WORLD5月分が届いていたことさえまるっきり忘れていた私だけど、月曜日にやっと思い出して読んで小説発売日を知った。
当分はさださんの小説も読む気力ないなぁ、と思っていたんだけど、「アントキノイノチ」ってタイトルに、これは意表をつかれた。猪木さんや猪木真似芸人さんからの許可あり?(笑)
遺品整理業に関しての小説ということは前からわかっていて多分重い話だろうと思っていたんだけど、どっひゃぁ~こうゆうタイトルできたか?!さすが「そこが、さだまさし」、即読書意欲が沸いた。
ところがどっこい、20日発売日に町内の書店2軒行ったけど・・・ない。
いつもこーなんだよ、今までも我が町は発売日かなり過ぎたあとでやっと入荷して平積みになることばかり、わかっちゃいたけど今回はギリギリで発売日知ったものだから。
ネット注文の前に今日隣町の書店に行ってみたらやっぱ新刊コーナーにはなかったんだけど、あらま、タレント本コーナーに1冊だけ発見。
タレント本を否定するわけでは決してないけど、既刊本3冊は映画化もされているし、02年にはひろすけ童話賞を受賞している作家さだまさしの新刊を、ここのコーナーに置きますか?なんだかなぁ。(苦笑)
とはいえ入手できたのはもちろんありがたく、夕方から読みはじめて途中食事の用意しながらも多分実質2時間くらいかな、一気に読了。
まずはいきなり伊那弁が出てきたことがことのほかうれしいし、戸隠山登山は「海人が愛する山里のうた」を思い出すし、内容とは違うところでのツボにはほっこり。
遺品整理業ってことからの予想では、遺品に隠された故人と遺族の気持ち等の逸話が多いのかと思っていたら、それだけでなくて、遺品を助け出すまでの壮絶な作業が大きかったのは予想外、だけどそれはいい意味での驚きで、こうゆうお仕事がリアルに感じられた。
内容は確かに重いとは感じるけど、予想していたよりはずっと安心して読むことできた。
一言でいえば「わかりやすい」
私は人を殺したくなる気持ちはわからなくて主人公の青年に感情移入できない部分もあるけど、青年の苦しみはわかるし、殺さずに済んでよかった、と心から思うことができるようになった経緯が納得できる。
心の病、ブログ炎上、後期高齢者医療制度、孤独死、DV、派遣勤務、介護福祉、いろんなキーワードに関して、さださんの想いがストレートに伝わってくる。
一番私が安心したのは「松井も違う生命を生きようとしている」ということ。
今の私がこの「美しく優しい小説」を読むことができたこと、やっぱ神様っているよね?って思っちゃう。
故人の部屋から女性の下着が出てきたときの話(世間ではああいうのを見ると変態じゃねぇか、ってげすの勘ぐりする)とか、主人公の父親が「お前はお母さんを責めるほど立派に生きてきた自信があるのか?」って言うところとか、今の私はどーしても剛事件を思い浮かべる部分が多かったよ。(^^;)
でもって、ゆきちゃんは介護福祉士をめざしている。
あ~、「任侠ヘルパー」の詳細が気になるぜ。
噂では脚本にMさんのお名前、ブログ拝見すると確かにそんな気がするけど、私はどちらかというとYさんにお願いしたいなぁ。
って、私が贅沢いえる立場じゃないんだけど、コメディであっても、とにかく介護現場の取材はしっかりして欲しい。
最新の画像もっと見る
最近の「Book」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2004年
人気記事