弁慶という居酒屋でいっぱい引っかけた。
富士登頂隊のメンバーで決起集会や反省会を行う時は、赤坂にある赤札屋弁慶という恐ろしく安い居酒屋で酒盛りをするが、今回呑んだ店は三ノ輪にある弁慶である。
都営荒川線三ノ輪橋駅から徒歩1分。メイン商店街から路地に入ったところに昼間から明々と灯ったちょうちんがぶら下がった店がある。
そこが三ノ輪の弁慶である。
黒地に白抜きで弁慶と描かれた暖簾をくぐると店の真ん中に調理場があり、そこを囲むようなコの字型のカウンターに約12脚(まあ、それぐらい)の丸椅子が配置され、更に店の左右に荷物置き場兼急場凌ぎのカウンターがあり、それぞれ2席程度(まあ、それぐらい)用意されている。
調理場内には、創業当初から出汁を継ぎ足して使っているような煮込み鍋と、大きなおでん鍋が鎮座しており、煮込み鍋の中では串刺しにされたシロ・フワ・せんまい・軟骨が赤みそ仕立てでグツグツ煮込まれている。
13時開店で、14時に入店した時はすでに満席であり、店主1人で切り盛りしている。
とりあえずのビールはフローズン状態で登場し、当然キンキンに冷えている。
呑みものは酎ハイ、ハイボール、日本酒とひととおり揃っていて、煮込み一串50円、おでん一品100円と価格もリーズナブル。
本日のおすすめイカ大根はチョイ高めの400円だが味は絶品。
また、刺身系も充実していて、注文都度、店主が魚をさばいている。
酒を呑みながら店主の動きを凝と見ていると、あま、テキパキと酔っ払いの注文を次から次へと心をこめて対応している。
店名こそ弁慶だが、口八丁手八丁で店内を忙しなく動き回る小柄な店主は、まるで橋の欄干を飛び交う牛若丸のようである。
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