朝、目を覚ますとポタポタとひさしに水滴が落ちる音が聞こえる。
本降りではないようだが、雨が降っているようだ。
布団から出ると肌寒く、こんな天気では出掛けるのも億劫になる。
遅い朝食を済ませ、小雨降る中、止む無くスーパーへ食料品等買出しに行く。
お酒コーナーの前を通ると”男の辛口上撰菊正宗”が視界に入る。
家には別の日本酒があるのだが、ついつい手が伸びカゴに入れてしまった。
国勢調査の記入を終えると、もう今日やらなければならない事は無い。
小腹も空いたので、じゃが芋、絹揚げ、しし唐の煮物を温めなおし、スーパーで買ってきた鶏のささ身をさっと茹でとりわさにする。
これらを肴に買ってきたばかりの菊正宗をぬる燗にしてグッとやる。
雨の日には、雨の日なりの楽しみ方がある。