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異国の道の 灯りは遠くどこまでも
同じ1本の道なれど
囲う景色の違いぞ その差も大きく
通り抜ける心も 一つにあらず
あちらを見ては
こちらを見ての 右往左往
帰る頃には 心も満タン
石油王国の 旅みやげ
* * *
10話にも及ぶ長文ばかりのドバイレポートでしたが、
ずっとお付き合いくださった方、
そうでない方も、ありがとうございました。
何かを人に伝えるって難しいですね。
正確に伝わるかどうかと言うこともありますし、
その時の感動や感情が、
どれだけ文字を通して伝わるものなのか・・・。
小学校の頃から作文が苦手で、
書物と言えば、小説より図鑑が好きだったと言う・・・
文系にはほど遠い私が、
こんなにも長い文章を書くようになるとは、
思ってもおりませんでした。
これも、
ブログを通していろんな方々からの、
刺激をたくさん頂いたお蔭だと感謝しております。
さて、そんなわけで文才のない私、
前後して抜けてしまったことなどを含めまして、
もう少しドバイのお話をさせていただきたく・・・。
(すみません、しつこくて)
お時間がございましたら、
もう少し、いえ、たくさんかな?
お付き合いくださいませ。
ホテルを早朝4時頃にチェックアウトすると、
そんな時間でもホテル前の玄関には、
タクシーが何台か待機していました。
飛行機の時間に合わせているのでしょう。
この時、ドバイでは初めて乗る女性ドライバーのタクシーでした。
ピンク色の女性専用タクシーがあるとは聞いていましたが、
普通のタクシーで女性ドライバーさんとは、ちょっと驚きでした。
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これは、車内のタクシーメーター器の数字です。
11ディルハムの表示(走行途中の数字です)が出ていますが、
空港から乗って来る時はもっと高かったのです。
それが、帰りの時はほぼ同じ距離でも安くなります。
初乗りの料金設定が、
空港からと、市内で利用する場合とでは違うようです。
これは、不思議な設定です。
市内でタクシーに乗るときは、
それほど高い料金ではありません。
無印のタクシーにさえ乗らなければ・・・。
の、はずだったのですが、
〔エピソード1〕
実は初日に、
ちょっとしたタクシーとのトラブルがありました。
(すみません、また長くなりそうです(笑))
それは、
ドバイモールからホテルへ帰る時のこと。
乗り込んでから、
ホテルの名前を言って行先を告げました。
すると、
タクシー運転手の青年は、
ホテルがどこにあるのかわからないようでした。
ホテルの住所を書いた紙を見せましたが、
ちょっとはっきりしません。
娘が、わかりますか?
と何度聞いても、うやむやです。
なんだか態度が怪しい・・・
その間、
タクシーメータがやたらと上がっていきます。
その速さ、尋常ではありませんでした。
私は不安になってきました。
あのグアムの時の不安とはまたちょっと違った不安・・・。
娘は、たぶんでは困るから、
わからなければ乗り換えると言いました。
それには応じてくれません。
すると娘が私に小声で
「お母さん、途中で降りることになるかもしれないから、
降りる準備しておいて!」
と言うのです。
私はそれに従うのみです。
(情けない・・・)
ところが、車は既に広い通りに出てしまっていました。
片側6車線道路です。
周りはスピードを出した車がビュンビュン走っています。
娘に言いました。
「こんなところで降りたら、大変だよ。」
すると、
「このまま乗っていても、料金ばかり上がって、
もっと大変なことになるから!・・・」
と言います。
それも困る・・・。
ここは、とにかく娘に従うしかありません。
そう言いつつ、
それまでの間もずっと、娘は運転手さんとやり取りが続いています。
やり取りと言うより、娘は既に怒った口調!
何をどう話しているのか、私にはさっぱりわかりません。
そのうち、ピタッと静かになりました。
車が進む中、沈黙の時間が流れます。
いったい、何がどういうことになったのか分からない私。
再度娘が私に、
「細かいお金持ってる?見えないように調べてみて!」
と言ってきました。
まるで車中は、サスペンスドラマの舞台です。
ドキドキしながら、お財布の中を見ますが、
数字が書いてあるのは片面だけ。
見慣れないお札なので、
気持ちも高ぶっていてよくわかりません。
そんな私の姿を見た娘は
「○○色のお札だから・・・」と教えてくれます。
が、そんな時に限って無いのです。
娘は自分のコインをそっと出して数えていました。
暫くすると、タクシーはホテルに到着しました。
娘は料金を支払うと、黙ってさっさと降り、
私もそれにくっついて降りました。
ホッ!
取り敢えず、ホテルに無事戻ることができました。
その時私は、タクシーメーターを確認する余裕もなく、
結局いくらになっていたのかわからないままでしたが、
どうやらメーターには関係なく、
前回ドバイモールとホテル区間を乗った時と同額のタクシー料金を支払ったそうです。
途中で急に沈黙の時間になったのは、
その交渉が成立したからだったようで・・・。
このすったもんだ以降は、
タクシーに乗る前に必ず行先を知っているかどうか、
確認してから乗るようにしました。
この国に限らず海外でタクシーを利用すると、
人は良さそうなのですが、ちょっと距離をごまかしたり、
時々こういうことがあるそうです。
若い運転手さんの時は、特に気をつけたほうが良いそうで、
ちょっとしたお小遣い稼ぎがしたいのでしょうか・・・
そして、年配の運転手さんは比較的安心なんだそうです。
そんなハラハラドキドキのタクシー事件もありましたが、
今ではそれも良い思い出になりました。
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旅の最後に乗った女性ドライバーのタクシーですか?
