ケイの闘病や介護録

病気の記録や家族の介護の記録など

ご近所さんのスロープ

2022年09月08日 | ケアマネだった私の思うこと

久し振りに記事を書きます。(^^;

このカテゴリー「ケアマネだった私の思うこと」では

ケアマネジャーの経験から感じたこと、思うこと等を書いてみたいと思います。

 

ご近所さんが敷地内の建物を取り壊したついでにと色々改修されました。

玄関アプローチにもスロープを増設されたのですが

結果は「坂が急すぎて歩きづらい」「階段の方が早い」と言う事で

「作るんじゃなかった」と話しておられました。

 

元々あった階段の幅を広げるとか

階段の両側に手すりを設置した方が役立ったのにと、密かに思う私です。

大金を払って使い物にならない、それどころか邪魔になるって残念な結果ですね。

 

このスロープって階段の上り下りが辛くなった時に使う為とか車椅子を使用する時に役立つから・・・

そんな理由から施工業者さんに勧められて設置されたそうなんですが

そもそも、この方一人暮らしなので車椅子が必要になった時って

もうこのお家に住むのは難しくないですか?

それに、このスロープ道路から玄関に入るまでに3回も方向転換が必要で

2回目の方向転換には車椅子では広さが足りないですケド。(^^;

 

歩行が困難になった場合って、階段より急斜面のスロープを歩く方が大変なんです。

自分のペースで休み休み階段を使う方が良いって、高齢者の皆さんがおっしゃいます。

ふらつきが出て転倒の危険を感じるようなら手すりがあれば安心。

階段の幅が広ければ介助者が横について転倒予防も出来ます。

 

ご近所さんの場合、以前からある階段は幅が狭くて

一人でしか上り下りが出来ないし手すりもない状態です。

私が思うには階段の幅を広げて両側に手すりを設置してもらうのが良かったかと・・・

事前に相談を受けていれば、そうアドバイスさせて頂いたのですが。(^^;

 

リフォーム会社や施工業社さんでも、介護保険での住宅改修の資格をお持ちでなければ

高齢者にとって本当に必要なことが何なのか御存知ない方が多いなぁと思います。

 

ちなみに我が家の2階に上がる階段(屋内)に設置されている手すりですが

上る一段目と下り初めの一段目の間にしか手すりがありません。

歩行が不安定になった場合は上る手前からと下り始める前から手すりがないと危険です。

階段を上がる前に両足で立った状態で手すりを持って

階段を上り切った時、両足で立った状態でも手すりがある。

こうして階段部分だけでなく踊り場まで手すりがなければバランスを崩す恐れがあります。

なので、私かハゲリンの歩行が不安定になった場合は手すりを増設する必要があります。

 

介護保険制度では住宅改修を補助してくれる制度があります。

施工前に市に申請書を提出し承認を受けてから施工し、施工後の書類も提出しますが

その申請書を書けるのがケアマネか福祉住環境コーディネーターの資格を持った者に限られています。

知識とすればもちろんケアマネより福祉住環境コーディネーターの資格を持った方のほうが豊富だと思います。

高齢になってからや高齢者が同居する中でのリフォームには専門家のアドバイスがあるといいですね。