まだ、移動編すらアップしていなかった。今更だが、順次アップしていく。
その1からの続き
“奴”とは台風の事だ。
時速15kmという、ブルベを走っている自転車乗りには馴染みのあるスピードで関東に近づいているらしい。
それを知ったのが金曜日辺だっただろうか。
台風は予想通り、水曜日になって関東に上陸を始めた。
フライトは午後5時。
フライト情報を随時確認しているとメールが…。
「欠航」
(ノ∀`)アチャー
振替と言っても、この遅さで進んでいて次の日の朝に飛ぶとは思えない。
致し方なく、陸路を選ぶことにした。
北海道新幹線で函館まで行って一泊し、翌朝帯広に移動する。
取りあえずは宿の確保を済ませたが、それが失敗だった。
新幹線の席が取れねぇ…(;´∀`)
車で行ける範囲は車で行ってしまうし、本州から出る移動に慣れていない。
お盆まじかで、本数の少ない北海道新幹線は満席だった。
(;;;;; ´ν`)
最悪、車か?
帯広の宿には今日はキャンセルの旨を伝え、車で行っても問題ないかも確認。
他に行く手立てはないかを探った。
最悪は翌日午後のフライトだ。
しかし、席が取れるか?
そもそも飛ぶのか?
もうひとつの手は中部か、関西の飛行場からのフライトに振り替えるというのもある。
しかし、これはこれで遠回りになってしまうので不安だ。
あれやこれや考えている間にも、祈る思いで新幹線のキャンセルによる空きが出ないかとウェブの予約ページを幾度となくリロードした。
( ゚д゚)ハッ 空きが!!!
いっそいで手続きを済ませ、確定をクリック…
取った!とったどーーーー!!!
一瞬力が抜け、両手を両膝の上に突くようにして体を屈めた。
ハァーーー。これで一安心。
東京駅を19時20分過ぎに出発。
函館には0時20 分頃着。
翌朝は6時半頃に函館駅を出て、12時前には帯広駅に着いた。
通路のところスミマセン。
途中の乗換え駅の南千歳駅では同じブルベに出る二人と鉢合わせた。
それにしても、北海道新幹線の発着駅である、新函館北斗駅の使えなさよ…。
函館の安い宿が見つからず、少し遠くのホテルにしてしまったが失敗だった。
次の日の朝、多くの人が自分の様に陸路に切り替えたようで、早朝にも関わらずタクシーの予約が取れず、駅まで歩く羽目になってしまった。
すったもんだの挙句、無事、帯広に到着。
やっと本格的に安心することが出来た。
宿に着いたら、近くの蕎麦屋で一息。
古民家を改造した蕎麦屋で大正ロマン漂う内装だった。
その後は自転車を組立てて前日受付とブリーフィングへと向かった 。
ブリーフィングではコースの注意点やクマ出没ポイントについての説明を受けた。
その後、夕飯として炭水化物を蓄えるべく、ほうとうを食した。
宿に帰ってからは早々に寝ようと思ったが、急遽ホテルを予約した。
道中に有ったSさんは、苫小牧に宿を取ってあるというの聞いて少し不安になったし、
何より、このブルベはいろいろと嫌な予感しかしない。
スマホで予約をしてから就寝したのだった。