何事もなく無事空港に到着致しました。
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ドバイに到着したばかりの時は、
外観をゆっくり見ている余裕もなかったのですが、
この時目の前にしたドバイ空港は、
あまりにも近代的で、まるでアニメの世界を感じさせるようでした。
そして、キョロキョロしながら広い空港内へ・・・
〔エピソード2〕
空港内でチェックインを済ませたあと、
搭乗までの時間がかなりありまして、
カフェで時間を潰している時のこと。
横に座っていたアラブ系の若いご夫婦のパソコンから、
漏れ聞こえたワンフレーズだけの音がきっかけで、
お話しするようになり、
開いていたピアノのキーボードアプリで、
私に「エリーゼの為に」を弾いてあげてと娘から言われました。
メロディーのサビを弾いたあと、
他にも何か・・・と言われ、
「さくらさくら」と「君が代」を歌いながら弾きましたら、
とても気に入っていただき、
スマホに録音するからと再度・・・。
ここでの公開はいたしませんが、
一緒に記念撮影までして、娘は連絡先の交換をしておりました。
別れ際、
暑さ対策グッズとして、
間に合わせに日本で購入した安物でしたが、
和模様のお扇子を2本差し上げたら、大変喜んで下さいました。
これこそが、旅の醍醐味でしょうか。
国を越えての繋がりができるって、良いものですね~。
娘が海外に行きたがる気持ちが、この時少し理解できました。
さて、いよいよドバイとお別れの時が・・・
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搭乗した頃には、
すっかり明るくなり空港の大きさを再認識するようでした。
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エミレーツ航空の飛行機がズラリ。
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ドバイ空港の建物はず~~~とこの先まで続いているのです。
如何に大きいか、ゆっくり走行する機内から見て驚きました。
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私たちのあとに続く飛行機。
とにかく広くて、滑走時間が長いです。
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あ~~~、前の便が飛んで行きました。
次は、いよいよ私たち。
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写真には納まりきれない広さの空港。
これが、ドバイ空港です。
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バージ・カリファさようなら~
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ドバイの国、さようなら~
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そしてエミレーツ飛行機は、
一路日本へ向かったのでした。
長い長い、ドバイの旅レポート。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
― 飛行機からの空 ―
2014.6.2 @上空
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「 雲海 」
今日は珍しく起きています。
文章書くのが苦手だった?
いえいえ、とんでもありません。しっかり
的を得た報告と、さすがに詩人の魂
を感じる文章でした。
はらはらどきどきさせられ、小説の
起承転結があり、最後まで楽しませて
頂きました。
有難うございます。
それに、このように写真記録を残され
素晴らしいですね。
娘さんとお二人の姿を想像させて
貰いながら、とてもとても楽しんで
まるで海外旅行したような気持ちが
しました。
何より、夏雪草さんのお元気な姿
が嬉しく、また新たな息吹を感じました。
これからも楽しみです。
では、お休みなさい。
わ~、早々に読んでいただいて、
すっごく嬉しいです。
もったいないほどのお褒めの言葉も、
今後の励みになります。
娘にプレゼントしてもらった旅行だけに、
せっかくの思い出を何とか形に残しておきたくて、
長い長いシリーズになってしまいました。
そんな文章にお付き合いくださいまして、
本当にありがとうございました。
お話を伺っていると、
日本のタクシーは、安全のシンボル
ですね
ありがたいことです
ありがとうございます
トラブルがあっては困りますが、小さなトラブルは良い思い出に繋がります。
ドバイなどには行けない人の多い中、お嬢さんと一緒の旅は最高でしたねぇ。
とんだ所に連れていかれるのかとハラハラドキドキしました。
バルセロナ市内でタクシーに乗ったとき、停車と同時に
空港からの追加料金を入力され、あとでだまされたことに
気づき悔しかったこと。
ヨーロッパの通貨がユーロになったばかりの頃、パリの
タクシーでフランでおつりを受け取り、ホテルに帰ってから
騙されたことに気がついたこと。
いつも後の祭りでした。
ドバイの旅行記、楽しませていただき、ありがとうございました。
・・・行間に工夫がしてあるのでしょうかね。
どんどん入り込んでしまいます。
実は私も文章書くのが大の苦手。
学生時代、いや小学校の頃から特に読書感想文なんぞとんでもない。どうやって書けばいいのか。
今の時代のようにコピペができたら、さっそくやらかしていたかも(笑)
ところで、とうとう帰国のはこびとなりましたね。
お疲れ様でした。
ドバイ・・・漠然としか知らなかった国の楽しさを伝えてくださりありがとうございました。
これからも様々な旅のご報告があるかと思いますが、
私たちを楽しませてくださいね
いやぁ~すっごく楽しませていただきました。
映像の美しさ、細やかな解説、まるで自分の目の前に
起きたできごとのようです。
しばらくこの夢から覚めることはないのかもしれないなぁ。
なんども読み返しますね。楽しかったです。
ありがとうございます。
そして娘さんにありがとうございましたとお伝えくださいね。
素晴らしいことですね。
とんでもないハプニングだって、後々の懐かしい思い出になるのでは?
よい娘さんをお持ちですね。
外に出てみてわかることってありますが、
いかに日本が安心できる国なのかって、
この時、つくづく感じました。
いつもありがとうございます。
お嬢さんが言葉がよくわかり心強い旅でしたね。
沢山の旅のお話とても楽しく拝見させて頂きました。
有難うございました。