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田んぼに水が入る頃
あなたはいつも
細い畦道を走り回っていた
おたまじゃくしを探して
カエルをつかまえて
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時々 広い田んぼの真ん中で
足を滑らせ
泣き泣き 泥んこまみれで
帰って来たことも・・・
それも今では
み~んな 懐かしい思い出
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いつの間にか
あなたの方が 大きく見える
* * *
親からすれば、子供はいつまで経っても子供だと・・・。
でも、ある時急に大人になっていることに気付かされます。
最近、ちょっと忙しかったこともあって、
しばらく間が空いてしまいましたが、
そんな子供の成長を感じたできごとと一緒に、久しぶりにドバイのお話しです。
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ドバイで使われているお金は、ディルハム(Dh)という通貨です。
両替は現地でしたのですが、1ディルハム=30円~34円ほどでした。
これが、空港で両替するのと、ショッピングセンターなどで両替するのとでは、
それぞれ両替する場所によって相場(手数料?)がかなり違いました。
空港では約30円だったのが、ドバイモールで追加両替した時は34円でした。
慣れない通貨なので、
使われているお金の種類を事前に調べていたのですが、
どんな紙幣なのか写真などの情報がほとんど無くて困りました。
あっても小さい画像なので、わかりません。
結局、現地で初めてお目にかかりました。
紙幣は、
1000、500、200、100、50、20、10、5ディルハムの8種類あるそうです。
1000ディルハムという紙幣もあるそうですが、私たちには、ご縁がなく・・・(笑)
そして、どの紙幣もそうなのですが、
片側には金額を現す数字が表示されているのに、
反対側はアラビア文字でしょうか、パッと見てわかる数字は何も表示されていません。
それぞれ紙幣の色が違うので、あとは色で判断するしかありませんでした。
手元にあった種類のお金だけちょっとご紹介します。
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500ディルハム紙幣です。
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200ディルハム紙幣
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100ディルハム紙幣
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50ディルハム紙幣
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10ディルハム紙幣
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5ディルハム紙幣
20ディルハム紙幣は写真に撮る時、手元に無かったので写せませんでした。
それと、コインは5種類あるそうですが、
お目にかかったのは2種類だけでした。
高いものばかりで?なのか、
ほとんどコインを使うことがありませんでした。
コインはアラビア文字だけで、
どこにも数字が書いていないのでわかりにくいです。
大きさとちょっとだけ形の違うものがあったくらいでしょうか。
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大きさ、形から見てたぶん50フィルスだったのだと思います。
結局使うことがありませんでした。
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そしてこれは、1ディルハムコイン。
あぁ、私にとっては憎きコイン!
たまたま初めて使った悪夢のコインです。
と言うのは・・・
(またちょっと長くなりますが、いえ今回はちょっとではないです。かなり長くなります。)
なので、
お忙しい方はここで一旦お開きということで、ポチッといただけると嬉しいです。
お時間のある方はどうぞこのまま、後半へつづく・・・
ドバイ旅行も最終日を迎えた日。
最後だからドバイモールの中で、
まだ行っていないエリアでウィンドウショッピングしたり、
夜にはドバイファンテン(世界一と言われる噴水ショー)を見て、盛大に楽しもうという計画にしました。
それと、ささやかな夢だったのですが、
フードコートのような所で、気になっていたお肉がありまして・・・
多くの人たちが、それを手にしてテーブルに着くのです。
値段がわからないだけに、
空港でのこと(1800円のハンバーガーセット)もあって、
なかなか手を出せませんでした。
でも最終日だったらもう、怖い物無しです!
昼間のショッピングやちょっとしたお土産の買い物も全て済ませ、
残金にも余裕がありましたので、夕食には是非これをと・・・
(と言っても、お金の管理も今回はほとんど娘に任せておりました。)
事件は、このささやかな晩餐会の時に起きたのです。
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これがその念願のお肉です。
お肉や野菜が串に刺さって、専用スタンドからぶら下がっています。
そして、その下にはサフランライス。
これを、ず~っと食べてみたいねと言いつつ我慢していたのです。
(今回の旅は全て娘の出資なので、私はとにかく大人しく・・・)
このライスの部分をフライポテトにしている人も多く見かけました。
食べようとした時、
できればサラダも欲しいかなと思い、
値段は20ディルハムくらいでしたから、
娘に「サラダも追加したらどうかな?」と提案しました。
娘は快諾してくれて、
小銭が入っているお財布を私に預けました。
「サラダくらいなら、一人で買って来られるでしょ?
