哲学日記

方法論「閣抛傍」で一事を専らにすべし

 昨日の記事中

 

努々(ゆめゆめ)学人一事を専らにすべし(道元)

 

の補足です。

 

 

(法然 『選択本願念仏集』三選の文)より引用させていただきます。

それ(すみや)かに生死を離れんと(おも)わば、二種の勝法の中に、しばらく聖道門を(さしお)きて、選びて、浄土門に入れ。浄土門に入らんと欲わば、正・雑二行の中に、しばらく(もろもろ)の雑行を(なげう)ちて、選びてまさに正行に帰すべし。正行を修せんと欲わば、正・助二業の中に、なお助業を(かたは)らにして、選びてまさに正定(しょうぢょう)(もっぱ)らにすべし。正定の業とは、即ちこれ佛の名を称するなり。
(引用終。強調は私です)

 

 

 

「最尊の法華経をも捨閉閣抛でかたづけた」

と後に日蓮が槍玉にあげた『選択本願念仏集』の結論部分です。

それにもかかわらず、日蓮も、

 

法然が創案した方法論「閣抛傍」

 

を事実上採用しているとおもいます。

ナンマイダーがナンミョーホーレンゲーキョーに換わっているが、構造が同じだからです。

道元もまた閣抛傍しています。

ただし道元の結論は只管坐禅でした。


タイムリミットのある人生では、方法論「閣抛傍」が避けられないだけでなく、その作業をいかに上手くやるかが重要です。



 

 

 

 

 

 

 

 

(My Favorite Songs)   

 

いやあ、ソウル好きにはたまんないね、こういう映画は。
JBになりきったチャドウィック・ボーズマンの演技・歌・ダンスも凄い。

ジェームス・ブラウン…聖人でも人格者でもないし善人でさえもなかったが、生命を脅かすほどの酷い逆境の中で育ち、真に独創的な音楽を創った、生まれながらの天才としか云いようのない奇跡の男だ。
すべての現代音楽は今も彼の余徳をこうむってるとおもう。

 

 

 
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