ダーリンはフランス人さんのブログです
引用
ふと思うのだ。
世間では、科学者・研究者とは、どんな風に見られているのだろう?
少なくとも私は、研究を真面目にコツコツとやっていって、これほど借金まみれになるとは、ちょっと考えてなかった。
そもそも、博士号取得し、アメリカにポスドクとして渡った時点で、数百万円の(奨学金という名の)借金がある。
こういう研究者はたくさんいる。私だけではない。
私はそれを不幸だとは思っていないが、なんか、それでいいんか?とも思う。
別に、賭け事で借金してるわけでもないし、豪遊しているわけでもない。
生物学者になろうと決め、生命の謎に魅了され、探求を続け、もっと学び、もっと知りたいと研究を続けて来た。
でも、ただ地道にやっていて、気がつけば借金だらけ。
言っておくが、これは韓国だから悲惨なんだ、というわけではない(とはいえ、韓国より酷いところも少ないだろうが)。 日本でも十分同じ境遇の研究者がいる。
私と同期で博士号を取った仲間が二人とも、研究を離れた。
私の尊敬する先輩は、有名大学の大学院で博士号を取得したが、自分の研究室を持ったのち、研究費が底をつき、研究室を閉め、サイエンスも去った。今はなんとピアノの調律師をしている。この先輩は、私よりも格段上の優秀な科学者で、私はピアノ調律師となったことを祝福したが、やはり悲しかった。私たちは優秀な知的財産を一人失ったのだから。
こういう社会でいいのだろうか。
サイエンスを志す若者が増えるわけがなく、子供達から夢が消えていく。
前にも触れたことがあるが、私のフランス人の夫には、私のような借金はない。
フランスでは、幼稚園から大学院まで国公立は授業料がタダ同然なのだ。
なんで、フランスができて、日本ができひんねん?
今、日本は学校の無償化を真剣に考えるべきだと思っている(朝鮮人学校の無償化は言語道断で却下だが)。
学費を払うためにバイトが忙しくて授業に出ない学生が多いなど、本末転倒だ。
私が大学生の頃、一年生と二年生は教養の授業ばかりで、専門の授業は3年になってからだった。私は、1、2年の時から、「なんで専門の授業を受けさせてもらえないんだ」とやきもきしていた。
だが、どうやら、私が教える側になる程長い時間が経っても、システムは変わってないようだ。大学はまだ貴重な2年間を教養ばかりやらせている。若者たちは、私と同じく、不完全燃焼だろう。
結局、どの国も最大の戦力は、「人」だ。
どんな場においても、国益を運んでくるのは「人」だ。
人の持つ知的財産は、主戦力となり、あらゆる面で国を支えることになり、国民の幸せにつながっていく。
少なくとも、戦前は、普通に誰もがそう思っていたのではないだろうか。
私たち一人一人が国の宝であり、戦力であるということ。
役に立たない人を育ててどうする。
世のため、人のために役立つ質の良い人を育てるのが当たり前だろう。
そのためには、大学を始め、教育機関の抜本的な改革が必要だ。
特に、大学から始めてほしい。
先日、ねずさんこと小名木善行さんのブログ「ねずさんのひとりごと」で、「大学教育に関するひとりごと」というエントリーを拝読した。
私は、飛び級システムを始め、ねずさんのこのひとりごとに、全面的に同意し、支持します。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3304.html
引用以上
日本が韓国に学ぶべき事があります。パチンコ屋を禁止した事です。それ以外は全て反面教師として考えるべきだと思います。日仏韓の教育の負担については考えさせられる事がありますね。
引用
ふと思うのだ。
世間では、科学者・研究者とは、どんな風に見られているのだろう?
少なくとも私は、研究を真面目にコツコツとやっていって、これほど借金まみれになるとは、ちょっと考えてなかった。
そもそも、博士号取得し、アメリカにポスドクとして渡った時点で、数百万円の(奨学金という名の)借金がある。
こういう研究者はたくさんいる。私だけではない。
私はそれを不幸だとは思っていないが、なんか、それでいいんか?とも思う。
別に、賭け事で借金してるわけでもないし、豪遊しているわけでもない。
生物学者になろうと決め、生命の謎に魅了され、探求を続け、もっと学び、もっと知りたいと研究を続けて来た。
でも、ただ地道にやっていて、気がつけば借金だらけ。
言っておくが、これは韓国だから悲惨なんだ、というわけではない(とはいえ、韓国より酷いところも少ないだろうが)。 日本でも十分同じ境遇の研究者がいる。
私と同期で博士号を取った仲間が二人とも、研究を離れた。
私の尊敬する先輩は、有名大学の大学院で博士号を取得したが、自分の研究室を持ったのち、研究費が底をつき、研究室を閉め、サイエンスも去った。今はなんとピアノの調律師をしている。この先輩は、私よりも格段上の優秀な科学者で、私はピアノ調律師となったことを祝福したが、やはり悲しかった。私たちは優秀な知的財産を一人失ったのだから。
こういう社会でいいのだろうか。
サイエンスを志す若者が増えるわけがなく、子供達から夢が消えていく。
前にも触れたことがあるが、私のフランス人の夫には、私のような借金はない。
フランスでは、幼稚園から大学院まで国公立は授業料がタダ同然なのだ。
なんで、フランスができて、日本ができひんねん?
今、日本は学校の無償化を真剣に考えるべきだと思っている(朝鮮人学校の無償化は言語道断で却下だが)。
学費を払うためにバイトが忙しくて授業に出ない学生が多いなど、本末転倒だ。
私が大学生の頃、一年生と二年生は教養の授業ばかりで、専門の授業は3年になってからだった。私は、1、2年の時から、「なんで専門の授業を受けさせてもらえないんだ」とやきもきしていた。
だが、どうやら、私が教える側になる程長い時間が経っても、システムは変わってないようだ。大学はまだ貴重な2年間を教養ばかりやらせている。若者たちは、私と同じく、不完全燃焼だろう。
結局、どの国も最大の戦力は、「人」だ。
どんな場においても、国益を運んでくるのは「人」だ。
人の持つ知的財産は、主戦力となり、あらゆる面で国を支えることになり、国民の幸せにつながっていく。
少なくとも、戦前は、普通に誰もがそう思っていたのではないだろうか。
私たち一人一人が国の宝であり、戦力であるということ。
役に立たない人を育ててどうする。
世のため、人のために役立つ質の良い人を育てるのが当たり前だろう。
そのためには、大学を始め、教育機関の抜本的な改革が必要だ。
特に、大学から始めてほしい。
先日、ねずさんこと小名木善行さんのブログ「ねずさんのひとりごと」で、「大学教育に関するひとりごと」というエントリーを拝読した。
私は、飛び級システムを始め、ねずさんのこのひとりごとに、全面的に同意し、支持します。
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3304.html
引用以上
日本が韓国に学ぶべき事があります。パチンコ屋を禁止した事です。それ以外は全て反面教師として考えるべきだと思います。日仏韓の教育の負担については考えさせられる事がありますね。