地下街を案内する看板が。

階段を下っていくと、平成も27年になったのに、このエリアだけは未だ昭和そのものなのである。
昼時だからだろうか、開いている店は立喰蕎麦屋、寿司屋、焼きそば屋、居酒屋の4軒のみ。
酒呑みの爺は、トーゼン、居酒屋の暖簾をくぐった。





一見さんに対しても、にこやかな笑顔で出迎えてくれた「たんぼ」のママさん。
この店は営業を始めてから33年経ち、先日もTVで紹介されたから、それを視て来てくれたのかと尋ねられので、飛び込みだと応えると、真昼間から飛び込みで来る客人は珍しいとビックリ。





お通しのたらこと別注文した目刺しをあてに、熱燗を3合いただき、1時間ほど滞在してお愛想。
カウンター8席のこぢんまりした店の雰囲気も、ママさんの人柄もとても良いお店だった。

昭和の雰囲気がそのまま変わることなく、黒白の画像がしっくりくる世界がまだまだあるものだ。
しかしながら、このような世界が2020年東京オリンピック開催までに、更に姿を消していくと思うと、何だかとても寂しい。
雑誌、新聞やwebの情報を収集して、今も残る黒白の世界に足を踏み入れていきたい。

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2 コメント

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浅草地下街 (kazzdokk)
2015-03-03 21:20:06
この時、店のママさん、常連さんの話によると、この飲食街はメトロのものではなく、都か区の所有・管理地らしいです。だから地下鉄の全面改装とは別、と言ってたけど、ここだけ残るとは思えませんね。
浅草には初音小路という飲食街もありますので、何かを機会に、どちらかで呑みましょう。
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白黒 (ゴッチのスープレックス)
2015-03-03 08:19:47
最初の写真は昭和40年代のものかと思いましたが、よ~く見ると「東京メトロ」のマークがあるので平成(本文を読んで最近のものとわかりましたが)。書体が完全に昭和ですよね。飲み屋街も何度か横を通ったことがあるので存在は知っていますが利用はなし。銀座線は全駅で今後改装するそうなのでどうなるのですかね?今度是非行きましょう。
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