
勘太と夜中の便所(その21)
けれども、その日の夜のことです。 ふとんから起き上がった勘太は、暗やみに包まれたいつもの場所へ向かっています。「お、おしっこ...

勘太と夜中の便所(その20)
こうして、勘太はおしっこをしてすっきりすると、お寺にもどってふとんの中へ入りました。すやすやしながらねむっているすがたは、今までの勘太にはなかったことです。 次の日、勘太は自分の...

勘太と夜中の便所(その19)
「それじゃあ、もう一度目を開けてごらん」「本当に化け物はいないの?」「化け物もゆうれい...

勘太と夜中の便所(その18)
「ふはははは! にげるなら今のうちだぞ」 不気味な化け物の顔つきに、勘太は腹掛けを右手...

勘太と夜中の便所(その17)
「ゆうれいが出ませんように……」 勘太は、そっと便所の中へ足を入れました。板の上をふんでいくと、ギギッと不気味な音が耳に入ってきます。「化け物、こわい...

勘太と夜中の便所(その16)
「おしっこがしたい……。で、でも……」 勘太は心の中でそう思っていますが、それをなかなか口に出すことができません。そんな勘太に、お千代はいつもの言葉をか...

勘太と夜中の便所(その15)
そんなある日、勘太はふとんに入る前に着物を脱ごうとしています。この様子を見ていた佐次郎は、勘太に向かってからかおうとしています。「へへへ、今日も腹掛けでねるのかな?」「う、うん...

勘太と夜中の便所(その14)
お千代の手でおねしょぶとんがほされる度に、勘太は顔を赤らめながら下を向くばかりです。 大きな地図を書いては泣きべそをかく勘太の様子に、お千代はある言葉をかけました。「そんなに泣か...

勘太と夜中の便所(その13)
「おねしょなんてしたくないもん! で、でも……」 勘太の心の中では、おねしょしては佐次郎たちに見られた時のことを思い起こしています。その度...

勘太と夜中の便所(その12)
そんな勘太の元に、お庭にいる佐次郎とみよがかけよってきました。勘太は、あわてて物ほしのふとんを自分の体でかくそうとします。「わ~い! 勘太、またやったな!」「わわわっ! こ、これ...