この中には10ディルハムのお札も2枚あるし、
あとコインがたくさんあるから、それで充分足りるはず。」
この中には10ディルハムのお札も2枚あるし、
あとコインがたくさんあるから、それで充分足りるはず。」
ということです。
私は何の抵抗もなく、
サラダ売場へ行きました。
まるでテレビ番組の「はじめてのお使い」状態です。
食べたい物を買ってもらえるという嬉しさと、
海外でお金を渡されて任されたという嬉しさ。
これはいけません、気持ちがもう浮かれちゃっています。
そしてサラダ売り場では、
娘と分けるつもりで、中サイズ容器のサラダを注文しました。
パックに入れてくれます。
値段は26ディルハムでした。
私は10ディルハム紙幣を2枚と、
コインを イチ、ニィ、サン・・・・と数え、
12枚出そうと思ったら、11枚しかなく、
ほとんど空っぽ状態になったお財布のすみ~っこに、
六角形みたいな小さなコインが数枚ありました。
それを、カウンタ-の上にバラバラと出して、4枚でいいのかなぁ?
とかいろいろ考えていたら、
店員さんが、小さなコインはいらないというように私に返しました。
そして、他の11枚のコインとお札をレジに入れたのです。
え? もしかしてオマケしてくれたの?
やった~。
やっぱり日本人好かれているんだわぁ。
娘にも喜んでもらえるわ~。
やった~。
やっぱり日本人好かれているんだわぁ。
娘にも喜んでもらえるわ~。
と、いそいそサラダを持って娘の所へ戻りました。
さぁ、食べましょう!
とフォークを持った時・・・
娘はすぐに、お財布の残金を調べるように中を見ました。
と同時に、驚いた顔をして、
「お母さん、お金いくら渡したの?
これ26ディルハムでしょ?
あんなにあったコインがないんだけど、どうしたの?」
これ26ディルハムでしょ?
あんなにあったコインがないんだけど、どうしたの?」
と、顔面蒼白に近い状態で私に質問してきます。
ガ~~~~ン!
その瞬間に気付きました。
私「・・・・」
私はコイン2枚で1ディルハムだと勘違いしていたのです。
そう、コインは6枚渡せば良かったのです。
娘は、
何のために、ホテルでお金の種類を確認したの?
コインは何枚渡したの?
サラダも満足に買えないの?
コインは何枚渡したの?
サラダも満足に買えないの?
その後もいろいろ、お叱りの言葉が並びました。
私は黙って聞いているしかなく・・・。
最終的に娘から出た言葉は、
今日はもう噴水見る気になれないから、
お母さん一人で見てきて。
私は先に帰ってる。
タクシー代は渡しておくから、
ホテル名言うだけだし、一人で帰れるでしょ?
お母さん一人で見てきて。
私は先に帰ってる。
タクシー代は渡しておくから、
ホテル名言うだけだし、一人で帰れるでしょ?
私「そんなの無理・・・」と心の声。
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目の前が真っ暗になりました。
娘の気持ちも分からない訳ではないのです。
そりゃそうですよね。
ずっと大事に節約してきて、
全て娘のお金でここまで来て、
オマケに、娘も初めてのドバイで、
英会話も満足にできない母親を連れて、
ずっと無事に過ごせるよう、緊張に緊張し続けて、
最後の最後にこの始末。
そりゃねぇ、プッツンもしますよね。
でも、私は方向音痴でもあるのです。
必死で一人にしないでと頼んだのですが、
とうてい娘の怒りは静まりません。
私はとにかくすぐに、
サラダのお店に走って行きました。
ダメ元です。
そして、
片言英語とジェスチャーで、ことの次第を説明したのです。
(正確には、説明したつもりです)
そうしたら、
男性の店員さんは
5ディルハム紙幣を出して、これで良いか?
と私に聞きながら渡してくれました。
良かった・・・
ちょっとホッとしました。
何度も、謝り、お礼を言ってその場を立ち去りました。
が、娘はそれでも許してくれません。
私は本当に一人放り出されたらどうしようと、
不安と悲しさと申し訳なさで涙がこぼれました。
すると娘は泣きだした私に、
もし、この場で私が倒れたらどうするの?
必ずしも一緒に居られるとは限らないでしょ?
何があるかわからないんだよ!
万が一、一人になったら、どうするつもりなの?
ちゃんと、考えてる!?
必ずしも一緒に居られるとは限らないでしょ?
何があるかわからないんだよ!
万が一、一人になったら、どうするつもりなの?
ちゃんと、考えてる!?
まるでいつもとは逆で、完全に親と子が反転していました。
その後も延々と、
海外旅行の心構えなど、いろいろ叱られました。
何度も、
ここは日本じゃないんだからね
と言われ、そして、
お金も戻ってきたのが不思議なくらいで、
本当ならチップと思われて戻ってこないのが普通だし、
もう二度と海外には連れて来ないっ!
本当ならチップと思われて戻ってこないのが普通だし、
もう二度と海外には連れて来ないっ!
