むかしむかし、ある山おくに古びた小さな家がありました。
その家のまわりには田んぼやはたけがいくつかありますが、ほかの家は1つも見当たりません。
そんなある日、小さな家の中から山の中まで聞こえるほどの元気ななき声がひびきわたりました。
「おぎゃあ! おぎゃあ! おぎゃあ!」
女の人がだいているのは、生まれたばかりの男の子の赤ちゃんです。ぽっちゃりとしたその赤ちゃんのすがたに、女の人はやさしい顔つきで見つめています。
「このまますくすくと元気にそだってくれれば」
そんな男の子の赤ちゃんに、女の人は小助(こすけ)と名づけることにしました。お母さんとなった女の人は、小助のためにみどり色のはらがけを作りました。
こうして、小助はお母さんのおっぱいをいっぱいのんですこしずつ大きくなりました。それとともに、手足をつかって家の中を4本足のようにして歩くようになりました。
「もうっ、小助くんはいつも元気なんだから」
どこでも4本足で走り回る小助の動きに、お母さんもついて行くことができません。赤ちゃんにとって、家の中はいろんなぼうけんをするのが一番の楽しみです。
※第2話以降は、こちらの小説投稿サイトにて読むことができます(無料です)。
小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n7636fs/
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