とても貴重な話が聞けた。
ある修行中の僧が、
上等の袈裟が落ちているのを見て、
つい欲しくなって持ち帰ってしまった。
後に改心したが、
すでに出家の資格を失ったと悩み、
戒律に詳しい長老に相談した。
答えは、
持ち主のいないものを、
たとえ盗みたいとおもってとっても、
戒律は破っていない。
(詳細は、法話をお聴きください)
一方、
持ち主のあるものを、
盗もうとおもって移動させただけで、
「与えられていないものをとらない」
戒律を破っており、取り返しはつかず
比丘の立場から落ちる。
「心で
盗みたいとおもってとれば
即盗人確定だ。
異例は一切認めない」
の決めつけは、
「思考の節用」のトラップ
にはまってる。
自分達の横着な怠け心を、
道義心と詐称してる。
盗もうとおもって、
自分のものでないものをとっても、
偸盗の罪にならない場合があるのだ。
世俗の法律の話をしてない。
心はこの上なく大事だが、
杓子定規になって
思考停止するな。