遺失物

酒を呑んでいろいろ失くしたものがある。

名刺入れ、メガネ、靴片方、記憶。
昨日、ついにカバンを失くした。
新川崎駅近くまで来た時にカバンが無いことに気がついた。 

昨晩の行動を振り返ってみよう。
仕事帰りに後輩とばったり会ったので赤坂赤札屋弁慶へ直行し、１５０円の酎ハイを一杯、二杯・・・。
新橋駅前ビル２号館にある立呑屋こひなたで、オール２００円のつまみを突きながら常温の日本酒を一杯、二杯・・・。
下車駅新川崎を通り過ぎ、３つ先の東戸塚駅で慌てて飛び降り、何とか折り返しの終電に乗り込んだ。

考えうる遺失現場は、
赤坂赤札屋弁慶のテーブル下の棚。
立呑屋こひなたの足元のビールケース。
東戸塚駅のベンチ。
折り返しの最終電車の中。 

赤札屋は１７時開店なので、その時間になったら電話をしてみよう。

ＪＲの遺失物センターに電話をするもカバンは届けられていない。
昼休みに新橋のこひなたに行ってみると、昼当番の姐さんが大切に保管してくれていた。
ホッ。 

カバンは何とか手元に戻って来たが、女房殿からの信頼は失ったままである。