2週間ほどナンパの課題を続けただろうか。毎日片手で数えられるくらいの人数に声はかけられるようになったものの、その後、食事に行くなどの成果は全く出せていなかった。<o:p></o:p>
しかし、かなりのストレスを感じていたためか体調を崩してしまった。<o:p></o:p>
メンターに体調を崩したことを報告すると<o:p></o:p>
“では、しっかりと休んで体調を治してください。体調が治ったら次の指導に進みたいと思います。”との返事が来た。私はようやくナンパの課題から解放されるという想いと、何の成果も出せていないという自分を責める想いに挟まれていた。<o:p></o:p>
2日程度で体調が回復し、メンターにこのように連絡をした。<o:p></o:p>
“体調は回復しました。ナンパの課題について考えていましたが、何の成果も出せていないのにも関わらず次の課題に進むのは心苦しい気持ちもあります。期待に添えなくて申し訳なくも思っています”<o:p></o:p>
それに対してメンターはこのように返事が来た。<o:p></o:p>
“成果は求めていません。課題に取り組むこと、そしてその課題に対して自分がどう取り組んだか、そしてどう考えたのか。それが大事なことです。僕の出す課題は何の役に立つのか分からないかもしれません。僕の師匠が僕に対して出す課題も同じように、何の役に立つのか分からないものが多いです。しかし、後から振り返ると必ず自分の役に立っていることに気づけるはずです”<o:p></o:p>
その言葉に自信を取り戻した私は、次の課題に取り組むことになる。様々な課題があったが、どれに対しても大きな成果を残せないでいた。メンターの弟子にしてもらった時には、指導さえもらえれば成功者になれると心のどこかで簡単に考えていた。しかし、そんなことがあるはずもなく、小さな成長や小さな行動の積み重ねが必要なのだと、メンターの様々な指導を受けた今ならば分かる。<o:p></o:p>
メンターからの指導をもらっているという自信からか、他人から見て私の職場での振る舞いも変わったと言われるようになったのはこの頃からだ。その成果もあってか、私は介護士の主任を任されるようになった。<o:p></o:p>
振る舞いが変わったのはナンパの課題のおかげだと簡単に結びつけることはできない、しかしあれほどのストレスに比べれば、職場でのストレスなど何てことないと感じていたのも事実だ。そう言った意味で、様々な指導は今の私の血肉となって生きているのは間違いない。<o:p></o:p>
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