長崎のずんだれ社長の奮闘記

長崎JCOB大木敬介の日記。今は、ながさき100㎞徒歩の旅に関する記事を掲載しています。

目標と目的

2020年06月27日 | 2020年 100㎞徒歩の旅のない夏
ながさき100㎞徒歩の旅の研修で、よく学生達に「目標」と「目的」の違いの話をします。

目的とは、目指すべき姿であり、組織における共通の価値!

目標とは、目的達成の為に解りやすく設定した指標、もしくは道標!

ながさき100㎞徒歩の旅の目的は、第1回から第6回まで共通して、

「子供達の生きる力を醸成する事!」

目標も同じく第1回から第6回まで共通して、

「子ども達を安全に全員100㎞完歩させる事」

です。

目的と目標ってどっちが大事だろう?

当たり前だけど目的です。

一般の企業や、部活等では、実は目標が達成されなくても目的が達成されれば、かなり二重丸。

例えばウチの会社の目的の1つに

「関わった人全てが幸せになる事」

というのがあります。

そして目標として、

「売上〇〇万円増!」

みたいなのがあります。

企業を運営していく上では、当然お金も必要なので、売上目標というものがありますが、実は売上が上がらなくても、皆が幸せならそれでいいんです。

大事なのは、1つの目標に向かって全員が頑張る事で、一体感が生まれ、自然と目的の達成に近づくという事。

じゃー、ながさき100㎞徒歩の旅の場合はどうでしょうか?

同じように、目標が達成できなくて、目的は達成できたという事も多いにありえると思います。

「安全に」という部分は、目的達成の為の必要絶対条件なんだけれども、

例えば、安全に配慮した事によって、体調不良等で、完歩出来なかった子がいたとして、でも実はその子の生きる力が醸成されていれば、それはそれで目的達成だよね?

でも、、、やっぱりスッキリはしないよね?

ながさき100㎞徒歩の旅の目標は、企業や部活等のそれと違って、目的達成の為の必要絶対条件に近いものがあるのではないかと思います。




逆のパターンに関しては、企業や部活、ながさき100㎞徒歩の旅においても、多いにありえる失敗です。

ウチの会社の場合だったら、売上目標の200%を達成したとしても、社内がギスギスしてたりとか、社員同士が陰口を言い合ったりとか、辞めてしまう社員さんがいたとしたら、なーーんの意味もない!

目標の達成って大事なんだけど、こんな場合には本当に無意味なんです。

つまり、子ども達全員が安全に100㎞完歩できたとしても、誰も成長してなかったり、子ども達の生きる力が全く醸成されていなかったら、なーーんの意味もないんです。

ながさき100㎞徒歩の旅に参加してくれる学生スタッフ達は真面目なので、いつも真っ直ぐに100㎞に向き合ってくれるけど、

だからこそついつい、目標達成ばかりに目がいって、目的を疎かにしてしまう事があるように思います。

目標達成の為なら何をしてもいいの?

違うよね?

目的を達成する為には、自分達が子ども達のお手本にならなくちゃ!

自分に厳しく、仲間の事は思いやり、お互いの成長の為に全力を尽くす!

そんな姿を子ども達に見せてあげなきゃね。

積極的な姿勢でガンガンいくのは当然必要!でも、常に謙虚な心を持ち、自分自身の行動や想いが、子ども達の生きる力の醸成の為のお手本になっているのかどうかは、自問自答し続けてほしいと思います。

偉そうな事を言っていますが、社会人スタッフや団長・副団長だって同じ!自分の行動が学生スタッフや子ども達のお手本になっているのか?を常に自問自答してなきゃいけない。



コロナ禍で、世の中が変わりつつある今、皆さん(私も)は、自信を持って子ども達のお手本になれていると思いますか?