4月の18日・19日の2日間で、福島に桜を観に行ってきた。
参加者は、爺と女房殿、そして福島二本松出身の伯母の3名。
まずは、写真家の故・秋山庄太郎氏が「福島に桃源郷あり」と称え、全国的にも有名になった”花見山”
赤・白・黄色・ピンク等々色とりどりの花が咲き乱れ、素晴らしいのひと言。
続いて二本松藩のお城の跡地にある霞ケ城公園。こちらはソメイヨシノが満開時期をやや過ぎ、まさに桜吹雪という状態。
さて、次からは桜の木1本いっぽんを観るために、その場へ移動することになる。
二本松にある”合戦場のしだれ桜”
少し車が増えたかと思ったところ、目の前に大きな枝垂桜が現れた。
「え、凄い、凄い、あんな大きな桜を観たことがない!」と、興奮気味の女房殿。
木一本の幹はそれほど太くはないが、二本の夫婦が並んで立っているので、その枝垂れっぷり?は観ごたえあり。
「次は日本三大桜のひとつである”三春の滝桜”に行こう。三春の桜は国指定の天然記念物で、合戦場の枝垂桜は、その孫にあたるらしい」と爺が女房殿に伝えると、「イヤ~、三春の桜がどれほどのものか分からないけど、この桜以上のものがあるとは思えない」とぬかす。
三春の方は、かなり観光化され、渋滞とまではいかないものの、車の量も多い。右手に”三春の滝桜”と思われる木を見た女房殿は、「やっぱり、さっきの桜の方が凄いと思うよ」と、先ほどの「この桜以上のものがあると思えない」発言を正当化しようとする。
実際、近くで見ると、その幹の太さは圧巻である。女房殿も、桜の木もそれぞれ個性が違うし、人もそれぞれの感性があるだろうけど、やっぱり、この桜も凄い!と、三春の滝桜の凄さも認めたようである。
19日は郡山に宿泊。夕食を摂りながら、その日の観光地の振り返り。
まさか自分が通った小学校が近くにあるお城(霞ケ城公園)に、連れて来てもらえるとは思ってもみなかったと喜ぶ伯母。
とにかく、花がいっぱい、桜がいっぱい、合戦場の枝垂桜も三春の滝桜も凄かったと女房殿。
20日、朝早めにホテルを出て、郡山市にある”上石の不動桜”へと向かう。
狭い道をクネクネ。前にも後ろにも車はいない。山道を左に折れると、ドーンと巨木が現れる。
桜の下には不動堂が建つ。
幹の太さとか、枝っぷりとかではなく、個人的にはこの場所の空気感というか、桜の存在感というものが胸に迫ってきた。
さて、いよいよ今回の花見の最後の場所である”紅枝垂地蔵桜”へ向け、車を走らせる。
この桜も、遠くから見ても、その存在感が十分伝わってくる巨木である。
また、紅の色が他の枝垂桜よりも若干濃く、横への広がり具合が見事。
「この桜も凄いわ~、最初観た合戦場も凄かったけど、どれも素晴らしい」と感動しきりの女房殿。
地蔵桜の近くにある売店を覗くと”枝垂れ桜花番付”なるものが、掲出されていた。
東西の横綱は、”三春の滝桜”と、ここ”地蔵桜”
そして、”合戦場の枝垂桜”と”不動桜”はともに大関という番付。
なるほど、と思う反面、まだ、大関が4本もあることにびっくり。
19日、20日とも、天気があまり良くなかったので、今回訪れた4本の桜と、その他大関4本を晴れた日の青空の下で観たいところだが、来春は、日本三大桜である、山梨県の山高神代桜と、岐阜県の梶尾谷淡墨桜に行ってみたい。
爺の花番付はそれから決めることにしよう。
イヤイヤ、番付など考えず、個々の桜の素晴らしさを目に胸に焼き付けたい。
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