哲学日記

人の心が痛くなるような言葉を遣わない

ダンマパダ133・134偈~人の心が痛くなるような言葉を遣わない - YouTube


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21:46 - 133偈詳説

28:42 - 134偈詳説

 

 

 

ダンマパダ133(試訳)
乱暴な物言いをすると、
同じように言い返される。
相手に苦を与えれば
その苦は自分に戻ってくる。

 

ダンマパダ134(試訳)
悪口に反応しなければ
あなたは解脱したに等しい。

 

 

わかっちゃいるけど止められないわけで、
気づいたときは
 
おい!
 
すでに怒って倍の勢いで言い返してることも少なくない。
それでも踏みとどまり、勇気を出して、気づいた時点ですぐ怒りをフェードアウトすべきだ。
振り上げた拳をゆっくり下すような見栄えのしない始末になるが、そのまま怒り続けるより、はるかにましなのだ。
 
憎い相手を目の前にしては、なし難いことだが…なんとか出来る様になる必要がある。

怒りの毒はすさまじくて、一生かかって積んだ功徳を一瞬で破壊するとブッダによって説かれているのだから。



(ブッダの真理のことば ダンマパダ222 中村 元訳)より引用させていただきます。
走る車をおさえるようにむらむらと起る怒りをおさえる人──かれをわれは〈御者〉とよぶ。
他の人はただ手綱を手にしているだけである。
(〈御者〉とよぶにはふさわしくない。)

(引用終)


むらむらと起る怒りをおさえられない人、自分の感情に引きずりまわされる人は意気地なしだ。
そういう意気地なし共が、図々しくも、世間の常識として
「怒るべきときに怒らない人間は意気地なしだ」
という。
怒りの必要と効用を信じる世間の常識は正しくない。
たった1度の怒りは、それまで積みあげた万徳をも一瞬で根こそぎ破壊する猛毒を持っているからだ。




(ブッダの感興のことば第20章11,12,15,18,19)
より引用させていただきます。
他人が怒ったのを知って、それについて自ら静かにしているならば、その人は、自分と他人と両者のためになることを行っているのである。

自分と他人と両者のためになることを行っている人を、「弱い奴だ」と愚人は考える。──ことわりを省察することもなく。

集会の中でも、また相互にも、
怒ってことばを発してはならない。
怒りに襲われた人は、
自分の利益をさとらないのである。

怒った人に対して怒り返す人は、
悪をなすことになるのである。
怒った人に対して怒らないならば、
勝ち難い戦にも勝つことになるであろう。

怒らないことによって怒りにうち勝て。
善いことによって悪いことにうち勝て。
わかち合うことによって物惜しみにうち勝て。
真実によって虚言にうち勝て。

(引用終)

気づきのポイントを、理不尽な相手から、
そんな相手に懐く自分の怒りの方にずらす
のが
〈御者〉のテクニックだとおもう。





現代語仏教聖典 釈尊編 9章5節「不動の心」より引用させていただきます。
(ブッダが弟子に教えを説かれた。)
汝等なんだちよ、盗賊が汝を捕らえ、両歯ののこぎり四肢てあしを切断するとも、いかり、うらみ、にくんではならぬ。慈心じしんもって、相手を見よ。広大無辺の慈悲を以て、全世界をおおえ、
(引用終)




これだけ聞くと、ものすごい無茶な教えだ。
いったい誰が守れるだろう。

しかし、ブッダは続けて言うのだ。


汝等よ、余の語に大なり小なりの過誤があると思うか。

「否、世尊。」


然らば汝等は、余の譬喩の教訓を、繰り返して反省せよ。それは汝等に永遠の幸福と、利益とをもたらすであろう。
(同)


 
 
 
 
 
 
 
ポイントは、
ブッダのこの良薬「ノコギリのたとえ」を服用すれば、
どんな怒りからも自由でいられる。

ということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)

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(過去記事統合増補編集再録)

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