って、そこまで言われてしまいました。
娘は呆れたのと、情けない母親への困惑と、怒りと、
いろんな気持ちが入り乱れたのでしょう。
泣きはしませんでしたが、彼女の目頭も少し赤くなっていました。
思えば、単身で貧乏語学留学していた約2年間。
最初はほとんど英語も話せなくて、
レベルごとのクラス分けでは最後の方だったくらい。
そこからのスタートで、
きっと言い尽くせないほどに、
いろんな苦労や経験をしていたのでしょう。
この時ほど、
娘の成長に驚いたことはありませんでした。
ふた言目には、お母さん、お母さんとばかり言っていた子が・・・
と同時に娘にとっては、
今までは何でも頼りになっていたはずの母親が、
こんなにも情けないのかと、がっかりした瞬間だったのでしょう。
あ、この後ですか?
えぇ、お陰様で、
結局お金を失うこともなく済んだのと、
娘も言うだけ言ったらスッキリしたのでしょう。
やっと気を取り直してくれまして、
一緒にドバイファウンテンを見てくれることになりました。
でも、その前にせっかくのお肉・・・(笑)
何しろ1時間以上もやり取りしていたもので、
お肉はすっかり冷めてしまって・・・、
スパイシーの効いたボリュームあるお肉でした。
あぁ、
それにしても、とんだコイン騒動でした。
そして皆さまには、
今回の関連写真もほとんど無いのにも拘らず、
長々と私事話にお付き合いくださいまして、
ありがとうございました。
― 飛行機からの空 ―
2014.6.2 @上空
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「 空から雪山 」
20代の頃、海外(オーストラリア)の免税店やお土産屋さんで働いていたので、お母さまのお気持ち、すごく分かります。
日本からいらした御客様も皆、年齢が上がればあがるほど、コインを貯め込んでいらっしゃって。
理由は「いくらだか分からない」
なので、「紙幣と両替しますよ。レジはコインが必要ですし、コインは余っても日本円とは交換できませんから」 といい、交換してさしあげていました。
皆さん、とても喜んでいらっしゃいましたっけ。
若い頃って、気付かない(気付けない)のでしょうけど、自分のその年齢に差し掛かった時、きっと分かる日が来るのだろうな・・・と。
そういう自分も そろそろ中年、いや、すでに中年になりました。
最後までご覧いただきまして、ありがとうございます。
オーストラリアにいらしたのですか?
素敵ですねぇ。
そうそう両替もコインはだめなんですよね。
やはりコインって敬遠されがちなんですね。
その年齢にならないと理解できないことってありますね。
そういう自分も母には同じようにしてしまうことがありますけどね(笑)
でも、海外でのコインの利用状況がわかって良かったです。
また海外のこと、何かありましたら教えてくださいね。
でも、よくお金が戻ってきましたね。
確かにお嬢さんのおっしゃる通り「お金は戻ってくるのが不思議なくらいで」でしょうね。
夏雪草さんの誠意が伝わったのでしょう。
人間ダメもとでもやってみるもの、と再認識しました。
海外へ行くと通貨も変わるし、念入りな下調べをしたつもりでも咄嗟のときに頭が真っ白になることありますよね。
そうですね。
子供っていつの間にか体つきだけでなく、親を抜いているのですね。
でも、お嬢さんの行動力には敬服です
いつも楽しく読ませていただいてます
海外でのお金のトラブルは
つきものですよね
僕も以前韓国で
もらえるはずのお釣りを
もらえなかったことがあります
一般のお店で日本語が使えず
あきらめました
20円くらいのことですが
すごく存した気分で落ち込みました
今回は本当に大変でしたね。
お金の事は分らないことが多くて私も海外で
戸惑ったことがありました。
お嬢さんも少し疲れていたのでしょうね。
でもやっぱり親子は良いですね。
コインの渡し間違い
お嬢さまはご立腹でしょうが、
忘れられない貴重な体験として、
思い出として、記憶に残るのでは
ないでしょうか
ありがとうございます
素敵なブログに伺うことができました。
私も海外旅行が大好きでタイに行った時 失礼かと思いましたが手元に残った
コインをすべて 地元のガイドさんにプレゼントしました。
喜んでいただき ガイドサービスをしてくださいました。
いろいろなことを思い出して 私も 残ってるコインを眺めたくなりました。
ほんとほんと、大変でしたぁ~。
でも一生忘れない旅行になりましたね(笑)
時には捨て身になって行動することも大事ですね。
その時は娘に置いて行かれないようにするのに必死でしたよ。
そのためには、先ず失ったものを取り戻すことかなと・・・
旅行会社の旅なら、仮に娘と別行動になってもまだなんとかなるのですが、何しろ単独で手配して行っていたので、頼りは娘だけで・・・。
それでもまた行きたいですね。
海外旅行・・・(笑)
いつもありがとうございます。
そんなことがあったのですかぁ。
そういうのって、金額ではないですよね。
海外に行くと、つくづく日本の良さを感じます。
なのにまた海外に行きたくなる・・・。
これって何なんでしょうね(笑)
ほんとに(笑)
やはり戸惑いますよね~。
最終日ともなると、疲れもピークだったのでしょう。
そうそう、親子って言いたい事言っても、
あとに残らないからいいですよね。
娘には感謝です。